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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

上製文庫、野宿、十蘭、ダース・ヴェイダーとルーク……ルーエとオリオンで最近買った本たち。

吉祥寺のBOOKSルーエと立川のオリオン書房で、最近買った本たちを紹介します。


  • 寺内光浩(大光製本所)監修『わたしのつくる本 文庫本を上製本にしてみませんか』(創元社)
  • 別冊宝島編集部編『僕たちの好きな明智小五郎』(宝島SUGOI文庫)
  • かとうちあき『野宿入門』(草思社文庫)
  • 久生十蘭『十蘭錬金術』(河出文庫)
  • ジェフリー・ブラウン『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』(辰巳出版)


『わたしのつくる本』は、《文庫本をハードカバー(上製本)に仕立てることができる製本キット》で、《今すぐできる材料一式とテキスト付で、初めてでもプロの製本家のような仕上がり。本の仕組みがよくわかり、本の楽しみ方も広がります》とあります。内容のくわしい紹介が版元のサイトにあがってますので、こちらをどうぞ。動画もありますよ。


わたしのつくる本 表わたしのつくる本 裏

↑こんな感じ。色はワインレッド、スカイブルー、マスタードの3色があって、ぼくはワインレッドにしましたよ。


ルーエにしては強気な数が積んであるので、話を聞いてみたら、まだそれほど売れているわけではないみたい。「できたらもってきてくださいよ」と花本氏。「「見本」って書いて、店頭用の見本にするから」って、こちらがお金出したのに、お店の見本に使うのか!(笑) でも、上手にできたら、それでもいいかもなあ。と話したら、「失敗したら、「失敗例」として飾るから、やっぱり持ってきて」って、ダメな見本ってことか!(苦笑) すごくがんばって作って、できた!、すばらしい出来!と思って、ルーエに持っていって、後日、店頭を見てみたら、「失敗例」としてディスプレイされてたら、ショックだよね(笑)。


それなりのお値段がする商品なので、この値段を出してまで、大事な文庫、お気に入りの文庫を上製本に変身させたいかどうかがポイントになりますよね。仮に700円の文庫を上製本化したとすると、2600円強の上製文庫ができあがることになりますね。どんな本かにもよるけれど、親本があるものなら、上製本が買える値段だし、一昔前の文芸書の古書なら、箱入り布クロスの本が手に入るかもしれない値段。文庫の上製というかたちに、どれぐらいこだわりたいかで、この商品の魅力とか必要性のイメージが変わってきそうです。


自分で買って自分の文庫を上製にするのももちろんいいけれど、こういうのはプレゼントでもらうとすごくうれしいかも。


当然、このような商品を買う人は、上製化する本は、思い入れのある1冊、長く読み返したい1冊を選ぶことになるのでしょう。買ったはいいけど、何を上製化するかで、すごく悩んでいます。まちがって、二度と読み返さない、どころか、通読もしなかった雑学文庫を選んじゃったりとかね。あと、秋田書店の大全科とか小学館のコロタン文庫みたいに、紙が分厚いタイプの文庫を間違って選んじゃって、上製にしたらうまく開かないとかね。選書に失敗したら笑うよね、という話を花本氏としてたら、やはり「お店に持ってきて」と。「選書に失敗した例、として飾るから」。


『僕たちの好きな』は、同名の別冊宝島の改訂版。あちらも持ってるけど、まあ、乱歩者としては買わざるを得ません。


『野宿入門』、この本の親本が出たときに、伊野尾書店で行われたイベント「本屋野宿」は話題になりましたよね。本屋プロレスもすごいけど、本屋野宿はさらにすごい(笑)。ついこの前のことだという気がしてたんですが、もう1年半ほど前なんですね。まあ、それでも文庫化としては早めではありますよね。


ぼくはアウトドア的・サバイバル的なあらゆるものとは無縁の典型的な屋内派の人間なので、野宿なんてとても無理、字面を見てるだけで、背中が痛くなってきちゃう超軟弱者なので、この本を読んで何かの参考にしようとはまったく思わないんですが、これ、読むだけなら、ほんとおもしろいよね。本当のアウトドア派みたいな人が読んでおもしろいものかどうかはよくわかりませんが、ぼく同様、軟弱にできている読者のほうがむしろ楽しめそうです。吾妻ひでおさんの一連の日記ものが好きな人にも良さそう。


河出文庫の十蘭、続きますねえ。早くも5冊目。順調に売れているということなんでしょうか。十蘭読みとしてはうれしいですね。収録作については、版元の詳細ページをどうぞ。(短篇集・作品集、とくに、こういう独自に編まれたものについては、オンライン書店の内容説明はともかく、せめて出版元の紹介ページには、やはり収録作品一覧があったほうがいいと思うのですが、どうでしょうか。)


