空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

雑誌『スケープス』1月発売号は、岡山のブックスポット特集です

来年発売になる雑誌の書店特集に寄稿させていただきました。



『スケープス』は、旅をテーマにした雑誌で、サイトには《「まだ見ぬ風景に出会いたい」そうした気持ちは、人生の時間を積み、さまざまな風景を得て、さらに強くなってゆくようです。いわば、旅は人生の好奇心そのものなのかもしれません。そんな好奇心に応える雑誌》とあります。


隔月刊で、現在は12月号が発売中ですが、来年1/4発売の次号、第6号の国内特集が、書店関連のものになっています。《国内特集は岡山。本屋さんやギャラリー、カフェなどを巡り、本にかかわる人々と出会います。"本を通して楽しむ旅"の提案です》。この特集記事のテキストを担当しました。


特集のタイトルは、「本がつなぐ街 岡山」。ブックカフェ、古書店など岡山のブックスポットを写真と文章で紹介する、12ページにわたる記事です。どんなお店を、どのように取り上げたかは、ぜひ実物でご確認いただければと思います。


写真は、写真集『浅田家』など、ユニークな家族写真で知られる写真家、浅田政志さん。最初は、ずいぶん意外な人選だなあと思ったのですが、これがすばらしい写真になっていますので、ぜひお店の写真のほうも楽しみにしていただければと思います。


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↑浅田政志さんとは、スケジュールの都合で1日しか取材の同行ができなかったんですが、とても楽しい一日になりました。取材は9月で、前月の8月に出たばかりの『家族写真は「 」である。』を持っていったら、こんなこりにこったサインをいただいてしまいました。


取材した各店については、スペースの関係で、記事には書ききれなかったこともあります。浅田さんのとは比べものにならない、下手なスナップ程度のものではありますが、自分で撮った写真もありますので、掲載誌が出ましたら、記事の補足と取材裏話の披露の意味も含め、各店の様子を空犬通信でも紹介したいと思います。



さて。今回の特集は、ブックカフェ・古書店などのブックスポットを取り上げたもので、取材対象には、一般新刊書店は含まれていません。ただ、せっかくふだん行けないエリアに行くのに、書店の取材をしない手はない、ということで、特集記事の取材の合間に、岡山の新刊書店も少し見てきました。ごくごく簡単に(ほんとに)紹介したいと思います。


まずは、JR駅の近くから。


岡山 三省堂1岡山 三省堂2岡山 三省堂3
岡山 三省堂4岡山 三省堂5岡山 三省堂6

↑三省堂書店岡山駅店。駅ビル、サンステーションテラス岡山北館の2階のお店。250坪と、駅ビル内のワンフロア書店としては広めの店で、できてまだそんなに経っていない(前回、といっても、もう何年も前のことですが、訪問時にはまだありませんでした)せいか、明るくてきれいなお店です。


岡山 セルバ小1

↑駅ビルには、本の森セルバさんすて岡山店も入っていますが、こちらは大きめのキオスクといった感じの、新刊・雑誌中心の小さなお店。


岡山 セルバ0岡山 セルバ1岡山 セルバ2
岡山 セルバ3

↑本の森セルバドレミの街店。「ドレミの街」という商業施設の5階にあるワンフロア型店で、サイトには《鉄道やコミック系は県下でも屈指の品揃え》という説明があります。店の説明によれば、オタ趣味寄りの品ぞろえのような印象を受けますし、実際に、そういうジャンルは多めなんでしょうが、広めのフロアにはオールジャンルがそろっている感じで、古書まであります。ただ、入り口に置いてある古書のワゴンは、本を乱暴に積み上げたもので、やる気のないような感じにも見えてしまっていたのが、やや残念。


岡山 セルバ フリペ岡山 セルバ 書皮

↑お店で独自に発行しているフリーペーパーもありました。右は、なかなかかっこいいデザインの書皮。


岡山 ジュンク1岡山 ジュンク 本の本
岡山 VV1岡山 VV2

↑ジュンク堂書店岡山店。岡山ビブレA館の2・3階2フロアを占めています。3階には、ヴィレッジヴァンガード岡山VIVRE店も入っています。同じ商業施設内に一般新刊書店とVVが同居している例はとくにめずらしくはありませんが、ここ岡山ビブレでは、完全に隣合っています。


先日の記事で紹介しましたが、このビブレは、来年に閉店となることが報じられました。「【山陽新聞】 岡山ビブレ来年5月閉店 イオン進出、相乗効果へ跡地活用」


ジュンクらしい店の造り、品ぞろえですが、先の記事にもある通り、商業施設としては集客力が今ひとつなのか、訪問したのが休日の午後だというのに、店内にお客さんが少ないのが気になりました。


天満のほうに移動します。


岡山 クレド1岡山 クレド2岡山 クレド3

↑紀伊國屋書店クレド岡山店。NTTクレド岡山ビルの4・5階の2フロアを占めるお店。ぼくが初めて岡山を訪問したときは、紀伊國屋書店は、このクレドの斜め前あたりにあり、1つのビルの複数フロアを使ったお店だった記憶があるので、調べてみたら、2005年4月に岡山店(ぼくが最初に訪ねたお店)とクレド岡山店がひとつになって新生グランドオープン、となったのだそうです。


