空犬通信

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丸善&ジュンク堂書店+「青い鳥文庫」のコラボイベント、「こども本屋さん」のPOPがかわいすぎる…

以前に何度か記事でふれた、丸善&ジュンク堂書店+「青い鳥文庫」のコラボイベント。作家編・編集部編・書店編の3つのうち、書店編に参加した子どもたちのPOPを集めたページができています。「丸善&ジュンク堂書店公式サイト 青い鳥文庫×丸善&ジュンク堂 自由研究イベント「本屋さんを体験しよう!」こども本屋さんのおすすめ本」


これ、ほんとにかわいいなあ。子どもたちが自分の大好きな本への思いを、小さな紙の上になんとかまとめようとしている一生懸命な様子が伝わってきますよね。色使いや文字・イラストの配置がちゃんと考えられていたり、コピーを目立たせる工夫がされていたり。その一方で、紹介文よりも年齢の表示のほうが目立っているような、子どもらしいかわいいのも混じっていたり(笑)。POPを2枚使って、2枚にまたがる横長のイラストを配するなんて、なかなかのアイディアではありませんか。実際の書店で大人がやってるのは見たことない気がするものなあ。どのPOPも、見ていて、ほんと、うれしくなりますよね。


このなかから、将来、本にかかわる仕事につくような子が出てくれれば……などというのは、さすがに望み過ぎでしょう。ずいぶん先の話ですしね。出版の世界が、本の小売りの世界が、どんなふうに変わっているかもわかりませんし。せめて、この子たちが、5年後も10年後も本好きでいてくれたらいいなあ、とそんなことを願わずにはいられません。お店の人たちの思いも同じなのでしょう。ページのいちばん下には、こんなことばが載っています。《この一日が良い思い出になって、ずーっと本が大好きなまま大人になってくれると嬉しいなと思います!》


今回の、丸善&ジュンク堂書店+「青い鳥文庫」のイベント、とてもすてきな試みでしたね。過去に記事で取り上げていますので(『青い鳥文庫ができるまで』とイベントについては、こちらで、作家編については、こちらで)、これらPOPが作成された書店編の東京会場の様子について、簡単にレポートしておきます。


ぼくが、というか正確には、うちの子が参加したのは、8/21に丸善&ジュンク堂書店渋谷店で行われた回。小学校低学年から高学年まで、十数名。女の子が多いものの、男の子の姿もあります。子どもたちは、始まるまでの待ち時間も、会場のテーブルに用意された本を夢中で読みふけっていました。その姿のかわいいこと(笑)。


本屋さんで自由研究を チラシ表本屋さんで自由研究を チラシ表

最初に丸善&ジュンク堂書店の担当の方から、本屋さんのお仕事についての説明がありました。子ども向けということで、やさしくかみくだいてはあるものの、あいさつの仕方とか、本の流通とか、業界用語とか、説明自体はとても丁寧かつ詳細で、大人でもおもしろく聞けましたよ(ちなみに、今回は、会場に保護者も残っていていいということで席が用意されていたほか、カフェからもイベントを見ていることができました)


説明の後、子どもたちは、書店員さんたちに連れられて、店内のツアーに出発。出発前に、みんなは本屋さんの店員だから、店内でお客様とすれ違ったら、「いらっしゃいませ」と声を出してね、と説明を受けていました。いきなり、なかなか高いハードルが(笑;後で、うちの子に聞いてみたら、やはり、みんなさすがに声は出せなかったそうです)。まさに「かわいい小さな書店員さん」たちです。


後で担当の方に聞いたところ、店内は児童書売り場を中心に見て、バックヤードも見せたんだとか。ぼくのような業界関係者はともかく、一般の本好きの方はふつう見る機会がないでしょうから、大人でも気になりますよね。これについても、後でうちの子に聞いてみたら、「本屋さんの裏側」(と呼んでました)がいちばんおもしろかった!とのこと。


店内ツアーから戻った子どもたちは、今度は、POP作りに挑戦。今回は、「青い鳥文庫」とのコラボイベントなので、「青い鳥文庫」から選ぶということだけ決まっていたようですが、どの本にするかは自分で選べます。1人で、2冊、3冊に挑戦してもOK。


POPを書いているときの様子を、少し離れたところから眺めていたんですが、これがもう、すごくいいんですよ。子どもたち、すごく真剣な表情で、POPに取り組んでいて。始まってすぐに、かりかりと描きだす子もいれば、書店員さんに質問したり相談したりしながら慎重に始める子もいます。用意された色ペンの箱を何度も何度もかき回して、自分の欲しい色を書店員さんにリクエストする子も。早々に1枚仕上げて、次の本を、書店員さんと一緒に児童書売り場の棚に探しにいく子もいれば、1枚のPOPにじっくり長い時間をかけて取り組んでいる子もいます。


このときの子どもたちの姿は、ほんとに最高でした。ただ集まって、なにやらお絵かきしているだけ……傍からは当然、そのように見えるわけです。それでも、ぐっときてしまいましたよ。もちろん、写真に撮ったりはできませんから、しっかり心に焼きつけてきました。本に関わる仕事をしていてよかったなあ、と、子どもたちの横顔を見ながら、そんなことを思ったりしていました。ぼくは児童書の担当でも、青い鳥文庫の関係者でもありませんが、そんなことは関係なく、そのように思えたのです。


こどもたちのPOP


会心の出来だったんでしょうか、POP作りがすっかり気に入ってしまったのか、おうちに持って帰る分を作ったりしている子までいましたよ。よっぽど楽しかったんでしょうね。


最初に申し込みをしたときには、3つのうち1つしか選べないのかなと思って、最初は作家編を(子どもが自分で)選んだのですが、空きがあれば、他のも申し込めるということで、途中で追加申し込み、うちの子は結局、作家編・編集部編・書店編、3つとも参加することができました。書き手、作り手、売り手という、本に関わる3つの大事な仕事にふれることができて、とてもいい経験になったと思います。


書店での子どもを対象にしたイベントというと、とくに夏休みのような長期休暇期間には、あちこちの書店で、読み聞かせなど、いろいろなものが行われています。そんななか、今回のコラボイベントは、「本」というものをいろいろな面から見せる、とてもすてきな「自由研究」イベントだったように思いました。集客など、書店の現場で実際にイベントを実現するみなさんにとっては、大変な面も多いかと思います。作家や編集部の協力を得るのも簡単ではないかもしれません。でも、将来の本好きを育てるというだけでなく、子どもたちに「本にかかわる仕事」というものに興味を持ってもらうためにも、ぜひ続けていただきたいなあと、また、他の書店でもやってみてほしいなあと、そんなふうに思いました。


この「丸善&ジュンク堂書店公式サイト 青い鳥文庫×丸善&ジュンク堂 自由研究イベント「本屋さんを体験しよう!」こども本屋さんのおすすめ本」のページは、このイベントに参加した子どもたちや、その保護者のみなさんにはもちろんのこと、本にかかわる仕事をしている、いろいろな方の目にとまってほしいですね。この子たちがずっと本好きでいられるようにするにはどうしたらいいか、何ができるのか……そんなことを考えるきっかけになるかもしれませんしね。


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