空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

新年の書店回り……そして、やっぱりルーエのフェアはおもしろい

昨日今日と、仕事始めの2日間、それぞれ午後を書店回りにあてて、あちこちの書店をせっせと回ってきた(もちろん、仕事です)、本業が営業なんだか編集なんだか、あいかわらずよくわからない空犬です。


毎年仕事始めの日は、なじみの書店さんに新年のあいさつということで、書店回りをすることにしているのです。なかでも、欠かさずに必ず仕事始め初日にうかがうことにしているのが、吉祥寺のBOOKSルーエ。社長さんを訪ね、年末年始の本の動きや、昨年の業界のこと、今年の見通しなどを、あれこれお話させていただいています。


今日は、昨日見てきた吉祥寺の書店のうち、BOOKSルーエとパルコブックセンター吉祥寺店の様子を、簡単に紹介したいと思います。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は1/6の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)


BOOKSルーエ、文庫売り場のある2階では、昨年末に、ツイッターでも紹介しました通り、松沢呉一さん『ぐろぐろ』(ちくま文庫)が、レジ斜め前の新刊コーナーで大々的に展開中ですが、昨日のぞいたら、昨年よりもさらにパワーアップしていました。



ルーエ ぐろぐろ1ルーエ ぐろぐろ2

↑担当の花本氏の手になる、妙に力の入った文章が踊るパネルまでできていました。


『ぐろぐろ』、この手のサブカルにも目配りのきいた、ちくま文庫らしいとしか言いようのない1冊なんですが、しばらく品切れになっていたそうです。花本氏に教えてもらったのですが、書店限定復刊(書店が一定数を引き取ることを前提にした復刊)ということで、BOOKSルーエだけでも●●●冊(すみません、冊数は伏せてておきます)も買い切ったのだとか。こちらは、一応出版関係者で、しょっちゅうルーエに出入りしている身で、しかも、ちくま文庫の大ファンです。どんな文庫が、ルーエではどんな動きをしそうか、それなりに想像はつきますから、この冊数を聞いたときには、本気でびっくりしました。ひえー。そんな数、とっちゃって大丈夫なの?!


びっくりしていたら、一緒に限定復刊を持ちかけたという盛岡のさわや書店(同書の帯裏に、さわや書店の松本さんがコメントを寄せています)の数を聞かされ、さらに驚くことに。なんと●●●冊も買い切りにしたのだとか! 数を聞いて、のけぞりました……。百田さんの本とか、佐伯さんの文庫とか、そういうのじゃありませんからね。『ぐろぐろ』ですからね。……。


さらに話を聞くと、さわや書店の、先月だったか先々月だったかの文庫売上ランキングに、『ぐろぐろ』が3位に入っているのだとか。信じられん……。中央線のサブカル系書店のランキングじゃなくて、地方都市の駅ビルに入っている、一般書店のランキングですからね。しかも、1位、2位は百田さんの文庫ですからね。さらに、先月は直木賞受賞作の『下町ロケット』も出てますからね。ふつうだったら、絶対にありえないランキングです。


それで『ぐろぐろ』3位って……。ひえー。さすがさわや書店、というか、さわや書店おそるべし、というか……。さわや書店の店頭で、『ぐろぐろ』がいったいどんな展開がされているのか、ぜひ見てみたいものです。(さわや書店を利用されている方、どなたか、ぜひ写真、上げてください!)


というわけで、『ぐろぐろ』、万人におすすめできる本ではありませんが、ルーエとさわやが一大プッシュなんて、いったいどんな本だろうと、興味を持たれた方は、ぜひBOOKSルーエ、または、さわや書店フェザン店でお買い上げいただければと思います(ぼくはすでに所有しているので、売上げに貢献できないのが残念です)


BOOKSルーエ2階といえば、しばらく前に始まったフェア「この怪優がスゴイ!!」も、なんだかいやに力が入っていてすごいことになっていました。




ルーエ 怪優 書影ルーエ 怪優 ペーパー

↑こちらの本の刊行記念フェアです。セレクトは、同書の編集担当「カンタツ」氏。


ルーエ 怪優1ルーエ 怪優2ルーエ 怪優3

↑フェアの全体像と、カンタツ氏入魂のPOP。


ルーエ 怪優4

↑平台には、成田三樹夫さんや岸田森さん(! 特撮者にとっては、神俳優の1人、大好きです)らの怪優関連本が並んでいますが、一角には、カンタツ氏私物の非売品本まで積んであるという、なんだかよくわからないけど、担当社の思いがびしばし伝わってくるセレクトになっています。


ルーエ 怪優 成田

↑これも「関連本」といえば、関連本ですよね。成田三樹夫さんの遺稿句集『鯨の目』。もちろん返せませんから、売れなかったら、カンタツ氏が引き取るということで仕入れたのだそうです(笑)。


ルーエ 怪優 BGM

↑ルーエと言えば、BGMはビートルズですが、フェアコーナーには、カンタツ氏がセレクトしたBGMが流れていて、そこだけ異空間が出現しています。


昨年は、地下1階を閉鎖、店内のレイアウトを品ぞろえのバランスを大幅に変更することになったBOOKSルーエ。あのときは、いったいどうなることやらと、利用者はみな心配に思ったものですが、今ではもう3フロア体制にもすっかり慣れ、以前からこうだったと言われても違和感のないほど。こうした、他のお店のそれとはあきらかに感じの違う、おもしろフェアが、ふつうに、いくつも同時にい展開されていたりするのは、まさにルーエならではの光景です。ルーエはルーエのままだなあと、新年最初の訪問日に、大いに安心させられ、そしてうれしくなったのでした。


次は、こちらも昨年、大リニューアルを経験した、パルコブックセンター吉祥寺店へ。店長のKさんにあいさつし、年末年始のお店の様子や、イベントの予定のことなどをうかがいました。


エスカレータを降りて正面のスペースは、リニューアル後、各種のイベントに使われるようになり、壁面のギャラリースペースと合わせ、バラエティに富んだイベントや展示が展開されています。来週の週末、1/12(日)に、このスペースで、渋谷直角さんのサイン会が行われるそうです。『RELAX BOY』刊行記念とのことです。



PBC 渋谷直角 書影PBC 渋谷直角サイン会

↑この本ですね。『カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』がおもしろかったので、こちらも手に取りました。


予約方法などについては、同店のサイトに案内がありますので、そちらをどうぞ。昨日聞いたところでは、まだ数に少し余裕があるとのことでした。


PBC フランスの紙

↑同店では、こんなかわいいフェアも。「フランスの古い紙広告展」。こちらは1/16まで。


ほかにも、吉祥寺では、ジュンク堂書店や、紀伊國屋書店、ブックファーストの店頭の様子も見てきましたし、ほかにも中央線沿線の書店をけっこう回ってきましたから、それらも紹介したいところですが、今回は吉祥寺の2店の様子だけにしておきます。今年も、あちこちの書店でおもしろフェアや気になる棚を見かけたら、こんなふうに紹介していきたいと思います。


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