FC2ブログ

空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

ピリカタント、旭屋書店、ひぐらし文庫……新刊書店の開店・閉店いろいろです

新刊書店の開店・閉店・改装関連がたまってしまったので、まとめて紹介します。少し前の案件も含まれています。(かっこ内の数字は坪数。)


●オープン


  • 9/ 9 ブックス&ギャラリー「SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY」(15)
  • 9/21 夢屋書店ピアゴ八剱店
  • 10/ 1 ピリカタント書店(12)
  • 10/12 三洋堂書店高山モリー店
  • 10/25 くまざわ書店サンリブもりつね店(185)
  • 11/ 1 平清書店北長岡店(70)
  • 11/ 1 くまざわ書店シャル鶴見店(114)
  • 11/23 TSUTAYAさくら氏家店(300)
  • 11/下 くまざわ書店アリオ鷲宮店

「SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY」は、《「本やアート好きが集まるカルチャースペース」がコンセプト》というお店。《新刊書籍や古書をメーンに、店内で使用しているアンティークソファセットなどの調度品や本に関する雑貨なども販売する》そうです。関連記事はこちら、「駒沢に書店「スノーショベリング」-ラウンジ備え「しゃべれる本屋に」」(9/10 自由が丘経済新聞)。


ピリカタント書店は、下北沢にできた、《本と日用品を販売する食堂》。「書店」とありますが、飲食がメインのお店なんでしょうか。関連記事はこちら、「下北沢に本と日用品を販売する食堂-元編集者の女性が開く」(10/10 下北経済新聞)。


記事によれば、《店主の西野優さんは元編集者。世界の料理や雑貨などに関する書籍の編集に携わっていた》とのこと。《「世界中のいいものや面白いものを伝える方法は本だけではない」と感じ、発信源となれるような店を作りたいと考えたことが開店のきっかけだった》そうです。


気になる本の扱い内容については、記事ではふれられていませんが、記事にある店内の写真を見るかぎり、本はそれほど多くはないようですね。


以前の記事で、「くまざわ書店鶴見店」として今秋オープン予定と紹介した「くまざわ書店シャル鶴見店」は、JR鶴見駅に併設する新駅ビル「CIAL鶴見」内のお店で、店名にも施設名が入ったようです。


「TSUTAYAさくら氏家店」は、後述の11/15閉店のTSUTAYA氏家店とセットの案件。「ビッグワン、11月に1260坪で新本店を移転増床」(10/12 新文化)によれば、《栃木・さくら市にある本店「TSUTAYA氏家店」を閉店し、同21日、国道293号線を挟んだすぐ前に新本店「同さくら氏家店」をプレオープンする》とあります。それも、《4500坪の敷地に1260坪の店舗を建設》とありますから、複合大型施設ですね。


《本、レンタル、コミックレンタル、トレーディングカード、ブックオフ、ゲームリサイクル、ドトールコーヒー、ドコモショップ、アミューズメント、美容室の10業態を複合化》とあり、うち《本の売場は300坪》。《県内では1フロアで最大級の売場》とあります。グランドオープンは11/23。


●リニューアル


  • 8/10 旭屋書店志木店(270)
  • 8/23 旭屋書店天王寺MiO店(420)
  • 9/ 6 旭屋書店池袋店(320)
  • 10/ 6 笠原書店岡谷本店(165)
  • 10/ 7 改造社書店MIDORI松本店
  • 10/20 宮脇書店山形店(400)
  • 10/23 有隣堂シャポー市川店(73)
  • 10/27 ひぐらし文庫

旭屋書店はいくつかリニューアル店舗が続きましたので、まとめて紹介しようと思っていたら、ちょっとタイミングを逸してしまいました。各店のリニューアルについては、「新文化」に関連記事「旭屋書店 池袋店など4店リニューアル」がありましたので、それをもとに紹介します。


志木店は20坪増床。レジが移動になり、《文具・児童書などの棚を拡張した》とのこと。先日、訪問しそこねてしまった天王寺MiO店は、《通路と外周(壁面)に沿って仕掛け什器を大幅に拡大し、面で見せる商品を増やした》。規模の割に専門書などのかたい本や学参も多く揃えているように見えていたお店だけに、そうした本の扱いが少なくなっていないか、本の点数が減ってしまっていないか、ちょっと心配です。《雑貨や書籍、イベントスペースを融合した売場「KuLaSu360°」を約30坪のスペースで確保》とのこと。以前もエレベータ側に、ガラスで仕切られたスペースがありましたが、それとは違うものなんでしょうか。


