海文堂書店が閉店してから、今日で2か月が経ちました。海文堂書店については、同店を最後に訪問した直後に書いた記事に、こんなことを書きました。《いつもなら、自分で撮ってきた下手くそな写真の整理が終わったら、いそいそと書店レポートの記事にとりかかるところですが、今回は、なんというか、いつものだらだら書きの駄文にまとめてしまうのが、なんとなく気が進まない感じです》。《たくさんの写真を前にしながら、何もできずに、何も書けずにいます》。でも。
夏葉社の写真集が完売したいま(重版の予定は現在のところなし、と聞いています)、たとえ素人の下手な写真とはいえ、Webで見られるような記録として残しておくことに、多少なりとも意味が(とくに同店のことを気にしながらも閉店前に訪問がかなわなかった方々にとっては)あるかもしれない、そんなふうに思えてきました。
だから、海文堂書店を最後に訪問したときのことを、写真を中心にまとめてみました。そういう趣旨ですので、文章は最小限にしました。ちなみに、海文堂書店については、12月に復活することになった、「ほんまに」(くとうてん)に寄稿させていただくことになりましたので、お店への思いは、そちらに書きました。(といっても、ここ数年はろくにお店に顔を出せていない客とも呼べない存在だったので、ただの昔話なのですが……。)よろしければ、そちらもぜひ手にとっていただければ、と思います。

(写真は9/22の様子です。店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真の点数が多いので、2回に分けます。)
まずは、商店街の様子と外観から。






店内の様子。




訪問時の売上ランキング。3位に『本屋図鑑』が入っています。また、上位10位に、神戸関連の本が3冊も入っているのが目を引きます。

新刊コーナー。










同店最後のフェア「いっそこの際好きな本ばっかり!」。エッチな本を集めた「うらばん」もありました。閉店直前にしてこのセンス。スタッフのみなさんが、最後までユーモアを忘れなかったのがわかります。





音楽書・映画書(海文堂の分類では「芸能書」)の棚。独特としかいいようのない並びの、おもしろい棚でした。この棚のことは「くとうてん」に寄稿した文章でもふれています。



新書の棚前平台(のPOP)。

文芸棚。詩歌の充実も目を引きます。棚前平台には夏葉社の本も並んでいます。



神戸本棚。






本の本棚と古本棚。本の本の平台には、本来なら『本屋図鑑』も並べていただいているはずですが、この日は残念ながら売り切れ。



神戸本、本の本の棚がある柱には、海文堂書店の昔の書皮も飾ってありました。


長くなりましたので、ここでいったん稿を分けます。