空犬通信

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やっぱりおもしろい「本屋と旅する男 『本屋図鑑』裏話」

『本屋図鑑』関連のまとめ記事のなかで紹介済みの「本屋と旅する男 『本屋図鑑』裏話」。夏葉社の島田潤一郎さんが、プレジデントオンラインに寄せた連載です。9/1で連載が終了になりましたので、あらためて以下にまとめます。



通して読むと、あらためて、島田さんの本屋さん愛がどのエピソードからもじわじわと、ひしひしと伝わってきますね。身内ぼめのようでなんですが、ほんと、すてきな文章です。ぼくにはこういう文章は書けないので、同じ『本屋図鑑』に関わった者として、うらやましくなります。


これら島田さんの取材話は、『本屋図鑑』の打合せのたびに、島田さん本人の口から、写真付きでじっくり聞かせてもらっているのに、それでもおもしろく読めてしまいました。初めて読む方にとっては言わずもがなでしょう。本屋さん愛にあふれる島田節を、ぜひ楽しんでいただければと思います。


ところで。第6回でふれられている海文堂書店は、以前の記事でもふれた通り、残念ながら9月末で閉店になってしまいます。


その海文堂書店について、島田さんがツイッターで、こんな報告をしています。《『海文堂書店の8月7日と8月17日(仮)』という簡易製本の写真集を9月20日より、海文堂書店さんで販売いたします。48Pフルカラー。A5。税込1365円。撮影はキッチンミノルさん。買ってくださいー。》


実は、海文堂さんの件を知ったとき、すぐに島田さんにメールし、『千駄木の本屋さん 往来堂の十五年』のような小冊子でもいいから、何か、お店のことを長く記録に残せるようなものを作れないかと相談したのです。そしたら、島田さんはそのときすでに、海文堂さんの本を出すことを決めていて、本を出すつもりだ、同じことを考えていたようでうれしい、と返事をくれました。決断の早さに、その迷いのなさに、ぼくはほんとうに驚かされ、そして、うれしくなりました。


『本屋図鑑』の海文堂書店を取り上げたページに、こんなくだりがあります。《東日本大震災が起こった二〇一一年、この書店が、「激励の言葉より本を売る!」というフレーズとともに、仙台で被災した出版社「荒蝦夷」のフェアをいち早く開催したことは、この書店の性格をなによりも雄弁に語る》。このでんで言うなら、海文堂書店閉店の知らせを知った島田さんが、みなが驚いたショックだ残念だと、ため息をつくほかなかったそのときに、いち早く本の出版を決め、行動を起こしていたこと(取材と撮影に駆けつけていた)は、島田さんの人柄をなによりも雄弁に語るものだと思うのです。


連載「本屋と旅する男 『本屋図鑑』裏話」は、そういう人が書いた文章で、『本屋図鑑』はそういう人が本気で本屋さんに向き合って作った本で、『海文堂書店の8月7日と8月17日』は、そういう人が作る本だ、ということです。


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