現在のクレド岡山店は、660坪とジュンク・丸善に次ぐサイズ。DVD/CDのForestもあり、紀伊國屋らしい、幅広い品ぞろえと見やすいレイアウトで、使いやすそうな感じのお店。ただ、訪問時は、ちょうどフェアの入れ替えでもしているところだったのか、レイアウト変更の途中ででもあったのか(休日の午後に?)、イベント・フェア棚ががらあきで、とくに、そこで作業をしている人もいなかったのが、なんとなく妙な感じでした。


岡山 セルバ地下1

↑近くの地下街にある精文堂書店。


岡山表町商店街へ。


岡山 吉田1岡山 吉田2

↑商店街にあった路面店。棚ががらがらで、店内の壁面には、日焼けしまくった『天国の本屋』(2004年の映画です)のポスターや、コナン、らんま、あだち充など小学館のコミックフェアの布製のポスター(正式な名称がよくわかりません)の、1994年、2000年、2001年のがかかっていました。いちばん新しいのでも10年以上前って。……なんとコメントしていいのか、わかりません。


『本屋図鑑』の取材時にもこういうお店はあちこちで見ましたし、夏葉社島田さんからは、もっとすさまじい例をいくつも見せてもらったり、話を聞かせてもらったりしていますが、やはりこうして実際に目にすると、なんとも言えない気分にさせられます。問題が、お店の努力がどうこうとか、単純ないい悪いの話とか、そういうところにあるのではないからです。


岡山 アニメイト

↑同じ商店街にあるメロンブックス/アニメイト。客が途切れるのを待って写真を撮ろうと、しばらく店の前で待っていたのですが、それが途切れないぐらいに、若い女性客がたくさん出入りしていました。


岡山 丸善1岡山 丸善3岡山 丸善4

↑丸善岡山シンフォニービル店書籍売場。岡山を代表する大型店の1つ。岡山に行くたびに何度も足を運び、本業の営業でもずいぶんお世話になったお店です。数年ぶりに訪問したお店は、ジュンクスタイルの棚になっていて、記憶の中のお店とはまったく違う印象の売場になっていました。


岡山 丸善 2 本の本岡山 古本本

↑本の本の棚の充実ぶりはさすが。『本屋図鑑』も並んでいました。地元の古本好きの手になる、自費出版物とおぼしき岡山の古本屋本を発見。


岡山 シンフォニー古書市岡山 古書南天荘

↑訪問時は、ちょうど「シンフォニー古本まつり」が開催中でした。近くにある古書店、南天荘書店に寄ろうとしたら、店主とおぼしき方がお店から出てきたところだったので、話しかけると、「シンフォニー古本まつり」に出店しているからお店は閉めているのだと告げられてしまいました。残念。


というわけで、岡山の新刊書店については、以上です。こうして見ると、岡山は、書店事情的にもなかなかの充実ぶりで、短時間の取材では紹介しきれませんね。今回は時間が足りなくて、新刊書店ものぞいただけ、という程度で、きちんとした取材はできませんでしたし、古書店巡りも十分にできなかったのが非常に悔やまれます。Scapesで取り上げた店の再訪も含め、また時間をゆっくりとって訪問したいものです。


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コメント

「スケープス」楽しみです

空犬様、こんにちは。
7月に隆祥館書店さんでの「本屋図鑑」のトークイベントに
参加しました、紙飛行機ドットコムのkiraraです。

今日のこの記事が、わたしにとって、
すごくタイムリーなお話だったので
うれしくなって、初コメントさせていただきます。

「スケープス1月号」では、岡山の古書店が特集されるとか。
すごく楽しみです。
実は、わたしは岡山出身でして、
先日、実家に住む父から
おもしろい古書店の話を聞いたばかりなんです。
そして、その話を、わたしのブログに書いたばかりのところに
空犬様のこの記事!
ご縁を感じました。そして、楽しみがまたひとつ増えました。

また、この記事での新刊書店のお話。
吉田書店さんは、わたしの父がよく行っているお店です。
でも、頼んだ本が手元に届くのに時間がかかると
よく父が言っています。
空犬様のレポートを見て、様子がよくわかりました。

懐かしい岡山の様子、楽しく読ませていただきました。
ありがとうございました。

  • 2013/12/16(月) 05:52:26 |
  • URL |
  • kirara #mQop/nM.
  • [ 編集 ]

「スケープス」岡山特集

kirara さん>
コメント、ありがとうございます。

「スケープス」の特集、写真をたくさん使って、
じっくり見せるタイプの記事なので、取り上げている
お店は全部で6店とすごく少なくて、うち古書店は
2店だけなんです。

ブログも拝見しました。「古書 五車堂」も候補の
1つで、ぼく自身、とても行ってみたいお店
だったんですが、今回の特集では取り上げられ
ませんでした。いつかぜひ訪ねてみたいです。

岡山の新刊書店、苦戦しているところもある
ようですが、全体としては、タイプの違う
個性的なお店ががんばっていて、とても
充実している印象を受けました。古書店が
多いのもいいですし、今回の雑誌特集で
取り上げているように、一般新刊書店や
昔ながらの古書店とは違うタイプの
ブックスポットができているのが、
本好きとしてはとても気になります。

岡山に縁のある方には、おもしろく読んで
いただけるかもしれませんので、よろしければ
ぜひ手にとってみてください。また感想など
聞かせてください。

  • 2013/12/17(火) 00:13:52 |
  • URL |
  • 空犬 #-
  • [ 編集 ]

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