池袋店は、8/23に仮オープンし、9/6に本格オープン。スターバックス、JINSが既存の売り場に進出し、売り場面積としてはやや縮小。かつては、600坪超、大型書店の売り場面積ランキングでも上位に食い込んでいたことがある同店、とうとう、天王寺MiO店にも抜かれていますね。


旭屋書店池袋店 リニューアル後旭屋書店池袋店 フロアガイド

ただ、《事務所エリアの一部を売り場に充当したことで、トータルの売場面積は若干の減少で止まった》とのことで、実際に行ってみた印象でも、学参や語学があった側が奥に広がっているので、狭くなったという印象はあまり受けませんでした。《児童書・コミック・実用書コーナーを拡大し、レジ周りの仕掛け什器も増やした》。記事は、一連のリニューアルは、好調な出足であると結ばれています。


笠原書店は長野県に数店を展開する地域チェーンで、岡谷市のお店。次の改造社書店も同じ長野県のお店。松本駅ビル「MIDORI松本店」の改装に伴うものとのこと。「松本駅ビル「MIDORI」が大型リニューアル-2階に続き3階フロアも全面改装」(10/5 松本経済新聞)。改装前と思われるお店の様子が、MIDORI松本店のサイトで確認できますが、リニューアルの内容はわかりません。


宮脇書店山形店は、情報をくださった方によれば、FCを直営化し、600坪からして400坪に売場縮小。合わせて、店舗名称も「山形az七日町店」から「山形店」に改称になったとのことです。


最後の「ひぐらし文庫」ですが、ブログにこんなお知らせがあがっています。「10月のひぐらし文庫 実店舗休業のお知らせ」(10/4 ひぐらし文庫「雑司が谷つれづれ日記」)。それによれば、《今年に入り、製本業務に就くために土日営業しておりましたが、10月でいったん実店舗をお休みし、専念することにいたしました。このたび、10月27日をもって実店舗をお休みし、通販のみでしばらく活動することにいたしました》とのことです。


《通販業務は継続しますので、引き続き、変わらぬお取り引きをお願いしたく思います。また、みちくさ市や本のイベント販売などにも引き続き参加させていただきたいと思います》とのことで、お店がまったくなくなってしまうわけではないものの、さびしく感じる同店の利用者の方も多いことでしょう。


ひぐらし文庫と言えば、石橋毅史さんの『「本」は死なない』(新潮社)で大きく取り上げられていました。この本で同店を知ったという方も多いぐらい、印象的に紹介されていましたよね。


●閉店


  • 9/30 ブックセンター久万
  • 9/30 未来堂書店
  • 9/30 文教堂真栄店
  • 10/14 あおい書店博多本店(750)
  • 11/15 TSUTAYA氏家店


ブックセンター久万については、関連記事があります。「24年の歴史に幕 久万高原で唯一の書店閉店へ」(9/28 愛媛新聞)。


《久万高原町唯一の書店「ブックセンター久万」(同町久万)が30日、少子高齢化に伴う地域の購買客減少や出版不況を理由に24年にわたる店の歴史を閉じる。常連客らは閉店の知らせに接し、活字文化の大きなよりどころだった書店との別れを惜しんでいる》。


《「一冊の本が人生を変えることもある。まちの人に本の魅力を伝えたい」。店は、大の本好きという経営者の西村明洋店長(65)=同町入野=がバブル全盛の1988年4月、地元消防士を辞めて町中心部の国道33号沿いに構えた》。


《文房具やレンタルビデオのコーナーも併設し、店舗面積は約150平方メートル。書籍・雑誌計約2万点をそろえ、都市部の書店に負けないよう新刊やベストセラーも可能な限り仕入れた。特に自然保護や政治経済に関する本はこだわって並べたという》。


坪換算で45坪ほどのお店。大の本好きの方が転職してまで始めた、地元で唯一の書店。そんな町の本屋さんの閉店です。地元の本好きのみなさんのがっかりはいかばかりかと……。