ルーエの紙 4

↑もう4号が出ています。「ルーエの紙」。


『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』は日本語版の発売前から、ファンの間では、かわいい、おもしろいと話題になっていましたね。


ダース・ヴェイダーとルーク

他愛ないと言えば他愛ないんですが、でも、あなたがスター・ウォーズ者なら、幸せな読書時間を過ごせると思いますよ。育児本のコーナーに置いてる書店もあるって(笑)。ほんとかなあ。ほんとなら、すてきだなあ。これを読んでから、『帝国の逆襲』とか観たら、ダース・ヴェイダーとルークがからむ場面の印象、変わるかなあ(笑)。原文の感じを見たい方は、版元の紹介ページをどうぞ。


この本はオリオン書房ノルテ店で購入したんですが、ノルテ店、店内の様子が少し変わりましたね。


オリオンノルテ フロアガイド 改装中

↑店内のフロアマップにはこのような貼り紙が。



エスカレータあがって、すぐ右にあったレジ/案内カウンターがなくなり、自然科学などの棚の手前にあったレジもなくなって、レジはフロア中央の1つになりました。全部かどうかわかりませんが、一部の棚の背が高くなり、棚の配置もかなり変わっています。エスカレータをあがると、正面奥に全集棚が見えていましたが、全集は残ったものの、少し縮小になったようで、すぐに目には入らなくなってしまいました。


レジなどのスペースがなくなり、棚にあてられ、さらに棚の背も高くなったということで、全体の在庫は増えたようです。ただ、もともと通路が広めの、開放感のある造りのお店だったので、今回の改装でも、狭くなった、とか、圧迫感がある、とか、そういう感じはほとんど受けません。慣れるまでは、お目当てのジャンルを探してうろうろしたりがありそうですが、長く同店を利用しているお客さんにとっても、うるさ型の本好きにとっても、とくに違和感のないリニューアルになっているのではないかと、そんな印象を受けました。


ちなみに、今回の改装は、それだけが理由というわけではないでしょうが、先日閉館になった第一デパート内にあった立川北口店の閉店を受け、そちらのメイン商品であった、コミック、鉄道、ミリタリーなど、オタ度の高い商品群の在庫を引き受けるという意味もあったようです。


そのオリオンノルテと言えば、このフェアが本好きの間で大変な話題になっていましたね。「立川の書店で「たちかわ書肆祭」-岩波の僅少本2千点を出版時の価格で」(6/6 立川経済新聞)。


たちかわ書肆まつり チラシオリオン イベント チラシ

↑店頭で配布されているチラシ。(右は別のイベントのもの。)


記事の一部を引きます。《オリオン書房ノルテ店(立川市曙町2、TEL 042-522-1231)で6月8日~10日、岩波書店特設販売所「たちかわ書肆祭(しょしまつり)」が開かれる。》


《同企画は岩波書店の創業99年を記念し、同社の単行本・文庫・児童書など2000点を特設スペースで販売するもの。販売するのは、現在注文しても手に入らない書籍。全ての書籍が出版時の価格で提供される。オリオン書房の堤さんは「目録もなく、実は入荷するまでどんなラインアップか分からない。私たちも書籍との一期一会を楽しみにしている」と話す。「当店の目玉でもある児童書の売り場にちなんで、児童書の僅少本も並ぶ予定。お子さまへの贈りものや、懐かしい作品との再会の場所になれば」とも。》


2000点はすごいですよね。《全ての書籍が出版時の価格で提供される》というのもポイント。開催前から楽しみにしていたんですが、残念ながら見に行くことができませんでした(泣)。お店の方に教えてもらった情報によれば、同フェアは規模を縮小して、店内に移したそうで、今月末までは店内で見られるそうですよ。フェアを見逃した方は、忘れずにチェックをどうぞ。


オリオンの気になるフェアと言えば、ルミネ店のこれもありますね。「武蔵野美術大学出版局 × オリオン書房ルミネ店 みる・つくる・あそぶBOOKフェア うりたい!買いたい! ムサビ市場-いちば-」(オリオン書房)。朝日新聞のむさしの版にも取り上げられていましたね。「この本から絵が生まれた 美大生が書店で展覧会 東京」(6/4 朝日新聞)。


これは、《この本からこんな絵が生まれました――。武蔵野美術大学(東京都小平市)の学生たちがさまざまな本に触発されて描いた絵を、その本と一緒に展示するという展覧会》というもの。会場には、学生さんたちの作品と関連本がずらりと並んでいましたよ。学生さんたちの作品は購入もできるようで、会場には入札箱も設けてありました。


ムサビ市場 入札用紙

↑会場に置いてあった入札用紙。


フェアは6/30まで。


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  • 2012/06/12(火) 02:21:51 |
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