空犬通信

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小説宝石、訃報、未発表原稿……乱歩ニュース補足です

先日、乱歩ニュースを記事にしましたが、それよりも時期的に前のネタをまとめて下書きまでしてあったのを失念していました。順番が前後しますが、最近の(とするには時間がたってしまっているものもありますが(苦笑))乱歩関連のものをまとめます。



小説宝石乱歩書影日影展町田

『宝石』、特集は「没後50年 乱歩と池袋」。平井憲太郎さんのインタビュー「祖父・乱歩と池袋」、グラビア「江戸川乱歩展を飾った「お宝」」、「アニメファンにもおススメの乱歩作品10」などが掲載されています。くわしくは版元のサイトを。


平井隆太郎さんは、乱歩の長男。記事を引きます。《立教大社会学部長、総長事務取扱を務めたほか、作家、江戸川乱歩の長男として、乱歩の遺品や蔵書などの保存に尽力した。著書に、乱歩の手製のスクラップを手がかりにその人生を読み解いた「乱歩の軌跡」など》。



隆太郎さんをはじめとするご遺族の尽力があったからこそ、我々読者が乱歩の諸作はもちろんのこと、『貼雑年譜』や蔵書一覧といった資料まで目にすることができるようになったわけですからね。心からご冥福をお祈りしたいと思います。


次の「没後25年日影丈吉と雑誌宝石の作家たち」展、ツイッターでは何度もふれているんですが、ブログ記事でも紹介を、と思っているうちに会期が過ぎてしまい、結局観にさえいけませんでした(泣)。


日影丈吉がメインの展覧会ですが、乱歩にも関わりがあります。以下、町田市の展覧会案内から引きます。


《本展では、推理作家として、また幻想文学者、翻訳家として多方面に活躍し、晩年のおよそ20年間を町田に過ごした日影丈吉の仕事をご紹介します。また、「宝石」の編集長を務めた江戸川乱歩、同誌上に金田一耕助を初登場させた横溝正史、詩人であり「宝石」の主幹としても活躍した城昌幸、日影と同様に「宝石」からデビューした山田風太郎など、戦後のミステリ界を支えた作家たちの仕事を同時に展観します》。

前回の記事でも、乱歩の未発表原稿のことにふれましたが、10月にはこんな報道もありましたね。読売の記事の一部を引きます。《英推理小説の古典であるウィルキー・コリンズ『月長石』(1868年)について書いた未発表の原稿が見つかった。成蹊大学図書館(東京都武蔵野市)の企画展「探偵小説の系譜」で、19日に公開が始まった》。記事にある企画展は、10/19〜11/14に開催されたもので、残念ながらすでに終了しています。


《原稿は200字詰め原稿用紙21枚分で、1947年(昭和22年)12月の日付がある。成蹊大が古書店から購入したもので、同大の浜田雄介教授が確認した。原稿にある印刷の指定から、乱歩が自ら監修した探偵小説全集「苦楽探偵叢書」の『月長石』の巻の序文として書かれたが、叢書が第1巻のみで中絶し、お蔵入りしたらしい。「新青年」初代編集長で、乱歩を育てた森下雨村の翻訳に付けられるはずだった》。これは乱歩者なら見てみたくなりますよね。


《浜田教授は「乱歩はミステリーに色んな可能性があると感じていたのだろう。本格推理小説だけでなく、『月長石』のような文学性の高い作品も含めて体系的に評価したいという気持ちが強かったのではないか」と話している》。


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