空犬通信

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ぽえむ・ぱろうる、ベニヤ書店、八戸市直営書店……書店関連ニュースのまとめです。

週に一度の書店関連ニュースのまとめです。 (昨年まで平日朝にツイートしていた出版・書店業界情報のうち、書店関係をまとめたものです。網羅的に調査したものではなく、新聞報道・Webのニュースなどを目についたものをまとめたものです。以前のまとめでふれたことのある案件も区別せずに紹介しています。)



楽天の共通ポイントサービス「Rポイントカード」を帳合書店に導入したことを伝える記事で、《田村書店の5店、ブックランドとおの柏里店、松田書店の計7店舗で開始》とあります。《同カードの書店での取扱いは初》で、《対象店舗は順次拡大していく予定》だそうです。




気になるのは、《関連企画として現在、全国各地の書店40店で文庫本購入者を対象に、お茶漬け商品のパッケージをイメージしたブックカバーを数量限定で進呈している》の部分。これ、ちょっとほしいですね(笑)。《準備数がなくなり次第終了》だそうですから、書皮マニアは急がないと。



書き手は池上彰さん。



本のがんこ堂唐崎店の店長、西原健太さんの取り組みが紹介されています。



6/1から池袋本店書籍館2階リブロ芸術書フロアで、《9年の時を経て、期間限定で〈ぽえむ・ぱろうる〉が復活》するそうです。〈ぽえむ・ぱろうる〉は《かつてリブロ池袋本店店内にあった詩の本の店》で、《1975年、西武池袋本店に西武ブックセンター開店と同時にオープン》。《かつては、72年、ぱるこ・ぱろうるの開店を皮切りに、ぽると・ぱろうる、ぽえむ・ぱろうるの三店舗を構え、セゾン文化と並走するように、70年代、80年代のカルチャーシーンを代表する存在として発信を続けてきましたが、2006年4月、リブロ池袋本店内のぽえむ・ぱろうるの閉店をもってその歴史に幕を閉じました》とあります。


今回の復活、その内容についてはこんなふうに説明されています。《ぱろうるの当時の熱気を再現しながら、現代詩人の詩集、シュルレアリスムや幻想文学、人気のあったアングラ感たっぷりのミニコミ誌、詩人の原稿、色紙、パネル展示や、希少な古本、サイン本、1960年代まで遡った「現代詩手帖」バックナンバーを販売いたします》。


ぼくは詩についてはそんなに強いわけではありませんし、以前のお店も熱心に通ったわけでもないのですが、それでもこの名前にはつい反応してしまいます。これは楽しみですね。



《平林彰社長は冒頭、日販の取引書店が昨年196店(延べ8508坪)閉店し、その6割が不採算による撤退であること、また2年連続の減収、返品率も改善していない現状を報告。そのうえで、今年4月から新たにスタートした中期3カ年計画「ブレイクスルー」の概要を各担当者が発表した》とあります。


不採算撤退が6割というのはともかく、テナントの事情なのか、後継者問題なのか、不採算店でないにもかかわらず閉店を強いられたお店が4割もあることがむしろ気になります。



本屋さんに泊まる企画というと、昨年のジュンク堂書店のものを思い出しますが、今回は湘南 T-SITE。「店内にふかふかベッド、本に囲まれながら泊まるドリームナイト」と、名称からしてなんとなくゴージャス感(笑)が強調されたものになっていますね。《「湘南で暮らすように旅をしよう」のコンセプトのもと、湘南 T-SITE に1日1組限定(大人2名・子ども2名まで)で宿泊できる夏休み特別企画》と、子どもを含むファミリーも可能な企画になっているところが目新しい感じですし、何より楽しそうです。



《本が<心の栄養>と再認識した被災者たちが目指した書店は一時的に特需で潤ったが、震災の記憶が薄れつつある現在、一部の例外を除き、市況は震災前に逆戻りした。福島第1原発事故後、通行規制が続いた国道6号線は昨年9月、3年ぶりに規制が解除され、今年3月には常磐自動車道・富岡IC〜浪江ICが開通し、交通アクセスは確保された。帰還困難区域に含まれない浜通り地区の書店にどのような影響があるのか》。



