空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

「第7回MOE絵本屋さん大賞2014」贈賞式に出席してきましたよ【更新】

先日、知り合いに誘われて、「第7回MOE絵本屋さん大賞2014」の贈賞式に出席してきました。


この「MOE絵本屋さん大賞」、今回が7回目。絵本・児童書好きの間ではよく知られている賞だと思うのですが、一般的な知名度という点では誰もが知る賞というわけではないかもしれません。賞の主催者で、『月刊MOE』の発行元でもある白泉社の取材資料によれば、この賞は、《月刊MOEが、全国の書店・絵本専門店の児童書売り場担当者1900 人にアンケートを実施し、もっとも支持された絵本30 冊を決定する年間絵本ランキング》。選考委員型ではなく、現場の声を集めた本屋大賞タイプの賞ということになりますね。『MOE』のサイトの記事、「「第7回 MOE絵本屋さん大賞2014」贈賞式開催!」も参考にどうぞ。


MOE 贈賞式 看板MOE 贈賞式 冊子

会場は、東京・水道橋にある東京ドームホテル地下のシンシア。テレビカメラも含め、たくさんの取材が入っていました。


式は、『月刊MOE』の編集長、八巻さんのあいさつ、1〜5位の受賞者紹介、豊田エリーさんによるクリスタル楯の贈呈式、白泉社の社長、大塚さんのお祝いのことば、受賞者のあいさつ、詩の朗読と続きました。


ちなみに、1〜5位は、以下の通りです。
第1位『へいわってすてきだね』
    安里有生/詩 長谷川義史/絵 ブロンズ新社
第2位『ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ』
    工藤ノリコ/作 白泉社
第3位『うんこしりとり』
    tupera tupera/作 白泉社
第4位『うみの100かいだてのいえ』
    いわいとしお/作 偕成社
第5位『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』
    高野文子/作・絵 福音館書店
第5位『おおかみだあ!』
    セドリック・ラマディエ/文 ヴァンサン・ブルジョ/絵 谷川俊太郎/訳 ポプラ社


1位の『へいわってすてきだね』について、白泉社の資料にはこのような説明があります。《沖縄県平和祈念資料館がつのった「平和へのメッセージ」によせて当時小学1 年生だった安里有生くんが書いた詩を絵本にしたものです。今回は、沖縄から安里くん本人がMOE 絵本屋さん大賞贈賞式に来場し、みんなの前でスピーチと詩の朗読を行います。純粋な小学生が望む平和への願いは、沖縄県民そして全国民共通の思いでもあります。ぜひこの機会に取材いただき、平和の輪を広げていただきたいと思います》。


安里有生くんは、沖縄在住の小学校2年生。お母さんに付き添われての参加でしたが、大人ばかりの会場で、しかも、カメラまでたくさん向けられて緊張してしまったのでしょう、詩の朗読のときには少し涙声になってしまっていました。本人にはきっとつらくて大変だったのだろうと思うのですが、それがむしろ会場の感動を誘っていた感じでした。安里有生くん、がんばったね。会場には、第5回から賞のシンボルキャラクターをつとめるミッフィーも来ていて、『月刊MOE』の編集長、八巻さんのあいさつのときには壇上にも一緒に上がっていたんですが、ミッフィー、こんなときこそ、横に来て朗読の間、ついていてあげればよかったのに!、などと思ってしまいました。関連記事も併せてどうぞ。「沖縄戦追悼式で反響の詩、絵本大賞1位に 作者は小2」(12/21 朝日新聞)。



他の受賞者のみなさんのあいさつも、みなさんの人柄のよく出た、あたたかで、印象に残るものばかりでした。とくに、まさか絵本の賞の式でお見かけすることになるとは思ってもみなかった高野文子さんのお姿を拝見できたこと、短いものながら肉声でのスピーチを聞くことができたのは個人的にとてもうれしかったです。


白泉社の社長、大塚さんが、お祝いのあいさつのなかで、これまで主催者として続けてきたが、自社の本は一度も入ったことがなかった。それが、今回、2冊も入ったのがとてもうれしい、ほっとした、という主旨のことをおっしゃっていたのが印象に残りました。選考委員方式ではなく、現場の書店員の投票方式ですから、都合よく自社のものを上位に入れるようなことはもちろんできません。何も、自社の本の売り込みのために賞をつくったわけではないでしょう。絵本を、児童書を応援したい、もっと広めたいという思いから続けてきたはずですが、それでも、やはり自社のものが1位はともかく、ランキングに入りすらしないというのはさびしいことだったに違いありません。今回、1位でこそないものの、5位以内に2冊も、それもまったくタイプの違うユニークな絵本2冊がランクインしたことは、大塚さんをはじめ、同社の関係者の方にとってはことのほかうれしいことだったろうに違いありません。社長さんのあいさつを聞いていて、こちらまでなんだかうれしくなったり、ほっとしたりしてしまいましたよ。


この後、すぐれた推薦コメントを書いた書店員さんに贈られるベストレビュアー賞の贈呈式と受賞者のみなさんのあいさつもありました。最後は受賞作家、受賞書店員、プレゼンター、ミッフィーの関係者全員で記念撮影をして終わり。


MOE 贈賞式 公式写真

↑こちらがその写真(白泉社の方に許可をいただいて使わせていただいています)


というわけで、初参加の「MOE絵本屋さん大賞」、贈賞式の様子を簡単にレポートしました。これまでも賞としてはもちろん知っていましたが、こうして贈賞式に出て、受賞者のみなさんのスピーチを聞いたり、応援している書店員さんたちの声を聞いたりすると、やっぱり印象が違いますね。現在、この賞の連動フェアが書店店頭で展開中で、あちこちの書店で見かけますが、単に報道記事で見知っていたときよりも、より応援したい気持ちになりますからね。店頭でフェアを見かけたら、ぜひ入賞作品の絵本たちを手にとってみていただければと思います。


ちなみに、《6位〜30位までの、全ランキング結果と、書店員さんの熱いコメント、そして、受賞作家の貴重なインタビュー記事は、12月29日発売のMOE2月号にてたっぷりご紹介しています!》とのことです。そちらも楽しみですね。



追記(1/5):昨年、絵本屋さん大賞の贈賞式に参加させてもらった関係で、記事でふれました『MOE』2015年2月号(白泉社)をいただきました。特集はもちろん「第7回MOE絵本屋さん大賞2014」。受賞作家のインタビュー、7位以下のランキング、絵本屋さんの座談会などが読めます。こちらもぜひ手にとってみてください。


MOE 1502 書影
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/tb.php/2366-45bdd0da
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad