空犬通信

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ディスクユニオン神保町店が移転オープン……そして、やっぱりアナログはいいなあ、という話

先週7/4に、移転オープンしたディスクユニオン神保町店。毎日、昼休みは神保町をうろうろしているというのに、なかなか寄るチャンスがなかったんですが、先日、やっと見てくることができましたので、簡単にご紹介します。


140718ディスクユニオン神保町店 外観1140718ディスクユニオン神保町店 外観2

↑ビルは、クロサワビルの2階。1階は工事中ですが、何が入るんでしょうね。


140718ディスクユニオン神保町店 入口

↑お店の入口。


お店は雑居ビルの2階のワンフロア。路面店ではなくなりましたが、ジャンルごとにフロアが分かれていた以前のお店と違い、今回は全ジャンルがワンフロアにまとまっていますので、以前よりも見やすくなったような気がします。


140718ディスクユニオン神保町店 チラシ

チラシにあるとおり、bookunionが店内にオープンしています。ただ、オープンといっても、売り場が区切られているわけではなく、棚の一部が書籍・雑誌と読書グッズなどにあてられているという感じです。


好みが分かれるところかもしれませんが、いろいろなジャンルを広く浅く楽しむタイプのリスナーとしては、移転前の店舗よりも、今回の新店のほうが、短時間に複数のジャンルをざっと見て回ることができるので、利用しやすいお店になったという印象を受けました。商品のジャンルのバランスもいい感じで、突出してこれがすごい、というのはないかもしれませんが、幅広いジャンルのリスナーが楽しめそうなお店になっているように思いました。アナログ好きとしてアナログのコーナーが増えたように見えるのもうれしいところ。シングル盤=7インチのコーナーも増えています。


以下、この日買ったもの(の一部)をざっと紹介します。


140718ディスクユニオン神保町店 ディスク4

↑ピクチャーレコードって、音質的にはいまいちとされているんですが、アナログ好きとしては、手元にもっておきたくなりますよね。この日買ったのは、『Talking to 'the Clash'』。33回転のシングル盤です。インタビューが収録されているんでしょうか。


140718ディスクユニオン神保町店 ディスク1

↑コレクションしているわけではないんですが、SF映画好きなものですから、SFのサントラで、とくにジャケがかっこいいものは買って手元に置いておきたくなるんですよね。これは、『SF/ボディ・スナッチャー』。レアというほどではないですが、CDも廃盤であんまり見かけませんね。



140718ディスクユニオン神保町店 ディスク2

↑同じくSFのサントラ。『ブレード・ランナー』は、CDもアナログも30周年記念盤も持ってるんですが、今回見つけたのは、シングル盤なので、やっぱり買ってしまうのでありました……。


140718ディスクユニオン神保町店 ディスク3

↑これもサントラ。もともとサントラは好きなんですが、最近、西荻窪のbeco cafeでたまに、レコードまたはCDの音盤を持ち寄って音楽を楽しむbeco recoというイベントをやっていまして、サントラが特集テーマになったりするものですから、ネタになりそうなサントラ盤はついつい(そんなに欲しくないものまで)買ってしまったりします。これは、宮崎駿の『劇場版 名探偵ホームズ』の主題歌。歌は桑名晴子。『SHERLOCK』がきっかけで、我が家にはいま大変なシャーロック・ホームズ・ブームが訪れていまして、映像作品を見るだけでは飽き足らず、『SHERLOCK』のサントラや、グラナダ版のサントラにも手を伸ばしたりしています。でも、これはさすがに家族の興味は引けない感じかなあ(苦笑)。


140718ディスクユニオン神保町店 ディスク5

↑ディスクユニオン神保町店でいろいろ買い物した後だというのに、新宿店にも寄ってまた買ってしまったのがこちら。『Bird Songs』。このタイトルでこのジャケ、しかも大好きな10インチ盤(!)ときたら、野鳥好きとしては買わないわけにはいかないんですが、中身は鳥にはまったく関係がないのでした。女性フォークシンガーのコンピで、知らない名前ばかり。


ところで。こんなふうに、ふつうにアナログレコードの紹介なんぞをしていますが、これって、一般的な趣味ではないんですよね。いまや、アナログどころか、CDも大苦戦中、さらにはダウンロードも減少傾向だとかで、こんな記事や同種の記事がいろいろあります。みんな、そんなに音楽にお金を使わなくなってしまったんだ……。


先日、(相手が音楽好きだったので、ついうっかりと)アナログレコードで音楽を聴くのが好きだ、という話をしたら、「……変わったご趣味ですね」と(面と向かって)言われたことがあります(苦笑;「絶句」という感じの表情でした)。でも、そう言いたい気持ちはわかります。


