空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

熊本の書店はやっぱりおもしろい……ブックオカ2013レポート番外編

しばらく前にレポートを3本アップした、ブックオカ2013。福岡入りの前日、金曜日の夜に熊本に入り、土曜日の半日は、熊本の書店回りにあてました。熊本の書店事情については、昨年、一昨年とくわしめのレポートも書いていますので、今回は、新規店とリニューアル店を中心にごく簡単に紹介したいと思います。


まずは、熊本の本屋さんと言えばこちら、個人的にも大好きなお店、長崎書店から。


熊本 長崎1熊本 長崎2熊本 長崎16

↑商店街でも目を引く外観です。


熊本 長崎10熊本 長崎11熊本 長崎12

↑店内、昨年訪問時から大きな変更はないようでしたが、棚が高くなっていました。


熊本 長崎15

↑今年の夏に続けて出た「本の本」たちがずらりと平台に並んでいます。『本屋図鑑』も一緒に。得地直美さんの原画も見えます。


熊本 長崎3熊本 長崎4
熊本 長崎5熊本 長崎6

↑同店の名物文庫フェア「La!Bunko」のコーナー。毎年デザイナーが変わり、今回は冊子もカラーに戻りました。写真に写っているPOPやモビールは、今回のデザインを手がけたデザイナーの方の手になるものだそうです。楽しい感じの売場になっています。


熊本 長崎7熊本 長崎8

↑同店名物(?)のひとつといっていいでしょう、精神世界の棚。


熊本 長崎13

↑前回訪問時は、コミックコーナーにお客さんがいたので、撮影ができず、じっくり見ることもできなかったのですが、今回見てみると、なかなか元気なコーナーになっていました。


熊本 長崎14

↑人文書の棚は、同店が力を入れている棚の1つ。月曜社のに「エクリチュールの冒険」シリーズが5点、面で並んでいました。こんな面陳は初めて見た気がします。


今回、長崎社長は、ちょうど東京に用事とのことで入れ替わりになってしまい、現地では会えなかったのですが、長崎書店の若手スタッフのお二人、人文他担当の児玉さんと、雑誌担当の宮川さんが、金曜日の夜、酒席に付き合ってくださり、土曜日も店内を案内してくれました。


続いて、長崎書店のすぐ近く、同じ商店街にある金龍堂まるぶん店。近隣のライバル店同士ではありますが、学参や教育書など、長崎書店にないものが充実していて、長崎書店とは相互に補完しあっているような感じです。昨年訪問時はリニューアル中で、お店の一部しか見られなかったのですが、その後、リニューアルオープン。郷土書のコーナーを拡大、充実させたことが業界紙で取り上げられたりしました。


熊本 金龍堂1熊本 金龍堂2熊本 金龍堂3

↑間口が非常に広い、開放的な造り。お店の正面外観からして独特な感じです。店先にはなぜかカッパがいます。


商店街の路面店で、この入り口の感じですから、縦長の150坪ぐらいの感じを想像されるかもしれませんが、見た目よりもずっと広くて、260坪あるそうです。棚は高さをおさえたものが使用され、通路も広くとられているので、店内は圧迫感がなく、広々した感じ。


熊本 金龍堂4熊本 金龍堂5

↑こちらが、1階の奥にある郷土本コーナー。圧倒的な広さと量です。座り読みイスまでもうけられています。熊本だけでなく、九州全土がカバーされています。しっかり棚を見ようと思ったら、ここだけでもずいぶん時間がかかりそうなぐらいの充実ぶりでした。


熊本 蔦谷三年坂

↑蔦屋熊本三年坂。今回はざっと店内を見て回るだけにしました。『本屋図鑑』登場店ですが、『本屋図鑑』がなかなか見つからず、ずいぶん探して、ようやく新刊島に差しで1冊だけあるのが見つかりました。


今回、初めての訪問となるお店が3店ありました。まずは、熊本の地元百貨店、鶴屋の中にできたビブリオテーク。


熊本 ビブリオテーク1熊本 ビブリオテーク2

昨年訪問のすぐ後、11/7にできた新規店です。ただ、本は非常に少なくて、雑貨・カフェがメインのお店。本もファッション・インテリアなどジャンルを限定したセレクトで、書店としての品ぞろえを云々するのもどうかという感じです。徒歩圏に、上に紹介した3つの書店に加え、喜久屋書店もあるような立地ですから、ふつうの新刊書店を入れてもしかたありません。その意味では、きちんと周囲の店と差異化がはかられ、百貨店の客層にも合わせたものになっていると言えそうです。


