空犬通信

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大阪の書店事情に大きなうごきが……JR大阪駅ビルに蔦屋書店が出店【更新】

新刊書店の開店・閉店をリストアップしてまとめることはやめてしまったので、久しぶりの開店・閉店関連記事になります。書店関係のニュースに目を通していたら、こんな記事が目につきました。「JR大阪駅ビル、蔦屋書店が入居へ」(7/16 日経新聞)。


JR大阪駅といえば、昨春、グランフロント大阪が開業、新刊書店としては、紀伊國屋書店グランフロント大阪店が同施設の南館6Fにオープンしています。ちなみに、同店については、以前に訪問記をアップしています。こちらこちら


その紀伊國屋書店オープンから1年少しで、またしても新刊書店がオープンとは。これは気になりますね。記事の一部を引きます。《西日本旅客鉄道(JR西日本)は16日、大阪駅ビルにカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する大型書店「蔦屋書店」が入居すると発表した。駅ビル内の百貨店「JR大阪三越伊勢丹」が来春再開業した後の中核テナントの一つとなる。隣接する専門店ビル「ルクア」は、全店舗の約3割に当たる58店を入れ替えるなどして8月28日に再開業する》。


なんと。3割入れ替えというのは、これまた大がかりな改装ですね。ルクアと伊勢丹がどうなるのか、また蔦谷書店がどこに入るのかについては、《JR大阪三越伊勢丹は販売不振のため百貨店部分を約6割縮小したうえでルクアと一体運営することが決まっており、7月下旬から改装工事に着手する。書店は面積約4000平方メートルの9階フロアに入る》となっています。蔦屋書店は、坪換算で約1200坪。複合型店舗でしょうから、うち、書籍・雑誌の売り場がどのような割合になるのかがわかりませんので、単純比較はできませんが、数字上では、紀伊國屋書店グランフロント大阪店よりも大きいことになります。


「JR西日本、大阪駅ビルに滞在型書店 三越伊勢丹縮小スペースに」(7/16 北海道新聞)には、《大阪駅周辺には紀伊国屋書店梅田本店、ジュンク堂書店大阪本店などが集まっており、書店の競争が一段と激化する》とあります。今年2月には、ブックファースト梅田店が閉店になっていますが、ここにきて、さらにJR大阪、阪急他の梅田界隈の書店事情が大きく動くことになりますね。


ルクアには、三省堂書店が入っていますが、記事には、同店のことについては言及がありません。60に近いお店が入れ替えになるわけですから、三省堂書店がどうなるのか、ちょっと心配ですが、今のところ他の記事にも、三省堂書店のサイトにも情報はないようです。


別の記事、「JR大阪駅駅ビルの一体開発 現三越伊勢丹の紳士フロアに蔦屋書店」(7/16 WWD Japan.com)で、書店にふれているところを見てみます。《カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する代官山T-SITEの中核施設「代官山 蔦屋書店」を源流としたライフスタイル提案型店舗を9階(現在は紳士服フロア)に導入する。売り場面積は約4000平方メートル。西日本初出店で都心型商業施設への出店も全国初。地域や立地に合わせてカスタマイズした店舗になる》。大型出店が続く蔦屋書店ですが、《都心型商業施設への出店も全国初》なんですね。どのような店舗になるのか気になります。


ちなみに、この記事にはこんな記述があります。《JR西日本SC開発の山口正人・社長は「梅田には本を読んだり、音楽を聴いたりしながらゆっくり過ごせる施設がない。蔦屋書店は本や音楽、映画といったカルチャーをベースにしたカフェで機能が充実している》。


蔦屋書店が《本や音楽、映画といったカルチャーをベースにしたカフェで機能が充実している》という点についてはいいでしょう。それをアピールしたい気持ちはわかりますが、だからといって、《梅田には本を読んだり、音楽を聴いたりしながらゆっくり過ごせる施設がない》としてしまうのはどうでしょうね。三省堂書店ルクア大阪店も紀伊國屋書店グランフロント大阪店も、ジュンク堂書店大阪本店も、みなカフェ併設店ですからねえ。さらに、茶屋町には、スタンダードブックストアもありますから。ちょっと勇み足なコメントに思われます。


それはさておき。この件、大阪・梅田界隈の書店事情に大きな影響を与える出店だと思います。元大阪人で、大阪・梅田界隈の書店で育った身としても気になります。また書店の詳細がわかる続報が出ましたら、取り上げたいと思います。



しばらく前の記事になりますが、新刊書店の店舗数について、こんな記事が業界紙に出ました。「日本の書店1万3000店台に、アルメディア調査」(5/16 文化通信)。《書店調査会社のアルメディアによる2014年5月1日時点での日本の書店数と売場面積の統計がまとまった。店舗数は前年より298店減って1万3943店となったが、売場面積は8011坪増加した》。


