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空犬通信

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リニューアルなった丸善丸の内本店、三省堂書店有楽町店……そして、日比谷の八重洲ブックセンター新店

先日の、新刊書店開店・閉店・改装関連の記事で、《東京の大型改装2件、三省堂書店有楽町本店と丸善丸の内本店につきましては、記事をあらためてふれたいと思います》とした2店、今日見てきましたので、ごくごく簡単に紹介したいと思います。


まずは、11/30にリニューアル、グランドオープンとなった丸善丸の内本店。公式サイトの案内はこちら、「丸善 丸の内本店リニューアル! 11月30日(金)グランドオープン」


121204丸善丸の内本店 告知看板121204丸善丸の内本店 フロアガイド1121204丸善丸の内本店 フロアガイド2

↑店内のあちこちに貼り出されている、グランドオープンの告知ポスター。中と右は改装後の様子がわかるフロアマップ。


1階入り口を入ると、奥にレジ、右側に棚が並ぶ配置は同じながら、以前とは色味の違う什器が目に飛び込んできます。2階は、レジの位置が変わりました。知り合いのSさんに会えたので、聞いてみたら、在庫量などに大きな変化はないものの、文芸の棚は少し通路側にのびたそうです。レジが奥になった分、棚が前面に出て、整然とした並びになりました。


3階は、奥の理工書・医学書などの専門書が並ぶエリアはレイアウトなどに変更があったと聞きましたが、そちらはちょっと時間切れでチェックできず。児童書や語学書のあるあたりは、ぱっと見た感じは、レイアウトなどに変更はないようですが、児童書はけっこう入れ替え・並べ替えをしたそうですよ。今日はじっくり見てくる時間がなかったので、後日あらためて見に行きたいと思います。


そして、松丸本舗があった4階へ。既報の通り、4階には、HMVが入りました。関連記事をいくつかあげておきます。「HMVが7年ぶりに都内へ新規出店、「HMV PREMIUM 丸善丸の内」が11月末オープン」(11/5 CDジャーナル)、「「HMV PREMIUM丸善丸の内」が11/30オープン」(ぶらあぼ)。


121204丸善丸の内本店 HMVフロアマップ

↑店内の様子は撮影できませんので、フロアマップだけ。


いろいろ思惑あってのことだろうと思うので、個人の印象で批判的なことは書きたくないのですが、正直なところ、なぜ今、CDショップを?!という気がどうしてもしてしまいます。もともと、書店とCDショップは併設されるケースも多く、利用者も重なっていて、親和性の高い売り場同士ではあると思います。組み合わせとして悪いわけではありません。


ただ、もともとあるものならともかく、わざわざ誘致するような、それも、丸善丸の内本店のなかに、わざわざ誘致するようなものだったのかが、どうしても気になってしまうのです。書店に新たな客を呼び入れてくれるような、元気で勢いのあるショップならばいいのですが、HMVは、上の記事にもあるように、都内の新店は7年ぶり、どうしても、新宿や吉祥寺といった、縮小や撤退の例が頭に思い浮かんでしまうなど、後ろ向きのイメージがぬぐえず、その点でもやや?がついてしまいます。


ただ、丸の内エリアには、大きなCDショップがありませんから、潜在的な需要はありそうですし、丸善の客層に合わせた品ぞろえを徹底すれば、まだパッケージ商品のよき買い手である年配層を取り込めるかもしれません。また、先に紹介した記事には、《丸善書店とのコラボレーション企画として、「作家が選ぶCD10枚、アーティストが選ぶ本10冊」コーナーの設置を予定している》ともあります。いいかたちで本好きと音楽好き両方の興味を引いたり結びつけたりできるような売場になるといいですね。


次は、11月半ばにリニューアルした三省堂書店有楽町店へ。


121204三省堂書店有楽町店 入り口121204三省堂書店有楽町店 フロアマップ

2フロアのお店ですが、今回のリニューアルで、2階はずいぶんと印象が変わりました。レジが、フロアの中央あたりが移動したことで、(以前のレイアウトがよくなかったということではなく、純粋にいい意味で)フロアの見通しがよくなり、動線がすっきりした感じがしました。


奥の小部屋のようなところに児童書、その手前左に文庫、手前右に芸術といったあたりは変わりませんが、それ以外のジャンルは大きく配置が変わっています。ただ、上のフロアマップをご覧いただければわかる通り、フロアのレイアウトが非常にすっきりしているので、これまでの常連さんも混乱はなさそうです。


文庫売場とレジの間あたりに文具売場が新設、売れ行きもなかなか好調だと聞きました。銀座まで行けば伊東屋がありますが、有楽町近辺には、おしゃれ雑貨ではないふつうの文具をまとめて扱っているお店が実はないことに、知り合いから指摘されて、気づきました。大きな売場ではないですが、文具売場の存在を便利に感じる同店の利用者は多そうです。


