空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

6次元、本の未来、古書手帳、ベストセラー……本の本・本屋本いろいろ 後編

本の本、本屋さんの本の紹介、昨日の続きです。(だらだらと長い記事になってしまいましたので、2つに分けました。紹介の順番はランダムで、出版順ではありません。単行本も雑誌もまぜこぜです。)



『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』は、荻窪にあるブックカフェ、6次元のナカムラクニオさんの本。6次元は、本に関わるイベントを熱心に行うことでも知られるお店。お店に集う人たち、本にコメントを寄せている人たち、過去のイベントの一覧の豪華さに、あらためてびっくりさせられます。ブックカフェでトークイベントを企画したりしている身、しかも、同じ中央線沿線の、お隣駅、西荻窪でそんなことをしている身には、興味津々の内容です。


ちなみに、この本には、同店に関わるたくさんの人が、6次元とは何か、というひとことを寄せています。わたくし空犬も図々しくコメントを寄せさせていただきました。なんと書いたかは、ぜひ実物でご確認ください。この本については、近く、別記事で取り上げたいと思います。


『ツール・オブ・チェンジ』は電子版のみの本で、《『マニフェスト 本の未来』に続く、ボイジャーとオライリー社との契約、第2弾とな》るもの。《出版のルールはどう変わったのか、アマゾン帝国に希望はあるか、出版社と読者をつなぐテクノロジーは………?世界中のトップ・イノベーターや出版ビジネスのエキスパートが集まるTOCカンファレンス (Tools of Change for Publishing) のコミュニティで日夜行われてきた議論を、12のテーマに沿って読み進める、出版人だけではなく、デジタルによる産業変革に直面する全ての企業人必読の一冊です》。11/1発売とのこと。


『古書手帳』は、《古書に関するさまざまな、和本・一般的な古書・洋古書についての用語集を中心に、西暦・和暦比較対照表、東京で行われている即売展案内などの情報を盛り込んだ内容》という1冊。


入手方法ですが、メールでの予約注文は終了しているようで、販売については、サイトに《10月26-27日の高円寺フェスでは高円寺北口の西部古書会館で、10月26日から11月4日までの神田古本まつりでは案内所のテントで販売予定です。直接ご購入できます》とあります。


駱駝舎の川村光郎さんが、「日本の古本屋メールマガジン」の「自著を語る」に登場、本書についての文章を寄せています。「『古書手帳』の出版」(日本の古本屋メールマガジン144号「自著を語る」)。


年度版で刊行されるようになった『神保町公式ガイド』。今回のCVol.4、第1特集が「辞書の旅」、第2特集が「ようこそ! 絵本ワールドへ」と、古書店のリスト・紹介以外にも読むところの多い1冊になっています。



「辞書の旅」には、「まるで宇宙のごとく奥深い。歴史から読み解く「古辞書探究」」「古書店が選ぶ「これぞ! 逸品辞書」」「サンキュータツオが聞く「“辞書男"談議 ~辞書に魅せられて~」」「『舟を編む』で注目を浴びた 辞書編集部を直撃!!」などの記事が、「ようこそ! 絵本ワールドへ」には、「絵本の歴史を紐解く」などの記事が収録されています。


神田古書店連盟の藤下真潮さんが、「日本の古本屋メールマガジン」の「自著を語る」に登場、本書についての文章を寄せています。「『神保町公式ガイド Vol.4』発行のお知らせ」(日本の古本屋メールマガジン144号「編集長登場番外編」)。


『本の雑誌』、特集は「帰ってきたぜ、神保町!」。本の雑誌社が笹塚から移転、神保町の出版社となってから、1年強。2012年11月号以来、2回目の神保町特集となります。サイトによれば、《神保町のご老公・岩波ブックセンター信山社の柴田信会長と助さん格さんがいく神保町出版社漫遊記から、古本屋ツアー・イン・ジャパンが神保町の2階以上の古本屋だけを巡るツアー・イン・神保町、坪内祐三の神保町ナイトクルーズ20年に、特殊古書店マニタ書房の作り方、そして神保町ランチ対決になんでもベスト5!》といった内容になっています。


ちなみに、『本の雑誌』は次号も本屋さん関連特集。くわしくは、刊行されてから、あらためて取り上げます。


『ベストセラーの世界史』は、《グーテンベルクの印刷革命以来、読者を熱狂させてきた書物の数々。『ドン・キホーテ』から『ダ・ヴィンチ・コード』『ミレニアム』まで、欲望・策略・スキャンダルに満ちたベストセラーの運命、その法則を読み解く画期的な論考》という内容の1冊。


版元の内容紹介をもう少しこまかく見ると、《16世紀から現代にいたるまでの、ヨーロッパ、アメリカを中心とする西洋諸国で刊行され、ベストセラーとなった書物(およそ300冊)の世界を旅しながら、その歴史的な変遷と、時代や世相とともに変わるその条件を考察し、ベストセラー誕生の秘密を「書物」「作者」「読者」の三つの観点から分析する。原著は、刊行直後からフランス読書界で大きな話題をよび、「フィガロ」、「レクスプレス」、「メディアパート」といった有力メディアに書評やインタビュー記事が掲載され、二〇一一年末にはフランスの文芸誌「LiRE」によって「年間最優秀書籍」の一冊に選出された。書物を愛し、書物にかかわるすべての人に贈る、必読の歴史批評》という内容だそうです。


書評・関連記事をいくつかあげておきます。「人類史上最大のベストセラーは発行部数60億部のあの本! ベストセラーの「歴史」を読み解く」(7/23 ダ・ヴィンチ電子ナビ)、「20世紀に確立された現象を分析」(8/11 日本経済新聞)、「本がたどった驚きの運命」(8/18 東京新聞)。


なお、本書の巻末には索引・原注・解説が収録されており、付録部分も充実していて、資料的な価値を高めている感じなのですが、原注が見開きのみ、数か所しかありません。抜粋版とのことで、版元のサイトに、完全版のPDFがあがっています。分量や費用などの関係で付録部分をカットしてしまうことは往々にしてありますが(はずかしい話、自身にも経験があります)、本体に収録できなくても、このようなかたちで付録部分を提供するのはいいですよね。版面やデザインを本体に合わせておき、ユーザが印刷して、本にはさんでおけるようにするのもいいですし、印刷ではなく電子ファイルで使うことを前提で、各種のリンクを埋め込んだものにする手もありますよね。


ちなみに、付録といえば、『本屋図鑑』の巻末に、索引を入れたかったのですが、時間とこちらの力が足りなかったのとで、入れられませんでした。忙しくて、途中になってしまっているのですが、索引は実は作りかけのがありますので、ぜひこれを完成させて、いつかPDFで公開できるようにしたいなあと考えています。


……すみません、ちょっと脱線しました。さて、ここまでは、ここ数か月の間に刊行されたもの、もしくはこれから刊行されるものと、最近のものを紹介してきましたが、最後に紹介する『ほんやのおじさん』は、2011年の作品。新刊ではありませんが、最近見つけたもので、それほど広く知られている本とも思えませんので、ここで紹介しておきます。


『ほんやのおじさん』は、「こどものとも年少版」の2011年8月号として刊行された絵本。物語を紹介することに意味のある本にも思えませんので、内容にはふれませんが、タイトルに惹かれた方はぜひ探して手にとってみてください。ちょっとへんてこな、近所のほんやのおじさんが登場する、楽しい絵本です。


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