メディアに書店の話が出るというと、閉店の話ばかり、という感じですが、そんななか、一人気を吐いているのが、CCCで、最近は、出店というと蔦屋書店がらみのものばかり、出店だけでなく、それ以外の話題でも、とにかく、CCCがらみのものが目立ちます。少し前にまとめて取り上げようと思って準備していたものなので、ちょっと古いものも含みますが、この春から初夏にかけての報道やWeb記事で目についたCCC関連のものをピックアップしておきます。



少し時間がたってしまったこともありますので、記事の一部を引いたり、コメントを加えたりはしませんが、新刊書店に関心のある方はこれらの記事、とくに、他のチェーンとの店舗数比較などの数字使ってCCC/ツタヤの躍進ぶりがまとめられているBusiness Journalのものは、目を通しておいたほうがいいでしょう。



追記(7/18):店舗イメージ写真が出ている記事がありました。「CCC/来春、大阪ステーションシティ改装で西館9階に蔦屋書店」(7/17 流通ニュース)。


また、記事執筆時点でどうなるのかの情報がなかったルクアの三省堂書店ですが、残るそうです。出版関係の知り合いから教えてもらいました。


再度追記(7/19):この店舗イメージは「代官山蔦屋の図をそのままイメージとして使ってるみたい」だとのご指摘をコメント欄でいただきました。たしかにそうですね。間違いというわけではないので、残しておきますが、ちょっと正確さを欠く情報でした。失礼しました。


また、この件に関して、こんな記事が目につきました。「大阪人そんなに本好きだったっけ 日本一の激戦区…次は書店」(7/18 MSN産経ニュース)。


旭屋書店のことにふれたくだりがありました。記事の一部を引きます。《はっきり言って飽和状態。いくら西日本一のターミナルでもオーバーストアではないか。それに、大阪人はそれほど本好きだったろうか。そう考えて、ふと気づいた。来年、もう一店、大阪ではおなじみの書店が再オープンする予定なのを忘れていた。曽根崎警察署の南側にあり、3年前に老朽化したビルの建て替えのために閉店した旭屋書店本店である》。


ついこの前のような気がしていましたが、もう3年になるんですね。旭屋書店本店、大好きなお店の1つでした。最後に訪問したときの様子はこちら


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コメント

追記にあるイメージですが、代官山蔦屋の図をそのままイメージとして使ってるみたいですね。https://www.westjr.co.jp/press/article/items/140716_02_lucua.pdf
http://tsite.jp/daikanyama/store-service/anjin.html

ルクアの三省堂さんが残るのはよかったですが、もろに影響うけそうですね。

  • 2014/07/19(土) 01:07:34 |
  • URL |
  • mori0099 #ILWriQ6E
  • [ 編集 ]

大阪の書店

mori0099さん>
いつもありがとうございます。

> 追記にあるイメージですが、代官山蔦屋の図をそのままイメージとして使ってるみたいですね。
あっ、ほんとうだ……。ご指摘感謝です。

> ルクアの三省堂さんが残るのはよかったですが、もろに影響うけそうですね。
本文に書いた通り、もともと書店の多いエリアですが、とくに
三省堂と蔦屋、紀伊國屋は近くなりますからね。

  • 2014/07/19(土) 21:39:04 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

いつも情報ありがとうございます。

先週、新大阪のリブロさんを覗いてきましたが、以前あった文教堂の3分の1程度の坪数、また、建物の中に入った場所があるため、認知されるには少し時間がかかりそうな印象でした。
大きい書店ではないので、あれだけ人が集まる場所で文教堂のように色々な本を置ける書店でもないという感じを受けました。

また、編集職から離れられるのですね。
お会いした事はありませんし、赤の他人と言ったらそれまでで、私がいうのも変な感じではありますが、新しい部署でのご活躍をお祈り申し上げます。

  • 2014/07/22(火) 10:59:34 |
  • URL |
  • とある版元営業 #-
  • [ 編集 ]

新大阪

とある版元営業 さん>
いつもありがとうございます。

新大阪の書店と言えば、長く大阪で過ごした身にとっては
やはり「談」なので、今はもうないかと思うとさびしい
気はするのですが、その分、後に入ったお店には
がんばってほしいところです。

リブロ、写真でしか見ていないので、なんとも言えませんが、
立地的には以前の談/文教堂のようにはいかない
のでしょうね。

仕事が変わったので、これまでのような書店との距離感を
保つのは難しそうですが、引き続き、よろしくお願いします。

  • 2014/07/24(木) 00:19:54 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

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