空犬通信

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「複数の書籍から任意の文字列を横断的に検索」可能に?

すぐに紹介記事を書こうと思いながら書けずにいるうちに、微妙に時間がたってしまい、なんとも微妙なタイミングの紹介になってしまいましたが、しばらく前にこんな記事が目につきました。



記事の一部を引きます。《KADOKAWAグループのブックウォーカーが運営する電子書店「BOOK☆WALKER」。先進的な機能を意欲的に実装してくる同書店が5月にβ版としてリリースした「横断検索」機能を覚えているだろうか。購入した複数の書籍から任意の文字列を横断的に検索できる便利な機能だ》。


書籍を楽しみのために読むだけでなく、仕事や趣味で執筆や編集に活用しているタイプの人ならば、この《複数の書籍から任意の文字列を横断的に検索できる》という機能には反応してしまう人が多いのではないでしょうか。《書籍をまたいで検索できる横断検索は、ほとんどの電子書店でまだ導入されてい》ませんが、BOOK☆WALKERでは《購入済み書籍に加え、出版社直営の強みを生かし、KADOKAWAグループの実用・新書を中心とした書籍は未購入でも検索対象とする》とありますから、これは注目せざるを得ません。記事の続きで機能の詳細を見ます。



《BOOK☆WALKER 横断検索。β版のときからの変更点として、KADOKAWAグループの書籍だけでなく、30社近い出版社の作品が未購入でも検索できるように。購入済みのものはアプリを起動して該当箇所にジャンプすることも可能》


《β版からの違いとして、KADOKAWAグループ以外の出版社が刊行する書籍が未購入でもヒットするように。適当なキーワードで確認してみると、SBクリエイティブ、PHP研究所、早川書房、日経BP社、講談社などの書籍の内容もヒット。30社以上の出版社が賛同しているようだ》。


これは気になりますね。BOOK☆WALKERは、使ったことがある、という程度のユーザでしかなく、手元の購入書籍も数えられるぐらいしかないので、機能がどの程度のものなのかを実地に試すことができないのが残念ですが、このためだけにでも、いくつか本を買ってみようかと思わされるぐらい気になります。


「購入した複数の書籍から任意の文字列を横断的に検索できる便利な機能」……純粋に楽しみだけのために本を読む場合は別として、仕事や研究、執筆などの調べものに本を使う人にとって、これこそが、電子書籍にあってほしい機能ではないでしょうか。


このような文章を書き散らしているぐらいですから、我が家には大量に出版・書店関係の資料がありますが、それらのほとんどが紙の本です。(というか、書店関係の資料で、少し前に刊行されているもの、専門的なものには電子化されているものはほとんどありません。)すると、たとえば「再販」のことを調べようと思うと、けっこう大変なんですよね。すべての本に事項索引が完備されているわけではありませんし、というか、きちんと索引が備わっているもののほうが少ないぐらい。そうなると、目次や小見出しであたりをつけて探すことになりますが、目次や見出しの情報は本によって大きな差があり、本体の内容は詳細かつ充実しているのに目次が超大ざっぱという困った本もあったりします。読み込んで内容や構成が印象に残っているものはともかく、そうでないものは探すのがとにかく大変です。(「たしか、あの本の、あのあたりに載ってたはず……」程度のあいまいな記憶を頼りに、全体をぱらぱらと流して調べるには、電子書籍よりも紙の本のほうが圧倒的に向いていて、かつ、すぐれていると思うのですが、それはともかく。)


ただ、そうしていろいろな本のあちこちを探すことで、ピンポイントで辿り着いた情報とは別種の情報が得られたりしますし、そもそも、調べ物というのは効率がすべてという作業でもないと思っているので、それでもいいのですが、さすがに資料本の量が増えてくると大変です。また、このような個人ブログに書いている分にはともかく、雑誌の書店関連記事や『本屋図鑑』『本屋会議』の単行本などに書くときは、きちんと調べたい、というか調べなくてはなりません。『本屋図鑑』『本屋会議』のときは、この調べものの作業が本当に大変で、苦労させられたものです。(大変な思いをして得られたもの、勉強させてもらったものも大きいのですが……。)


話を戻しますが、この「書籍横断検索機能」、複数の出版社が参加しているとはいえ、これも、1電子書籍ストアが実現した機能に過ぎません。横断ということで言えば、出版社だけでなく、電子書籍ストア間の横断や、市販電子書籍と、自炊・自作したものなどとの横断も実現されないと、本格的な調査・研究などに使えるものにはなかなかならないでしょう。


今回の「BOOK☆WALKER 横断検索」は、そうした広範で本格的・実用的な横断検索実現への貴重な一歩だと思いますが、これだけで終わってしまうのか、他の電子書籍ストアや出版社にも広がっていくものなのか。今後の動きが気になりますね。


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