先日の記事で、大阪・谷町六丁目の本屋さん、隆祥館書店の「隆祥館書店 作家と読者の集い 100回突破記念フェア」のことを紹介しました。

フェアの開始は10/15。フェアの開始直前の3連休に、ちょうど大阪に行く用事がありましたので、フェア準備中の様子を見せていただこうと、同店を訪ねてきました。お店の様子を簡単に紹介します。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/10の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)

↑お店の入り口脇に、二村さんのお父様がよく店頭に出して座っていたいすが見えます。

フェアは、お店の入り口正面の棚と、入って右側、壁側の棚で展開されるそうです。



↑左が入り口正面の棚で、中と右が店内、右側の棚。フェアの案内が出ていますが、入れ替え作業中のため、棚の中身は、まだフェア仕様にはなっていません。

↑こちらは、店内右側の棚のうち、用意ができているところ。実際には、全体がこのように、メインの本+選書本+選者コメントPOPという組み合わせになるようです。

↑『本屋図鑑』(夏葉社)のときに、島田さんと一緒に出演させていただきましたから、今回のフェアには我々も参加しています。
フェアは、隆祥館書店とOBPアカデミアの両方で開催されます。ただ、後者はライブラリーで、本は展示のみ、販売がありません。本は見るだけでもいいですが、やはり、気になる本があったら、その場で帰るほうがうれしいし、楽しいものですよね。それに、なんといっても、このフェアは隆祥館書店という町の本屋さんのイベントから生まれたもの。そのお店で見るのがいちばんだと思うのです。
店内には、ふだんから、イベントのときの写真がいくつか飾られていますが、フェア中は、イベントのときの写真をさらに増やし、店内で見られるようにすることも考えているそうです。また、これまでのイベントのカラーチラシと、イベント出演者の選書コメントを1冊のファイルにまとめた分厚い資料も店内で閲覧できるように用意しておくそうです。実物を見せてもらってきましたが、100回分となるとさすがに圧巻。これを見ているだけでも、書店イベントに興味のある人なら楽しい時間を過ごせるのではないかと思います。(なお、過去イベントのチラシ+選書コメントのファイルと、イベント写真の展示は店内のみで、OBPアカデミアにはありません。)
というわけで、小さな町の本屋さんのフェアと侮ることなかれ、予想以上に見応えのあるフェアになりそうですよ。近隣の方もそうでない方も、ぜひ隆祥館書店に駆けつけてください。なお、確定ではありませんが、フェアは年末ごろまでの開催予定で、期間中、展示する本を入れ替えたり、展示するイベント写真を入れ替えたりするかもしれないとのことです。
また、このフェアに参加してくださった作家さんで、来店を予告されている方がすでに数人いらっしゃるそうですが、そういう方がいらっしゃったときは、自筆のPOPなどを残していってくださるかもしれません。フェアは、開催期間中に、入れ替わったり、それまでなかったものが増えたり、フェア参加者の痕跡が加わったりすることがあるかもしれませんので、ぜひ、複数回のぞきにいってみていただければと思います。さらにフェアを楽しめることになると思いますので。
前回の記事にも書いた通り、ぼくは残念ながらフェアを見に行くのは難しそうなんですが、途中で、フェアの様子を写真などで知らせていただくことになっています。いただいた写真は、これからフェアを見に行く人の興をそぐようなことのない範囲で、当ブログでも紹介したいと思います。同店に見に行けないという方は、ときどき空犬通信を見に来ていただければと思います。
ところで。この「作家と読者の集い」イベントですが、これまでの開催案内のチラシがすべてデータで残っています。上に書きました通り、ファイリングして、店内で見られるようにするとのことですが、それだけではもったいない気もします。フェアの参加者からも、冊子か何かにまとめて残してはどうか、との声も出ているそうです。ぼくもそうなればいいのになあ、と強く思います。書店が手がける独自イベントの記録としては、大変に貴重なものになるだろうと思うからです。
ただ、お店のほうでそのような冊子にまとめる作業ができるかというと、費用的にも技術的にも難しいというのが実状のようです。ぼくがお手伝いできればいいんですが、それにはやはりちょっと距離が離れ過ぎている、ということもあります。
どなたか、関西方面にお住まいの方で、この隆祥館書店の「作家と読者の集い」イベントの記録をまとめる作業について、編集・デザイン・DTPなどをお手伝いしてもいいという方はいらっしゃいませんでしょうか。ほぼボランティアに近いようなかたちになってしまうとは思うのですが、作業としては、きっとやりがいのあるものになるだろうと思います。また、いいかたちのものになれば、冊子を販売してもいいのではとも思っています。
冊子にして残せば、書店イベントの貴重な記録になると思いますし、自店で独自のイベントを手がけたいと考えている書店関係者にとっても大いに参考になるだろうと思うのです。我こそは、という方がいらっしゃいましたら、空犬まで、ブログのコメント欄、ツイッター、メールなどで、ご一報いただけませんでしょうか。隆祥館書店に直接ご連絡くださるのでも、もちろんかまいません。