《「書店と言えば明正堂書店」。明治45年に創業した同社は、地元の東京・上野ではそう呼ばれるほど親しまれ、街の発展と共に歴史を刻んできた。しかし出版不況のあおりを受け、最大7店舗あった店は2店にまで縮小。木村誠一社長の長男で専務を務める歳一氏(33歳)は、書店業への危機感を募らせ、関連する別分野への進出にも着手し始めたという。厳しい現状を打開するためにどう舵を切るべきか、試行錯誤の日々が続く》。



図書館と書店の連携事例です。《図書館の一角に街の本屋さんが出現――。そんな珍しい催しが23、24の両日、県立図書情報館(奈良市大安寺西)である。地元書店の主が選び抜いた考古学の希少本など約130点を館内で販売する》。


出店するのは奈良のベニヤ書店。《1956年創業で、父の跡を継ぎ、川岸泰子さんが2代目店主を務める。面積50平方メートルほどのこぢんまりした店内はまさに「街の本屋さん」》。


ベニヤ書店は『本屋図鑑』(夏葉社)にも登場するお店ですが、今回の件は《これを目にした図書情報館総務企画課の宮川享子(ゆきこ)さんは今年4月、店に川岸さんを訪ね》たのがきっかけになっているようです。『本屋図鑑』関係者としてはうれしい話です。


《ベニヤ書店の限定ショップは23、24日午前10時から午後4時半、図書情報館2階エントランスに登場。同じ期間、桜井市の「やまとびとのこころ店」も出店し、江戸時代の文献をもとに復刻された女夫饅頭(めおとまんじゅう、3個入り)などを数量限定で販売。エントランスでは古代史関連の雑貨も販売予定だ》。近くならぜひ駆けつけるところだったんですが、さすがに奈良には行けません。この週末、限定ショップがどんな様子だったのか、もしご覧になった方がいらっしゃったら、ぜひコメント欄で教えていただけるとうれしいです。



お店は、《自然科学やアートなどの本のセレクトショップ「(仮称)八戸ブックセンター」》。オープンは来年夏と少し先のようです。


《六日町に建設予定の複合ビルの2階約300平方メートルを借り上げ、市が直接運営する》とのことです。気になるのは民間との競合ですが、《市内の書店と競合しない専門書などを中心に8000〜1万冊を販売》するとあります。「市内の書店と競合しない」と簡単に書かれていますが、専門書の選書はプロの書店員にとってもそんな簡単なものではありませんから、実際には誰がどのように選書をするのか、大変気になりますね。しかも、《提案型の陳列を取り入れ、カフェ併設の閲覧スペースを設ける》とありますから、最近多いカフェ併設型のよくあるセレクトショップのようにも読め、そのあたり、専門書を基調とする品揃えとお店の雰囲気、また客層がきちんと合致したものになるのかどうか、とても気になります。


地元の民間の書店との関係については、《センターは、市内の書店の情報発信や連携企画も展開する。向かいの八戸ポータルミュージアムはっちと連動し、中心市街地の活性化を図る》ともありますから、民業圧迫にならないよう、いろいろ考えられてはいるのでしょう。地方自治体直営書店がどのようなものになるのか、今後も追いかけたいと思います。



以前のまとめでもふれた《宅配便を活用した荷物預かりサービス「利創庫」(risoco、リソーコ)》。《新たに八重洲ブックセンターと提携した》そうです。



「一冊の本しか売らない本屋さん」と「蔦屋家電」。《インターネットによる通信販売や電子書籍に押され、街から本屋さんが消えていく。そんな流れにあらがうかのように、本屋さんからの反撃がさまざまな形で始まったともいえる。一冊の本が持つ手触りと、そこに込められた思い。本が並ぶ空間に身を置く刺激。そうした味わいを、デジタル世代も知ってくれたらと思う》。


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