未来堂書店は、高田馬場にあった博文堂グループのお店。高田馬場には、もちろん芳林堂書店がありますし、あおい書店もあり、書店がなくなってしまうわけではないものの、1階にある小規模な町の本屋さんの存在はなんといっても便利ですからね。すぐそばの芳林堂書店が、エスカレータであがるタイプのお店だけに、よけいにこういうお店は重宝だったはずなんですが……。


あおい書店は、福岡・博多駅近くのヨドバシカメラ内にあったワンフロア大型店。昨年のブックオカのときに訪ねたのが最後になってしまいました。



そのほか、まだ正式な発表はされていませんが、大型商業施設がらみのもので、気になる案件がありますので、少しだけふれておきます。


  • 2013/4/下? 紀伊國屋書店うめきたグランフロント大阪店(?)
  • 2013/夏? ジュンク堂書店阿倍野店(?)

大型商業施設の話題となると、どうしても書店の有無、「有」の場合、どこが、どのサイズで、といったことが気になってしまいますよね。上記2件は、先に書いた通り、正式発表はされていないもので、店名もふたしかなものですので、そのようなものとしてお読みください。


まず、「うめきた、集客の核に グランフロント大阪、4月開業」(10/4 朝日新聞)他の記事で、すでに話題の大型開発エリアにできるかも、という噂の紀伊國屋書店。憶測で適当なことを書いたりしないほうがいいと思うので、正式発表を待ちたいと思います。ややフライング気味に書かれたとおぼしい、「トーハン会長の引退で出版界の地殻変動が始まった!」(8/31 ビジネスジャーナル)の記事は、《13年のゴールデンウィークには紀伊國屋書店の梅田2号店が2000坪で出店する計画と聞いている》といったくだりがあり、これがネタもとなのか、2000坪云々という噂が一人歩きしている感があるようですが、これは根拠のない数字のようですから、ご注意を。


うめきたと並んで、こちらも、同じ大阪発で、超のつく大型商業施設として話題の阿部野橋ターミナルビル。超高層ビルは「あべのハルカス」という名前で、そのB2F〜14Fに近鉄百貨店阿倍野本店(新本店)が入ることが決まっています。


正式発表されたわけではないわりにあちこちで噂を聞くのは、こんな記事が出ているからでしょうか。「【近鉄百貨店】書店運営の子会社をジュンク堂に売却」(3/29 DF online)


《近鉄百貨店は3月28日、書店やレンタルソフト店を運営する子会社ビッグウィル(大阪市阿倍野区)をジュンク堂書店に売却すると発表した。2014年春の阿倍野新本店のオープンに向け、書籍売り場の充実を図るためとしている。》


まあ、ふつうに考えれば、阿倍野新本店にジュンク堂書店が入るように読めますよね。こちらも箱が大きいだけに、そして、ジュンクブランドなだけでに、大型店になることが予想されますが、さて、どうなることやら。


書店に関心のある方なら、ご存じの方も多いかと思いますが、Wikipediaの「キクヤ図書販売」(「喜久屋書店」を経営)の項目には、以下のような記述があります。


《ジュンク堂書店はライバル企業ではあるが、同根の企業である。というのも、ジュンク堂は、創業者の工藤恭孝が、父親の淳からこの会社の販売部門であった株式会社大同書房を任されて独立し、誕生した企業だからである》。


《このため、「喜久屋書店」は、出店に際しては、ジュンク堂と商圏がぶつからないよう、主に地方都市において大規模店舗を展開している》。《大阪でも、ジュンク堂が堂島と難波にあるため、喜久屋は商圏の重ならない阿倍野に出店した》。


喜久屋書店は、現在、あべのアポロ内に阿倍野店、あべのルシアス内に漫画館と子ども館の3店を出しています。ジュンクとの競合を避けてきた喜久屋が複数の店舗をかまえ、さらに、ほかにも複数の書店が店をかまえ、書店激戦区の様相を呈しているのが最近の天王寺。ジュンクが出店、それも大型店で出店となると、書店勢力地図に大きな影響が出ることになるでしょう。ちょっと目が離せない感じです。


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/tb.php/1943-e90e354f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)