空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

書店ガール、仙台の書店事情、一頁堂書店……書店関連のニュースをまとめました(2/2)

週に一度の書店関連ニュースのまとめ、続きです。(長いので、2回に分けました。)



ぼくは株のことはまったくわからないのですが、本屋さんを支える方法にはこんなやり方もあるんですねえ。《本が大好きだという人におすすめの株があります。本の世界は、現在雑誌・書籍単体での成長はあまり見込めないのですが、成長著しい電子書籍をやっていたり、専門店だったり、多角経営の巨大グループだったりするとそれなりに成長が見込めるところもあります。そしてなによりオトクなのは株主優待! チェックしてみてはいかがでしょうか》。


《本を買うほかにも、いまある出版文化を守るための一つの方法として、書店株の購入で支えるという方法もあります。 上場しているのは大型書店に限られますが、本好きな人なら特典面(優待・金券など)でも検討してもいい上場株もいくつかあることでしょう。代表的なものとその特典をご案内します》。



一部を引きます。《「本屋さん」とは、私たちにとって何だろう。本を書いて生活の糧を得ている私は、時々、そんなことを考えさせられる。二〇〇〇年には全国で二万二千軒ほどあった書店数が、今では四〇%近く減って、一万三千軒になったなどと聞けば、なおさらだ。本屋が減ることは、私にとって文字通り、わが身を切られるのも同然なのだ》。


《私は、書店とは、“気づき”の場であると思っている。私の好きな言葉に、武者小路実篤の「学んで己の無学を知る。これを学ぶという」というものがある。学ぶとは、今まで知らなかったことを知ること……すなわち、「気づき」にある、という意味でもある》。



この空犬通信でも何度か紹介したことのある碧野圭さんの小説『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫)がドラマ化されるんですね。放送開始は4月、フジ系で火曜夜10時枠のドラマなんだとか。タイトルは「戦う!書店ガール」と原作よりも勇ましいものになっています。




「マーサ21ショッピングセンターは岐阜県にある大型商業施設。《県内初出店で売り場面積が2千平方メートル超となる県内最大級の大型書店も入店。施設全体の集客力を高める》と岐阜新聞の記事にあります。


中日のほうでは書店について、このように書かれています。《改装の目玉は三階に設ける売り場面積二千平方メートル超の大型書店。現在ある書店の三倍以上の面積を確保して書籍を充実させ、他のショッピングセンターとの差別化を図る》。現在は未来屋書店が入っているようですが、岐阜新聞のほうには「初出店」とありますから、別の書店が入るように読めますが、となると、やはりあの書店、でしょうか。気になりますね。



《全国のTSUTAYA対象店舗で対象誌を購入する際にTカードを提示すると、その電子版が電子書店「BookLive!」で読めるようになるという》Airbook。書店での利用状況についての記事です。


《2月4日時点で727店舗が対象店舗となっているが、中でも、SHIBUYA TSUTAYA、TSUTAYA BOOK STORE 神谷町駅前店、TSUTAYA 大崎駅前店での利用率が高いようで、対象誌を購入する10人に1人がAirbookを利用しているという》。



《現代日本に生きるすべてのシャーマン・魔女・魔術師・呪術師のためのセレクトショップ「銀孔雀」が、満を持して大阪のアメ村三角公園にオープンします!》と、何やら宣伝文句からしてすごい感じがするこのお店、書店ではないようですが、記事には、《日本屈指のオカルト資料を取り揃えていて、店内では現代魔術・魔女術をはじめ、文化人類学・民俗学、SF、現代思想の和書・洋書などが大充実している本棚を、ご自由に閲覧できるそうです》とありますから、ちょっと見てみたい気もします。



新文化のほうを引きます。《第3回調査では取次会社による返品入帳締日の変更を受け、送・返品の入帳現状を調べるため、第3章「取引の実態」を設けた。取次決算期の大量送品の有無のほか、「返品入帳で操作はあるか」や「返品入帳締日の変更通知はきたか」、「返品入帳の改善が確認できたか」などを問う》。


気になる集計結果ですが《4月以降、ホームページに掲載するほか、小冊子にまとめ、書店実態の理解を深めてもらう》とのことです。



《良品計画は3月5日、福岡で運営する「MUJIキャナルシティ 博多」を改装し、3万冊を超える書籍と無印良品のアイテムを取り揃えた複合売り場「MUJI BOOKS」としてオープンする》。