ついで、というわけではないのですが、これらのお店と商圏的に関係がありそうということで、しばらく前に見てきた、日比谷シャンテ内にできた新店、八重洲ブックセンター日比谷シャンテ店の様子を紹介します。お店の公式サイトの案内はこちら



オープンは10/5。場所は、日比谷シャンテの3階。フロアの3分の1ほどを占めるワンフロア型店舗で、189坪。サイトには、《お仕事、観劇、お買い物と、女性は勿論ビジネスマン、ご家族連れも楽しめるカルチャー志向の高感度な書店です》とあります。関連記事はこちら。「日比谷シャンテに「八重洲ブックセンター」-ビジネス層から観劇客まで集客へ」(銀座経済新聞)。


121113八重洲BCシャンテ フロア案内

↑お店の、ではなく、シャンテの3階全体のフロアマップ。書店が、エスカレータを囲んで逆コの字型に広がっているのがわかります。同じフロアには、アウトドアファッションのお店が。シャンテは、建物としてはぼくのようなおやぢには用事がないというか、ソロでは入りにくい雰囲気の商業施設ですが、このフロアだけ、おじさんOKなセレクトになっています。


121113八重洲BCシャンテ 外観1121113八重洲BCシャンテ 外観2

↑写真は、通路からのものだけ。右の写真、エスカレータの奥に見えるのが、お店正面の、メインのディスプレイ。


立地からすれば当然という感じでしょうか、演劇・映画関係の本が目立ちます。それも、そのジャンルのレギュラーの棚が倍とかそういうことではなく、店内のあちこちにうまく配置されていて、それが自然に目立つ、という感じです。上の写真でもふれた、エスカレータ正面のディスプレイも演劇関係、エスカレータ脇にも演劇関係のポスターがずらり、雑誌のコーナーでも、やはり宝塚関連などが、ふつうのお店よりも目につくように積まれていたりします。


このように書くと、なんかその手の本だらけ、全体に女性シフトのお店に思われるかもしれませんが、意外にそうでもありません。人文の棚もちゃんと本数をとってありますし、ビジネス書も多めで、下位ジャンルの分類もこまくされています。理工系やコンピュータ書も、この規模、この立地としては意外に多めでした。


ぼくが訪ねたのは、平日の昼間だったんですが、実際、男性、それも「お父さん」な感じのお客さんが店内の客の半分以上という感じ。ブックファースト銀座コア店も三省堂書店有楽町店も、昼休みや帰りがけにちょっと寄るにはやや歩きますし、数寄屋橋の旭屋書店も近藤書店もない今、実は、日比谷のお父さんたちにとっては、いちばん近い書店なんですよね。日比谷シャンテ(の他のフロア)に用事があるかどうかなんて関係ないのでしょう。そういうお客さんは、3階にまでわざわざ上がってきてくれるということで、お店としてもそのあたりをおさえての品ぞろえなんでしょう。


新規開店のお店で必ずチェックすることがあります。それは、新しいお店ができたことが、周りを歩いてみてきちんとわかるかどうか。最近チェックしたお店のいくつかでは、その点があまり十分に思えないお店があり(なかには、商業施設自体の意向で、大きな看板を出せなかったりする例もありますから、必ずしもお店の意向や努力とは関係なかったりするので、それがまた気の毒なんですが……)、それはやはりもったいないなあと思うからです。ぼくのように、新店を常にチェックしていて、通勤路にあるかどうかなんて関係なくわざわざ訪ねていくのはお客さんとしては例外中の例外なわけで、やはり、ふだんそのお店の周辺を通る人が、特別な努力することなく、お店をきちんと認知できる、それが理想ですからね。


その点、シャンテは、写真にあるような「本」と大書された赤い看板が、あちこちで目につきました。館内にも複数箇所にありましたし、向かいのTOHO CINEMASの中にも見えましたし、入り口の前にも看板が出ていました。これだけあれば、シャンテは自分には縁のない場所だと思っていた(ぼくのような)お父さんたちだっていやでも気づくでしょう。路面店ではないけれど、3階なので、すぐにあがれるのもいい。


121113八重洲BCシャンテ 案内2121113八重洲BCシャンテ 案内3121113八重洲BCシャンテ 案内4

↑ご覧の通り。本屋さんができたこと、シャンテの上にあることが、ものすごくわかりやすくアピールされていました。やはり、オープン時はこれぐらいやってほしいものです。


銀座経済新聞の記事に、川原店長さんのことばが引かれています。《平日はビジネス層の男女、休日は観劇や買い物客が訪れるエリア。幅広いターゲットを想定しながら、日比谷の街の特色を出す高感度な店作りができれば》。日比谷エリアの、地元密着型のお店として定着するといいですね。


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