空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

「世界の夢の」シリーズ、今度は図書館……『世界の夢の図書館』がまもなく刊行

昨年は、実にたくさんの「本の本」「本屋本」が刊行され、うれしい悲鳴だったんですが、今年もその傾向が続きそうで、この年末年始に、すでに気になる本がいくつか刊行されたり、刊行が告知されたりしていますね。そんななか、美しい本屋本をいくつも出してきた版元から、またまた気になる「本の本」が、それも、なんだかすごい本が出るようです。



世界の夢の図書館 書影

同社からは「世界の夢の」を書名にもつ本が、空犬通信でも紹介済みの書店3部作など、いくつか出ています。今度の新刊は、その「世界の夢の」シリーズの真打ちになりそうな、「本が並んでいるところ」が好きな向き(わたくし空犬がまさにそうです)には、相当たまらん感じの、(うっとりの意味での)ため息が漏れそうな感じの、中を開くとおお!となること必至の、とにかく強烈な1冊です。


書名の通り、建築的に美術的に視覚的に美しい、まさに夢のような図書館を世界じゅうから集めた写真集。大判の写真と簡潔なテキスト、詳細なデータで見せるところは、『世界の夢の本屋さん』シリーズと同じです。著者名表記がありませんが、地域ごとに複数の書き手の方が分担していて、『世界の夢の本屋さん』の清水玲奈さんのお名前もあります。


「西ヨーロッパ/南ヨーロッパ」「中央ヨーロッパ/北ヨーロッパ」「北アメリカ/南アメリカ」「アジア/アフリカ/オセアニア」の4つのエリアに大きく分けられ、30超の図書館が取り上げられています。ここで図書館名をあげることはしませんが、欧米の超有名どころから、聞いたことのないものや、最近できたばかりの最新施設まで、幅広いセレクトになっています。アジアからはインドと中国のみで、日本のセレクトはありません。


これがもう、なんというか、どの図書館もほんとうに美しい。すごいです。書店シリーズと違うのは、取り上げられている施設に大きめのものが多いことで、建物のボリューム感が圧倒的、息をのむ迫力です。


世界じゅうの美麗図書館を集めた写真集というと、これを思い浮かべる方も多いでしょう。



hofer libraries cover


本好きにはウンベルト・エーコがエッセイ(序文)を寄せていることでも知られる、ドイツの写真家、カンディダ・へーファーによる図書館写真集です。ぼくも所有していて、図書館の写真集と聞いて、まずはこれを思い浮かべました。


早速見比べてみると、同じ世界の美麗図書館を集めた写真集で、取り上げられている図書館も一部重なったりしていますが、本の印象はかなり違います。身びいき抜きにして個人的な印象だけで書きますが、図書館の美しさや、施設のサイズ・ボリューム感、本がずらりと並んだ様子の壮観さなどに関しては、『世界の夢の図書館』のほうが、見る者の目にはより強く伝わってくるような気がします。『世界の夢の図書館』を見てから、『Libraries』を見ると、なんとなくおとなしい感じがしてしまいます。(良し悪しの問題ではなく、写真の見せ方、写真のタイプの違いです。)


『Libraries』のほうは品切れのようですが、写真家の名前と書名を入れて検索すると、画像の例がいくつも出てきますから(すべて本と同じかどうかまではわかりませんが)、どのような写真か、またどんなふうに感じが違うか、興味のある方は、ご覧になるといいでしょう。両書とも、単独でもすばらしい写真集ですが、併せ読むことで、どちらもより楽しめるようになるかもしれません。


発売は、1/15ごろとのこと(にしては、この原稿を書いている1/13時点で、版元のサイトに内容紹介などの詳細があがっていないのは、ちょっと遅すぎる感じですが(苦笑))。他のシリーズ同様、4000円近い値段ですが、この中身とボリュームを見れば、決して高くはないことがすぐに納得できそうです。本好き、本棚好きはもちろん、本屋さん好きにも広くすすめたい1冊です。

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