次は、純粋な新刊書店というわけではありませんが、本を置いているので、合わせて紹介します。「TSUTAYAミュージックカフェ・モリコーネ」



熊本 モリコーネ5熊本 モリコーネ6熊本 モリコーネ3

↑左は昼間の外観。中はお店のパンフレット。


熊本 モリコーネ2熊本 モリコーネ4熊本 モリコーネ1

↑同店、前日夜の様子。右の写真でにこやかな笑顔を披露してくれている青年が、長崎書店の児玉さん。酒席からの帰り道に、案内してくれました。


こちらは店名の通り、音楽(販売とライヴ)とカフェがメインのお店です。店内は広々としていて、奥にはステージがあり、ちょっとしたライヴができるようになっています。訪問時には、フランスのシンガーソングライター、TETE(テテ)のライヴの予告がされていました。


本の扱いですが、量的にはそれほど多くはないようでした。CDの棚のそばに雑誌棚があり、音楽雑誌だけでなく、ファッション雑誌なども扱われていましたが、全体に種類は少なめ。お店の奥には、背の低い棚があり、文庫・単行本など、書籍類が少し並んでいました。こちらは販売用のようですが、席で読んでいるお客さんがいましたので、店内で閲覧もできるのでしょうか。


お店は、金龍堂・長崎書店がある商店街の裏になります。書籍の量やお店のタイプからして、直接、町の本屋さんと競合する存在ではないでしょうが、気になりますね。


熊本駅へ移動します。駅ビル内に、昨年訪問時にはなかった新しい書店ができていました。マチカラブックス。オープンは今年の4/2。場所は、JR熊本駅の駅ビル、フレスタ熊本東館の2階です。


熊本 まちから4

正式名称は、マチカラブックスJR熊本駅店でいいのでしょうか。店舗名称からはわかりませんが、運営は、蔦屋書店熊本三年坂と同じ、ニューコ・ワン。つまり、TSUTAYA系のお店です。


熊本 まちから1熊本 まちから2熊本 まちから3

お店は75坪で、よくある駅ビル内のワンフロア型店という感じです。コンセプトとして「夢をはこぶ本屋」がうたわれています。店内を通り過ぎただけ、ぐらいの短い時間しかいられなかったので、傾向までははっきりわからなかったのですが、お店の紹介サイトなどを見ると、駅の新幹線の改札がある側ということもあってか、旅行客・観光客を意識した品ぞろえになっているそうで、観光情報の書籍・雑誌や旅のお伴にぴったりな文庫などを充実させているのだとか。


わずか1年ほどの間に、老舗の大型リニューアルが1件、新刊書店の新規オープンが1件、セレクト系ブックカフェの新規オープンが1件、本の扱いもわずかにあるミュージックカフェの新規オープンが1件と、本関連のショップに、いくつもの動きのあった熊本。こういう動きを目にしてしまうと、その後どうなったかなあ、と気になって、また行きたくなりますよね。


以上、熊本の書店はやっぱりおもしろい、という話でした。以下は、おまけのような情報です。


長崎書店・金龍堂がある商店街をさらに北に進むと、やがてアーケードがなくなり、少しこぢんまりした感じの通りになります。その通りに、古本屋さんと中古レコード屋さんがありました。


熊本 叙文堂1熊本 叙文堂2

↑舒文堂河島書店。明治創業の老舗です。店内は、昔ながらの古書店という感じで、古典・文芸書・歴史書などが背の高い棚にぎっしり。郷土史にも力を入れているお店とのことで、郷土史だけで、棚が何本もあります。


今年の8月に、たまたま訪れた札幌で、昔ながらの、いいたたずまいの古本屋さんに出会えた話をいつだかの記事に書きましたが、郷土史にも力を入れている、その土地ならではという感じの古書店に出会えると、ほんと、うれしくなりますよね。ただ、時間があまりなかったので、じっくり棚を眺めて買い物をする、というわけに行かなかったのが残念。また再訪したいお店です。


熊本 ウッドストック1熊本 ウッドストック2

↑その舒文堂河島書店の向かいあたりにあるのが、中古レコード店、ウッドストック。アナログ盤がたくさん並んでいて、アナログ好きとしては強烈に引かれたのですが、時間もないし、荷物も増やせないしということで、店内を1周するだけで泣く泣く離脱。


こういうすてきなお店が、先に紹介してきた書店やブックカフェと、同じ通り沿い、またはすぐそばにあるのですから、本好き音楽好きにはたまらない街と言えそうですよね。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/tb.php/2168-3aca4bef
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad