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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

フリーペーパー『rec』で書店特集……ついでに、その他のフリペたちも

明日はいよいよ本屋大賞の発表ですね。


ツイッターを始めてから、関東圏以外を含むあちこちの書店員さんの知り合いが増えたこともあり、また、書店のことばっかり取り上げているこのようなブログを書いていたりすることもあり、よく、本屋大賞に来ますか?、とか、本屋大賞で会えますよね、といった質問をされることがあります。


書店員の会などをやっているせいで、まぎらわしいのですが、本業は編集で、書店員ではありませんし、その本業も、いつかの記事にも書きました通り、文芸の担当ではないものですから、本屋大賞には縁がないのですよ……。


上京するから、と、わざわざ声をかけてくださる書店員さんがいるのは、ほんとにありがたいことなんですが、そのようなわけで、明日は会場にも、その後の会にもおりませんので、あしからず……。


本屋大賞のことはさておき。書店の店頭で、またまたおもしろいものを見つけましたので紹介します。「エディター視点のレコメンドマガジン」という枕詞のついたフリーペーパー、『rec』のVol.3を、先日書店で見かけたので、入手してきました。この第3号、表紙に「BOOKSTORE IS WONDERLAND」とあります。ふん? おー、これは、なんと。書店特集ではないですか。


rec 3 表紙

発行は、ケイ・ライターズクラブ。サイトには、『rec』について、こんな説明が載っています。《「rec(レック)」は、私たちKWCが発行するフリーペーパーです。好奇心に満ちた編集者たちが、みなさんに知ってほしいこと、楽しんでもらいたいことを勝手にレコメンドします。
コンセプトは、「エディター視点のレコメンドマガジン」。
Recommend=世の中の本当に“いいね!”を「レコメンド」。
Edit=“エモーション”に訴えるカタチに「編集」。
Communication=“伝わる”仕組みで「コミュニケーション」。
という3つのキーワードの頭文字をとって。
「rec(レック)」と命名しました。》


で、今回の第3号。24頁とページ数こそ少ないのですが、最初から最後まで、全編が書店特集にあてられていて、しかもオールカラー。写真・イラストなど図版も豊富で、なおかつビジュアルだけでなく、読ませるところもきちんととってあり、見た目以上の読みでがあります。


「書店ツウ・嶋浩一郎さんプレゼンツ」とある冒頭の記事、「“自分書店”との巡り合い」が、まずいい。書店の楽しみ方がわかりやすく説かれていて、あなたが書店好きなら、うんうんわかると、たくさんうなずかされることになるでしょうし、それほど書店を活用できていない方なら、なるほど、そんな楽しみ方が、という発見がいくつもあるはず。


こういうブログで、書店のことを書いていると、「あっちの書店がいい、こっちの書店はおもしろいと、いろいろ書いているが、どれも同じに見えて、違いやお店の見方がよくわからない。書店の楽しみ方のような記事を書いてはくれまいか」、というような主旨のことを言われることが複数あったもので、そのような文章を準備していたりしたんですが、この記事を読むと、そんな駄文をさらす必要は必要はまったくなくなってしまいましたね。ちなみに、この嶋浩一郎さん、先日の記事でも紹介した、ブック・ディレクター、内沼晋太郎さんが開店準備をすすめているという新刊書店のパートナー、博報堂ケトルの方ですね。


他にも、「街の書店」の分析や、いろいろなお店のユニークな棚を紹介する記事や、POPや書皮の紹介など、とにかく、全編が書店の記事オンリーで、書店好きをあきさせません。取材協力店も数店とそんなに多くないようですが、千駄木の往来堂書店、吉祥寺のBOOKSルーエらが登場しているほか、雑誌の書店特集だとスルーされがちな、三省堂書店、あおい書店といった、チェーンの大型店・中規模店なども登場していて、「おしゃれ」や「セレクトショップ」といったキーワードに偏らない、バランスのいいお店のセレクトになっています。


rec 3 裏表紙

↑裏表紙には書皮がずらり。


無料配布誌とは思えない充実ぶり、書店好きは必見ですよ。


書店の店頭で見つけたフリーペーパーの紹介ということで、ついでに、最近見つけた他のフリペや、なんとなく紹介しそびれていたものも、まとめて紹介しておこうかな。まずは、書店「以外」発のものから。


LOVE書店18

↑上で、本屋大賞にふれたので。こちらにも往来堂書店とBOOKSルーエが登場しています。往来堂は、「書店総研」、「書店員人生相談所」「本屋さんが好きな本屋さんはどこだ!?」の3か所も。



辞書のほん201206

↑『辞書のほん』6(2012年秋号)。『ジーニアス英和辞典』『明鏡国語辞典』などの辞書を出している大修館書店が発行しているPR誌。辞書版元のPR誌ということで、もちろん、辞書やことばに関わる記事がたくさん載っているので、自分には関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、口絵写真は蜷川実花さんだし、穂村弘さんや明川哲也さんは寄稿しているし、俳優の別所哲也さんのインタビューはあるしで、なかなかバラエティに富んだ人選と内容で、けっこう読みでのあるものになっているのですよ。『舟を編む』効果もあって、辞書やことばに興味をもった人もいるだろうと思いますが、そういう方は、ぜひこの『辞書のほん』、探してみてください。


おてもとvol7

↑「学習院生によるフリーペーパーです」とある『おてもと』Vol.7。「これ、おもしろいんですよー」と往来堂書店のHさんに(ずいぶん前に)紹介されたもの。この号では、ローカルドリンクの特集「第1回ローカルドリンク甲子園」がなかなかおもしろい。本・書店関連のフリーペーパーというわけではありませんが、この号には、「BLについて本気出して考えてみた。」なる記事も。「設置箇所リスト」には、目白のポポタム、雑司ヶ谷の古書往来座、ひぐらし文庫、早稲田の古書現世、千駄木の古書ほうろう、神保町のブックダイバー他、ユニークな新刊書店・古書店の名前がずらり。


次は書店発のもの。


書標201203

↑こちらはおなじみ、ジュンク堂書店のPR誌『書標』、ちょっと前の号ですが3月号を(もう4月号が配布されています)。3月号の表紙は、「世界の本屋さん」Vol.3、スペインはバルセロナのハッピィブックス。この号で、書店関連の話題では、「コミックフロアより」が、「マンガで読む、読書案内」ということで、書店・古書店・図書館などが舞台の作品がいくつか紹介されています。


分け入っても、近づいても、謎

↑同じく、ジュンク堂から。フェア「愛書家の楽園」Vol.4、「分け入っても、近づいても、謎 心の不思議を科学する」の冊子。


ルーエの紙

↑吉祥寺、BOOKSルーエからはこちらを。「ルーエの紙」、創刊号と2号。ルーエには、わたくし空犬も一時期かかわっていたフリペ、「ルーエの伝言」があったんですが、そちらは休止状態。かわって、最近創刊されたのがこちら。担当の花本氏によれば、2時間以内、疲れる前に完成させる、つまり「手抜き」がテーマなんだそうです。なんだ、そりゃ(笑)。当然のことながら、脱力感に充ち満ちたフリペができあがりました。


ツダツダブック奮闘記

↑TSUTAYA津田沼店発行のフリペ「ツダ★ツダ★奮闘記!(仮)」(が正式名称でいいのかな)。同店は、先日の記事で紹介した「津田沼コラボ新聞」を、丸善書店津田沼店とともに発行しているお店。自店独自のものとして、これも出しているんですね。手書きがメインで、文字からすると、複数の方が書き分けているのでしょうか、A5判4頁のボリュームにしては情報量の多いフリペです。


こみくろ201201

↑福岡の黒木書店井尻店が発行している、コミックの情報紙、「こみくろ」。フリペコラボ店で入手したものです。A5判4頁、オール手書きです。


ぶどう通信

↑宮脇書店大阪柏原店発行の「ぶどう通信」。A4判横置き4頁。手書きが中心で、いろいろなジャンルの情報が、バランスよく配された読みやすいフリペです。これも、フリペコラボ店で入手しました。


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