空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

銀座の教文館/ナルニア国でクリスマス絵本の買い物を

本屋さんのことを書きたくて、その店で働く書店員さんたちのことを書きたくて続けてきたはずのこのブログ。最近は、ぜんぜん本屋さんの紹介ができていません。すでにご報告している通り、本業のほうでこの夏に異動があって部署・職種が変わり、以前のように書店回りができなくなってしまったことに加え、今年は町本会と『本屋会議』に関わる諸々にどっぷりで、夜も休みの日も原稿書きや校正ばっかりしていた、ということもあり、とにかく本屋さんに行く時間がとれない。これでは本屋派は失格ですよね……。


町本会シンポジウムも終了、『本屋会議』も無事刊行。気持ち的にも余裕ができてきたので、また本屋さんのことを書きたいなあ、と思うのですが、何かが自分の中から抜け落ちてしまったかのようで、何を書くにもなかなか力が入りません……。


さて、そんな(神保町と吉祥寺・三鷹以外の)本屋さんに行けない日々をこの数か月送ってきたわけですが、今月の初め、銀座に用事があった折、少し早めに出かけて、教文館をのぞいたら、とても楽しくて、ああ、やっぱり本屋さんはいいなあ、などと、今さらながらに思ったりしたものですから、ちょっと時間はたっているのですが、そのときのことを簡単にまとめておきます。


141207 ナルニア 入り口

↑「ナルニア国」の入り口。


お目当ては、6階「ナルニア国」のナルニアホールで開催されていた「2014年・出久根育YEAR!最終回『こうさぎと4ほんのマフラー』 原画展」(12/25で終了しています)。出久根さんが絵を手がけている『こうさぎと4ほんのマフラー』 (のら書店)の原画を見ることができました。


141207 ナルニア 原画展看板141207 ナルニア 原画展チラシ

教文館は、銀座に用事があるときは必ず寄る店の1つです。時間がないときは、2階だけで済ませてしまうのですが、この日は時間に余裕があったので、2階も6階「ナルニア国」もゆっくり見ることができました。「ナルニア国」は、教文館の児童書売り場の名称で、サイトにあるお店の自己紹介では、こんなふうに説明されています。《1998年には8階にロングセラーを中心とした「子どもの本のみせナルニア国」を設け、2002年には6階に過去1年間に出版された子どもの本が一覧できる「子どもの本新刊コーナー」を開設しました。そして2004年3月、二つのフロアを合わせ、6階にロングセラーから新刊書まで約15,000冊を取り揃えた子どもの本の専門店をオープンいたしました》。


高さをおさえた、子どもの目線に合わせた絵本の棚。レーベル・作家・ジャンルなどで丁寧に分けられた読み物の棚。子どものころに通った児童館や図書室の児童スペースを思い出させるような品揃えとあったかい雰囲気。奥には、先にふれた、原画展などに使われるイベントスペース「ナルニアホール」もあります。児童書好きなら、いくらでも長居できそうです。


しばらく前のものですが、同店がどんなお店かよくわかる記事がありましたので、ご紹介しておきます。「創業129年「教文館」 本が売れない時代の老舗書店の哲学」(1/16 ZAKZAK)。



ナルニアにふれた部分を引きます。《6階の「ナルニア国」はロングセラー本を基に絵本と児童書の専門フロア。子供の本の新刊はほぼ全て並ぶのが「ナルニア国」の特長でもある。新刊の中からスタッフが選んだ年度版のブックガイド『2013年に出た子どもの本』は3月に刊行される。「子どものためのおはなし会」や絵本の原画展など多彩な催事も少子化とは無関係に行う》。最後の「少子化とは無関係に」がいいですね。


記事を読んでいただくほうがいいのですが、同店の歴史とフロア構成がコンパクトにまとまったくだりがあるので、それを引いておきます。《1885(明治18)年「メソヂスト出版舎 内外書肆」として創業した。1896(明治29)年に「教文館 内外書肆」となり、1906(明治39)年に現在の場所に移転。関東大震災で焼失したが、33(昭和8)年に地上9階、地下2階の当時世界的に流行したアール・デコ調のビルが竣工(しゅんこう)して、まる80年になる》。


《1階は雑誌売り場で、バックナンバーも扱う。2階は和書。場所柄、銀座に関する書籍を一堂に集めた銀座コーナー、歌舞伎、伝統芸能の専用棚も設ける。3階はキリスト教書。4階はヘブライ語でぶどう園(カレム)の泉(エイン)を意味する「エインカレム」という教会関連用品の売り場とモダンなカフェ。5階は洋書》。


この日は、少し時間をかけてナルニアをゆっくり見て回り、クリスマスプレゼント用の本を購入しました。店内をうろうろ見ていると、ちょうど、カウンターでお店の方がお客様からの注文を電話で受けているやりとりが耳に入りました。意識して聞こうとしていたわけではないのですが、やりとりから、お客様が九州の方であることがわかりました。九州のどこかにもよりますが、九州にも大きな本屋さん、児童書に力を入れる本屋さんはありますし、通販ならば、それこそ大手のオンライン書店がいくつも選択肢としてあるわけです。そんななか、こうして、教文館/ナルニアを選んで、そこで注文をする方がいるんですね。たまたま1つ、電話注文のやりとりが聞こえただけじゃないか……もちろんそうなんですが、でも、このお店の立ち位置や、お客さんからの愛され方、信頼のされ方がよくわかるような、そんなエピソードに思えて、なんとなくこちらまでうれしくなってしまったのでした。


141207 ナルニア クリスマスチラシ

↑クリスマス仕様のお店のパンフレット。


141207 ナルニア だより141207 教文館 収穫

↑左は、「ナルニア国」で出している無料情報紙「ナルニア国だより」。右は、2階、一般書のフロアの入り口あたり、フェア棚で配布されていた「2014 読書の収穫」。教文館は、いつものこの、2階入り口のフェア棚で目を引くフェアが展開されているので、ここで毎回足を止めることになるという利用者の方も多いことでしょう。



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