空犬通信

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大阪・隆祥館書店の記事が『星と泉』に掲載されています

隆祥館書店の記事が掲載されているというので、読みたいなあと思いつつ、手に入れられずにいた『星と泉』。隆祥館書店さんのご厚意で送っていただきました。



星と泉 表紙

今年2月に亡くなられた隆祥館書店の二村善明さん。二村さんが生前に書かれた「今、書店として考えること」を含む十数ページに及ぶ記事が掲載されています。店頭で親子が並んでいる表紙の写真もいいですね。


この『星と泉』17号、本屋さんに関心をお持ちの方にはぜひ読んでほしいので、西荻窪のブックカフェ、beco cafeに預けました。関東近郊の本好き本屋好きの方で、同誌を入手できずにいるという方がいらっしゃったら、ぜひ同店で手にとってみてください。


ちなみに、同誌、二村知子さんのツイッターによれば、《発売からひと月半で、205冊》も売れたそうですよ。隆祥館書店が、そして二村さんが、いかにお客さんから愛されていたかがわかりますね。


ところで、こうしてさもよく知っているかのように隆祥館書店と二村さんのことを書いてはいますが、たまに大阪に行く機会があれば顔を出す、これまでに何度かイベントなどでお世話にあったことがある、ぼくは同店とはその程度のお付き合いでしかありません。近くにあれば毎日でも通いたいお店ではあるのですが、東京在住の身では残念ながらそのようなわけにもいきません。そんなわずかな関係で、数度お目にかかった程度でしかないんですが、それでも、二村善明さんのことは強く印象に残っています。二村善明さんは、ぼくがイメージする「町の本屋のおやじさん」、そのままの人でした。


昨年10月に、町本会のイベントでお目にかかったときは、お元気そうなご様子でした。長丁場のトークを最後まで、お客さんでいっぱいの会場のいちばん後ろの席で聞いていらっしゃったお姿が思い出されます。


隆祥館書店については、過去に何度か記事でふれていますので、そちらをご覧いただければと思います。たとえば、こちら(一昨年に訪問したときの隆祥館書店の様子で、記事に引用した写真には、店頭にイスを出して座っている二村善明さんの姿が写っている写真もあります。)


過去の記事に書いたことですが、1つだけ。書店で買い物をするときには断ることにしているブックカバーとビニール。隆祥館書店での買い物も、最初のときはかけてもらいましたが、2回目からは断るようにしていました。あるとき、いつものようにブックカバーをお断りしようとしたら、二村さんがひとこと。
「ぜひ持っていってください。うちの自慢やから」
自分のお店と自分の仕事に、強い思いのある人だったんだろうなあと、そのときのことを思い出しながら、あらためて思いました。


隆祥館書店のことと『星と泉』のことを紹介する記事が、後者が発売になった6月と、先日8/7の2回、産経ニュースに掲載されていますので、最後の紹介しておきます。(前者は記事の内容からして、タイトルがちょっとどうか、という感じではあるのですが……。)



後者から引きます。《街の小さな書店を守ってきたある老店主の“遺言”が共感を呼んでいる。今年2月に79歳で亡くなった「隆祥館(りゅうしょうかん)書店」(大阪市中央区安堂寺町)の二村善明さんが、生前つづった1800文字のメッセージ「今、書店として考えること」だ。書籍もインターネット通販が一般化し、雑誌や漫画の購入先もコンビニに移った今、昭和の風情が残る「街の本屋さん」は減り続ける。文化の発信地として地域のために何ができるか。そう考え行動してきた人生だった。そんな二村さんの遺志と書店は、娘がしっかりと受け継ぐ》。


《二村さんの口癖は「ターミナルの大きな書店とは違う役割がある」。地域の店としての役割を常に考え、マンションが増え始めた30年以上前から、仕事帰りの人が利用しやすいようにと夜11時まで営業している》。


今回、二村さんの文章が『星と泉』に掲載された経緯についてもふれられています。《二村さんは今年1月まで店に出ていたが、2月に肺炎が原因で亡くなった》。《突然の訃報(ふほう)を客に伝える意味も込め、長女の知子さんは二村さんの文章を「隆祥館書店ニュース」として店頭に置いた》。《文章には、経営が苦しいながらも頑張る理由や書店の役割が書かれていた》。


《同店のファンの一人で大阪市天王寺区の出版社、星湖舎(せいこしゃ)社長の金井一弘さん(59)は、同社の投稿誌「星と泉」で二村さんの文章全文を掲載した特集号を6月に発行した。読者の反響は大きく、追加注文もあり増刷を検討中という》。


最後に、二村知子さんのことばを。《「父は、本が人の人生を変えるようなすばらしいものだと信じていたし、地域の人や子供たちに本を届けたいと思い続けていた。その思いを受け継ぎたい」》


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  • 2015/08/12(水) 03:57:14 |
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