本来であれば、今日見てきた「本の学校」の特別シンポジウム、「街の本屋と図書館の連携を考える」の紹介と感想を書くべきなのかもしれませんが、図書館については、ほかにも、まとめて取り上げたいこと、ふれたいことがありますので、後日、あらためることにして、今日はちょっと楽しい書店フリペコーナーの話題を。
先日、吉祥寺のBOOKSルーエを訪ねたときのこと。こちらの顔を見るなり、花本氏が、「ぜひこれを見てください!」と熱く語るではありませんか。



連れていかれたのは、2Fの窓ぎわ角、サブカルや映画の本が並ぶ棚の左脇にある、以前はフリペ類が並んでいたウォールポケットのところ。各種フリペがささっていたのを覚えている人もいるでしょう。それが、いつのまにかこんなふうになっていました。吉祥寺在住の歌人武井怜さん(@takeirei)の関連ペーパーがずらりと並んでいるのです。
このコーナーには名称もついています。「武井怜のこの世は遊び場」。ご本人の2/26付けツイートによれば、このようなコーナーです。
《吉祥寺BOOKSルーエさん2階で「武井怜のこの世は遊び場」というコーナーを設けて頂いています。短歌集や随筆集など、どれもルーエさんでしか手に入りません。「軽い人生相談」も始めました。吉祥寺にお越しの際はBOOKSルーエさんへ☆》
花本氏によれば、この「武井怜のこの世は遊び場」、何をどう並べるかも、フリペ類の追加・入替・更新をどうするかも、一切合切すべて武井怜さん(@takeirei)におまかせしているのだとか。それこそ、花本氏がいないときにも勝手に作業してもらったりしているそうです。
BOOKSルーエは、ふだんからフリペコーナーに力を入れている(というにはやや脱力気味なセレクションと陳列とになっているのですが、それはともかく;笑)お店ですが、ルーエのようにペーパー類を充実させているお店はほかにもいろいろあり、あちこちで見かけます。でも、スタッフではなく、外部の方に「完全に」おまかせしている、というのは、さすがによそで見たことがない。珍しい例ではないでしょうか。

↑「武井怜のこの世は遊び場」に並んでいたものを、いろいろもらってきました。なんと「人生相談」のコーナーまでありましたよ(笑)。20も上のおやぢから相談されても、武井さんも困惑するだけだろうと思いますが、どのように困惑されるか試してみたい気もするので、そのうち、人生相談もしてみるかもしれません(ウォールポケットに相談を入れて、隣のポケットに返信が入る仕組み)。たとえば。《40代の編集者です。売れる本が出せなくて悩んでいます》……洒落になりませんな(苦笑)。
冗談はさておき。ルーエらしい、おもしろコーナーになっているのですが、場所が隅っこなせいか、常連さんにもなかなか気づいてもらえなかったりするそうです(かくいうぼくも、花本氏に言われるまで、気づいていませんでした。ツイッターで見かけていたはずなのに)。BOOKSルーエ2階にお立ち寄りの方は、ぜひこの「武井怜のこの世は遊び場」をチェックしてみてください。