空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

最初から最後までへんてこ本だらけ……ハマザキカクさんの『ベスト珍書』が発売になりました

おもしろい新書が出ましたよ。



ベスト珍著

ハマザキカクさんから直接本をいただいてしまいました。ここしばらく仕事が大変なことになっていて、毎日疲労困憊、電車内ではほとんど読書できない日々が続いていたのに、その日は、帰りの電車で読みふけってしまい(電車内で広げるにはどうか、という本もときどき出てきましたけどね(笑))、あっという間に読了してしまいましたよ。いやあ、おもしろかったなあ。


版元の内容紹介を引きます。《年に8万を超える新刊が出版される日本。なんとその全てをチェック、珍書発掘に人生を賭ける人物がいる。それが社会評論社のハマザキカク氏だ。そして発掘された本から厳選、特に「ヤバイ」本をレビューしたのがこの『ベスト珍書』である。選ばれた本は内容も体裁もさまざま。共通するのは誰が読むのかわからぬ『珍書』ということのみ。そこに『珍』へ鋭い嗅覚を持つ氏が、著者すら意図しない魅力を再発見していく。「珍書」の叫びを聞け!》


ここで中途半端に部分を紹介しても当方の筆力では魅力が伝わりそうもないので、どんな本がどんなふうに紹介されているかは、ぜひ店頭で実物を手にとって確認してみてください。なお、多くは問題ないかと思いますが、たまに、ちょっとグロいのやキモいのも出てきますから、そういう方面に耐性が低めの方は、立ち読みでチェックする際も、先に目次であたりをつけたほうがいいかもしれません(ぼくも数点、とばし読みしてしまったものがあるほどです)。取り上げられている本に、ぼくが持ってる本、読んだことある本は、予想通り、ほとんどありませんでした(笑)(その数少ない所有本に『レコジャケジャンキー!』『胞子文学名作選』が含まれていたのは、個人的につぼでした)


この本自体もすごいし、取り上げられている本もすごいのばかりですが、いちばんすごいのは、なんといっても、膨大な本の山の中からこれらの珍書を発掘し、新書1冊にまとめあげたハマザキさん本人でしょう。


実はこの本は、単なるへんてこ本のガイドではありません。ハマザキカクという編集者の「編集術」の本なんですよね。ハマザキさんがどんなふうに新刊情報を収集しているか、情報収集にどのようにツイッターを使っているか、集めた情報をどんなふうに選別して情報発信しているか、そうした情報収集術&情報発信術のテクニックが、とくにコラムでは惜しげもなく開陳されていますし、本文のあちこちからも、それが読み取れます。稀代の珍書プロデューサーが何をどうおもしろがっているのかがわかる、編集企画術の本でもあるわけです。


ちなみに、この本、当方が出てくるというので、珍書本に何故?、ひょっとして『本屋図鑑』が珍図鑑に分類?(笑;可能性がなくはない)と、本をひもとく前は、どきどきだったんですが、さすがにそんなことはなくて、安心しました(コラムの、出版業界情報発信に関するくだりでの登場でした)


というわけで、この『ベスト珍書』、へんてこ本が好きな人、『本の雑誌』のハマザキさんの連載を楽しみにしている人、珍書プロデューサーの編集術をのぞいてみたい人は、ぜひ。


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