《料理の基本になぞらえ「さ(冊)し(食)す(素)せ(生活人生)そ(装)」といった5つのシーンで提案する書棚》などとあるのを見ると、いやー、ぼくのような中年男性には縁のなさそうなお店なのかなー、などと思えてしまいますが、《無印良品のアートディレクションを担当したグラフィックデザイナー・田中一光さんの自宅蔵書棚》や《「ごはんと本」など14テーマで構成する商品と本の企画編集棚「と本」》などが展開されるとあるのを見るとやはり気になりますね。《企画・選書・運営には、編集者・著述家の松岡正剛さんが率いる編集工学研究所が協力している》とありますから、松丸本舗っぽい感じになるんでしょうか。



書店とコンビニの接近・コラボについては、空犬通信でもふれたことがありますし、『本屋はおもしろい!!』のなかでも少しふれていますが、また新たな例が。お店は広島県廿日市の「ファミリーマート啓文社廿日市店。


《啓文社廿日市店の売場を一部改装し開店するもので、両社の売場を24時間営業とするとともに、雑誌、書籍、漫画など約7万種類を品揃え、店内中央に10席のイートインコーナーを設置》とあります。今後もこのタイプのお店は増えていくのでしょうか。



《イオンとしては全国初となる駅直結型》としてオープン前から話題の「イオンモール旭川駅前」。オープンは3/27。入店予定の店舗のなかに、《書籍の「MIRAIYA SHOTEN」》とあります。わざわざローマ字表記になっているのは、未来屋書店の別ブランドか何かなんでしょうか。



「新文化」2/5号の記事「相次ぐ閉店…仙台の書店状況/大型書店進出、復興特需の揺り戻しも」で、駅周辺を中心とする書店事情の変貌が取り上げられた仙台。


《仙台市青葉区のJR仙台駅西口の商業ビル「イービーンズ」が、15年ぶりにイメージチェンジした。テナントの主流をギャル向け衣料中心から、アニメや漫画といったサブカルチャー関連中心に転換。商業施設の新設、改装の動きが相次ぐ駅周辺で独自色を鮮明にした。他の商業施設は新たな客層を取り込む好機と捉え、動向を注視する》。


《東北最大級の売り場面積を誇るアニメイト仙台など、イービーンズ周辺にあったアニメ関連専門店3店が1月24日、7、8階に入った》。《同社は周辺のアニメなど専門店に客が並ぶ動きを見て、路線変更を検討。ファッション関連商業施設の競争激化も考慮した。昨夏のアニメの催事が好評でかじを切った》。


《劇的な変化に周辺の商業施設は注目する。漫画やアニメ関連商品を扱う「文教堂JOY」が昨年10月、7階に入った仙台ロフトは、イービーンズに近い南側入り口の来店客が増えた。五十嵐和彦館長は「相乗効果で駅西口の活性化につなげたい」と歓迎する》。


閉店が続いたことを報じるニュースばかりが目についた感じでしたが、一方でこんな盛り上がりもあったんですね。また仙台を訪ねてみたくなりました。



3/21にJR千葉駅の「ペリエ千葉 カーニバル」内にオープンするそうです。約50坪。JR千葉駅で書店と言えば三省堂書店そごう千葉店がありますが、ペリエ千葉は地図で見るとモノレールのほうなので、そごうとはやや離れている感じでしょうか。リブロと三省堂書店と言えば、リブロに微妙に近いところに三省堂書店ができた池袋の例がありますが、今回の件はその逆のケースですね。



お店は「廣文館金座街本店」。《本通りに広島初出店となるジャンプショップとの共同企画。2店舗で買い物をするとオリジナルノベルティを進呈するもので、双方への誘客を図る》。《これまで中国地方ではジャンプショップ倉敷店のみだったことから、県外から足を運ぶファンの来店を見込む》。



《紙商社最大手の日本紙パルプ商事は、雑貨販売やカフェを併設した複合書店の運営を始める》とのことで、《当面、SCや商業ビル内で10店まで増やし、主要都市で多店舗化を目指す》とあります。気になるのは1号店で《4月、埼玉県富士見市に開業するショッピングセンター(SC)に1号店を開く》。《店舗名は「BOWL(ボウル)」。「ららぽーと富士見」に設ける1号店は面積が約420平方メートルで、旅行や料理などのテーマごとに本と雑貨を並べる。カフェで試し読みもできる。年3億円の売上高を計画する》とあります。ららぽーと富士見にはリブロが入ることがすでに報じられていますが、とすると、書籍販売店舗が2種ということになるんでしょうか。ららぽーと富士見のテナント一覧にも両方あがっていますね。


《複合書店の経営を始めることで若者層を中心に「本のおもしろさを知ってもらい、紙離れの食い止めに貢献したい」(同社)考え》とあります。紙離れを食い止めたいというのは紙商社としては当然のことですし、それは我々出版業界関係者にとっても歓迎すべきことなんですが、ただ、書店の経営が紙離れの食い止めになるのかどうか、《陳列棚の支柱に紙ロールの芯を使うなど、紙に親しみを持ってもらう仕掛けをする》などとあるのを見ると、ちょっと微妙な気もしてしまいます。


ららぽーと富士見のリブロは、オープンを個人的に楽しみにしているお店ですので、同店を見に行く際に、こちらのBOWLも一緒に見てきたいと思います。



ITmedia...のほうを引きます。《日本出版インフラセンター(JPO)は2月27日、2014年6月から展開してきたリアル書店での電子書籍販売を実証事業の終了と、その結果を踏まえた事業化へのステップを明らかにした》。「BooCa」の件ですね。


《事業化のステップとしては、現状の仕組み(カード陳列方式)を継承した形で試験運用を5月まで行い、6月以降は参加企業の拡大やカード陳列方式以外の提供形態を図りながら本格運用に移る予定。なお、事業化に当たって、運営は楽天が行うことになった》。この件については、以前の記事でふれたことがありますが、《カード陳列方式以外の提供形態》というのがリアル本屋さん好きにはちょっと気になります。


同じ件を日経がまとめると《アマゾンジャパン(東京・目黒)が先行する電子書籍の市場で、出版・書店業界のライバル企業が協力して事業を広げる》と、いきなり対アマゾン的なものになるのが見方の違いというか、日経らしいというか、なんというか、おもしろいですね。


《国内の電子書籍市場は「キンドル」サービスを展開するアマゾンが5割超を占めるとみられる。通常の書籍のネット通販も含めてアマゾンの成長は書店の脅威になっている。今回は大手出版社の重要な販路である書店を新たな仕組みで支援する意味もある》。



ちなみに、この大学書店事業、《米国の大学714カ所の構内で展開している》とありますから、けっこう大規模な商売なんですね。



《本屋の思い出はつきないが最近、大阪の実家に帰ると行きつけの駅前の本屋が閉店していてショックを受けた。立ち読みを嫌がられても通い続けたのは、本屋こそ情報が集まる地元の「ナンバーワン」だったからだ》。


冒頭しか読めていないので、どんな内容なのかわからないのですが、以前の記事でふれたように、毎日新聞には、タイトルは一見書店を応援している風ながら、なんだかずいぶんなことが書いてある記事が少し前にありましたから、なんとなく不安になります。



「書皮友好協会」。《設立30年超》なんですね。すごいなあ。今回「書皮大賞」に選ばれたのは岩手県大槌町の「一頁堂(いちぺーじどう)書店」。《東日本大震災の9カ月後にオープンした同店。被災前の町の地図を印刷した文庫本カバーが、協会員らの高い評価を得た》。


《大槌商工会が震災前に作った町中心部のイラストマップが基になった。「中心街は津波に直撃され、建物もがれきも撤去された今は自分のうちがどこにあったかも分からない。カバーを見て思い出してもらえたらいい」と店長の木村薫さんは話す。客がカバーを手にしながら「自分の家はここだった」などと語り合う姿も見られたという》。デザインが美しいとかかっこいいとか、それだけで選ばれたものではない、ということでしょう。地元に根付いた本屋さんならではのカバーですよね。いつかお店を訪ねて、このすてきなカバーを購入本にかけてもらおうと、そんなふうに思いました。


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