空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

大掃除と本棚の整理

12月もあと数日ですね。年末と言えば、大掃除。


本は買うのも読むのそれなりに多いほうで、蔵書もそれなりにはあるほうなんだろうとは思いますが、読み終わった本は割にドライに処分もするほうなので、自宅は、本の雑誌に連載されていた蔵書家のみなさんのような「魔窟」にはまったくなっていなくて、いたってシンプルなもの。本のことばっかり書いてるくせに大したことないな、と思われそうなぐらいにしか本はありません(たぶん)


それほどカオスな部屋にはなってはいないのですが、でも、冷静に部屋の中を見渡して見ると、本棚の前にはけっこう本が積み上げてある。いや、「けっこう」だとだいぶ控え目で、「かなり」という言うべきでしょうか。


今の家に越してきたのは、数年前。以前に住んでいた家にも書斎的なスペースがあったんですが、本棚とそこからあふれだした本で、人の出入りもままならない状態になっていたものですから、引っ越しを機に本棚を新調、天井までの背の高い造り付けのものにしたのです。よっしゃ! これで、あふれ返っていた本が全部入るぞ!、全部入れるぞ!と、張り切っていたんです。ところが……ぜんぜん、入らなかった(泣)。


床に積み上げられた「はみ出し本」の山を見たときはさすがに呆然としましたよ。で、決意したわけです。これは、一大蔵書整理をしなければならんなと。(引っ越し前にやっとけよ、って話ですよね。そうすれば、引っ越しの手間や費用もずいぶん違ったのではないかと……。)


で、かなり思い切った整理をしました。それまで、好きな作家の作品は、単行本と文庫の両方で持っているなんてのは当たり前で、それほど好きでもないのに、全集までそろえている、なんて作家もいました。そういう重複をどれか一つに絞り、残りをえいやと、「出す」ほうに分けていく。どんどん分けていく。もちろん、重複がなくても、もういいかな、と思ったら、やはり「出す」本行きです。


ぼくは古い探偵小説や古いSFが好きなんですが、好きなジャンルほど、重なりや無駄買いが多いのです。作業を始めた当初は、自分が要らない本を仕分けたら、古本屋さんにも引き取ってもらえないような、雑本の山ができるのではないかと想像していんですが、終わってみると、当初の想像とは違った感じの本の山ができていました。仕分けされたものの半分以上が探偵やSF系のもので、自分でいうのもなんですが、なんとなく、いい感じなのです。分量も、数百冊はある。これなら、ちゃんと古本屋さんにも引き取ってもらえそうだぞ。


こうなると、やはり、その辺の新古書店に、というわけにはいきません。そういう分野に強い古本屋さんに引き取ってほしい。というわけで、当時、よく目録や古書市でその手の本の買い物をしていた、自由が丘の西村文生堂さんに来てもらいました。で、査定をしてもらったところ、これがなんと、けっこうな額になったんですよねえ。自分の読書人生で、本を処分する際に、値付けがあまりにも低くて泣きそうになったことは何度もありますが、予想していたよりもいい値段がついてびっくりした、という経験はこのときの1回きりしかありません。(今なら、そんなわけにはいかないでしょう。)



かくして、人生で初めて、ではないかもしれませんが、少なくとも、この20年ぐらいで初めて、本棚の前や部屋の隅に、本の山ができていない状態、すべての本が本棚に収まっている事態が出現したのです。感激しました。本棚に本が収まっているって、いいなあ……。我ながら、書いていて、ばかじゃないかと思わぬでもないですが、ほんとにそう思ったのです。しかも、そのときは、本棚に少し余裕さえできていましたから。すばらしい。すばらしすぎる。


蔵書は、書斎の本棚に入るだけにしよう、そう決心するのも無理からぬことですよね。あの、あまりにもすばらしい本棚の状態を一度でも目にしてしまったら、そう思わずにはいられませんから。そう決めたはずでした。しばらくはそれでなんとかなっていたのですが、結局、本というのは本棚には収まらない運命にあるんですよねえ……。


というわけで。ぎゅうぎゅうに詰められた本棚の前に、さらに本の山ができているという、そんな光景が恒常化したというわけなのです。で、空き時間ができるたびに、本棚の前に積み上げられた山を眺めては、読む読まない、要る要らない、などと仕分け作業を行う羽目になっているわけですが、この、本の山を崩す作業というのが、実におもしろくて、ああ、これこれ読みたかったんだ、とか、こんなの買ってたのか、とか、いろいろ気になる本が出てきて、作業が進まないこと進まないこと。もう、楽しくてしかたがないのです。整理してるんだか、読書してるんだか、よくわからない。


おそらく、年内に、本棚からあふれだした本が、適切に仕分けされ、処分されることはなさそうな見通しであります……。


ところで。来年は、発起人に名前こそ出していませんが、「町本会」の活動にも関わる予定ですので、そのための時間や体力を確保するため、本棚からのはみ出し本以外にも、この年末年始にはいろいろ整理しようと思っています。


本来ならば、真っ先に整理対象として検討しなくてはならないのが、この「空犬通信」なんですよね……。文章を書くのは好きだし、本屋さんを紹介目的・取材目的で訪ねるのも、それを文章で紹介するのも大好きなんですが、文章を書くのが遅いものだから、とにかく、時間が取られて取られてしかたありません。慢性的な眼精疲労、首こり肩こりを抱える身には、就業時間以外にパソコンに向かう時間が長過ぎるのも問題です。それに、何より。読書時間が十分に確保できていないという大きな問題があります。


ブログ更新のペースを少し落とし、テーマもこれまで以上に書店寄りの内容にするなど絞り込み、よけいなことは書かないようにしようかなあ、それで多少は時間がとれるようになるかなあ、なんてことをぼんやり思ったりしています。


時間を取られているといえば、ツイッターもそうです。これまでは、平日の朝は毎日、出版・書店関連の業界情報をせっせと収集しては発信するというのを続けてきたんですが、さすがに毎朝の連投はやめようかな、と思っています。書店・出版・図書館ニュースbot(@jpub_news)など出版・書店系のニュースbotが複数ありますし、河村書店さん(@consaba)、書肆紅屋さん(@shoshibeniya)ら業界情報を熱心に発信をされている方もいらっしゃいますからね。


来年は、もう少しのんびり、気楽に、本と向き合う時間を作りたいなあ、と、本読みにしては、当たり前かつ素朴に過ぎることを思ったりする年の瀬です。



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