ぼくもさすがに、アナログ「だけ」で音楽を楽しんでいるわけではないんですが、やはり、CD(や、ほとんど利用しないけれど、ダウンロード音源)とは別ものなんですよね。先にあげたような音盤たちも、中古レコード屋さんで、ジャケを見て、値段を見て、おもしろそうだなあ、とか、この値段ならはずしてもいいよなあ、とか、中身がはずれでもジャケがこれならとっておきたいなあ、とか、そんなことを思いながら買っているわけです。音盤を買うときは、アマゾンもタワレコの通販も使いますが、オンラインショップで、先にあげたような音盤と出会うのは、不可能とまではいいませんが、まあ、無理でしょう。


だからね、ぼくにはやっぱり中古レコード屋さんが必要なんです。ディスクユニオンやパレードのようなお店がないと困るんですよ。


レコードと言えば、昨日、朝日新聞を読んでいたら、こんな記事が目にとびこんできました。「なんとなくレコード 人気復活の兆し 専門店・高級機材も」(7/19 朝日新聞)。


アナログ復活って、周期的に起こる現象なんでしょうか。この手の「いまアナログが来てる」みたいな記事って、数年ごとに全国紙で目にしているような気がします(いま、アナログレコード関係の本にはさんでとっておいた記事を探してみたら、朝日新聞だけでももいくつか見つかりました)


で、今回の「復活」はどの程度の盛り上がりなんでしょうか。記事の一部を引きます。《中高年には懐かしいレコードの人気に復活の兆しがみえる。往年の名盤だけでなく、新譜をレコードで出す若いアーティストも出てきた。再燃する人気にあやかろうと、高級プレーヤーを発売したり、都心部へ専門店を出店したりする動きも活発になっている》。たしかに。ここ数年、アナログの新譜はたしかに増えた感じがしますよね。記事でも言及されているPerfumeのアナログなんて、とりたててファンでもなんでもないのに、店頭で見かけたときは買っておこうかな、なんて気にさせられましたからね。


気になるのはこのくだり。《日本レコード協会の調査では、2009年に10万2千枚に落ち込んだ国内のレコード生産は13年には26万8千枚に増えた》。この間にCDがどれだけ落ち込んだかを思えば、この数字はすごいですね。たしかに、アナログが来ているのかもしれない。そんなふうに思わせる数字です。


リアル書店と同じで、やはり買える場所が必要です。《商機を逃すまいと、レコード店も力が入る。HMVは8月2日、渋谷区宇田川に同社初の中古レコード中心の店を開く。60〜90年代の洋楽を中心に約8万点をそろえる》《中古オーディオを扱う「ハイファイ堂」も昨年12月、JR東京駅に隣接する大丸東京店に出店。仕事帰りのサラリーマンらに、月100枚以上の中古レコードが売れているという》。HMVの渋谷撤退は2010年。まさか、その4年後にアナログ中心の店で復活をとげることになるとは。いやはや。


今回のアナログの盛り上がりがどの程度のものなのか、よくわかりませんが、でも、これで、アナログ好きが増えてくれたら、うれしいなあ。


ところで。アナログレコードで音楽を聴くのが好きだ、という話をしたら、「……変わったご趣味ですね」と言われたと、先に書きました。もうしばらくすると、紙の本を読むのが好きだ、と言ったら、同じことを言われるようになるのかもしれませんね。でも、もう少し先の話であってほしいなあ。そんなふうに思わずにはいられません。


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  • 2014/07/21(月) 16:18:07 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

コメント御礼

ありがとうございました。

  • 2014/07/21(月) 21:39:00 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

アナログの周辺機器も中古市場にて安価で取引されている(ディスクユニオンさん経営のオーディオユニオンさん等)ほか、ビギナー向けのプレーヤーも量販店で発売されているので、若年層にも興味を引く材料は揃っていますね。またデジタル派の人間も、CDを購入するより店頭の100円コーナーで音源を購入しPCへ取り入れてる人達もたくさんいます。エサ箱を漁っている人に直接聞いてみたら、CD化されていない楽曲も多いしDLするよりも安い、それが大きな理由でした。いずれにしてもアナログは不動の地位を保っております。
長文で失礼致しました。

  • 2014/09/10(水) 16:14:52 |
  • URL |
  • 下町のオヤジ #-
  • [ 編集 ]

アナログは不動の地位

下町のオヤジさん>
訪問&コメント、ありがとうございます。

USBでPCにつなげるものや、レトロ調のものなど、
ポータブルプレーヤーは最近増えましたね。
こういうのが入口になるといいなあと
思います。

> デジタル派の人間も、CDを購入するより店頭の100円コーナーで音源を購入しPCへ取り入れてる人達もたくさんいます。

安いし、音も違うし、ジャケも楽しめるし、
未CD化音源にも出会えるしで、いいこと
たくさんありますからね。

> いずれにしてもアナログは不動の地位を保っております。
まったく同感です。

  • 2014/09/10(水) 22:59:53 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

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