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空犬通信

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旭屋書店本店閉店後の周辺書店……大阪書店レポート その1

予告だけしておきながら、すっかり遅くなってしまいましたが、先日の大阪出張で見てきた大阪の書店(一部、京都も)の様子を、ごくごく簡単にレポートしたいと思います。「簡単に」と言いながら、だらだらと長くなる可能性が高いので、旭屋書店本店閉店後の周辺書店事情、これまでの大阪書店レポで取り上げる機会のなかったお店の紹介、大阪・京都で出会った書店フリペたち、の大きく3つに分けて紹介したいと思います。


まずは、旭屋書店本店閉店関連の件から。梅田の旭屋書店本店が残念ながら昨年末に閉店となってしまったことは、この空犬通信でもお伝えした通り。ツイッターに「#お前らを育てた本屋」というハッシュタグがあって、「今も昔もこれからも、書店は街の情報発信基地なのだ!! #お前らを育てた本屋 タグまとめ。」でまとめて読めるのですが、本好きのみなさんが、自分を育ててくれた本屋さんの思い出を語っていて、書店好きなら眺めているだけで楽しい気分になれそうなものになっています。ぼくは、このタグで思い浮かぶお店が多すぎて、結局投稿はしていないのですが、もし上げるとしたら、旭屋書店本店は確実に上位の何店かに入れたくなるような、個人的にはそんなお店でした。


旭屋書店本店 跡地 建築計画

↑閉店後の建物の様子も撮影してきたのですが、ぼけぼけでアップできず(泣)。建物には、このような建築計画が貼り出されていました。


同店が、鉄道マニアの聖地としても知られていたのはご存じの方も多いと思います。大阪の鉄道マニアはさぞがっかりするだろうと思っていたら、なんばCITY店に鉄道コーナーが設置されることになったんですよね。空犬通信でも紹介済みですが、あらためて。「なんばCITYの旭屋書店に鉄道コーナー-40坪使い鉄道本・DVD充実」(2011/12/17 なんば経済新聞)。お店による告知はこちら、「なんばCITY鉄道コーナー」


本店時代の1.5倍もあるというスペースはさすがに広くて、今回のぞきにいって見てびっくりしましたよ。本店時代は、決して広くはない空間にぎゅっと詰まっている感じが、いかにもマニア心をくすぐる感じでしたが、なんばCITYのは、広くて明るいコーナーになっています。なにしろ40坪ですからね(こちらでフロアマップが見られます)。


同店は広めのワンフロア店で、数年前に改装されて以降は、什器やレイアウトがなかなかしゃれたものになっているのですが、鉄道コーナーは、バランスから言うと、かなり大きめになっていますが、見せ方並べ方を過度に「濃い」感じにしていないせいか、お店全体の雰囲気を損なうようなスペースにはなっていないようでした。本店時代のように、囲われた感じがあまりないため、店内をうろうろしているうちに、気づかずに足を踏み入れてしまいそうになるぐらい、他のスペースとの雰囲気の差があまりないもので、マニアの方々には逆にそれを不満に思うもいる方いるかも、などと感じたほど。でも、間口を広げる(必要があるのかどうかはよくわかりませんが;苦笑)意味ではいいのかもしれませんね。


旭屋本店に鉄道関連書籍を求めて集まっていた層は、周囲の書店にとっても、やはり大きな存在に写っていたのでしょう。周辺の書店では、堂島のジュンク堂大阪本店は、鉄道書籍を増やしたということで、「鉄道書棚1.5倍増結記念フェア」なるフェアが展開中でしたし、ブックファースト梅田店では、店内にレイアウト変更の案内があり、それには、「鉄道・乗物売場を拡大し、鉄道グッズの取扱いを始めました」とありました。


ブックファースト梅田店 レイアウト変更について

紀伊國屋書店梅田本店の方に話を聞くと、やはり鉄道関連は少し増やしたとのこと。ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店は、昨年、改装で、2フロアから1フロアになりましたが、ある書店員さんによれば、旭屋書店本店閉店後は、おじさまのお客様が明らかに増えた、とのことでした。梅田の書店にすれば、なんばにお客さんが流れてしまうよりは、ぜひうちで、というのは当然のこと。でも、なんだか、各店が鉄道に一生懸命になっている様子は、ほほえましいというかなんというか、思わずほおがゆるみますよね。


一応、各店の棚を見てはきましたが、鉄分ほぼゼロ、なものですから、以前がどうで、どこが充実したのか増えたのかは、さっぱりわかりません。興味のある方は、ぜひ各書店の鉄道コーナーをチェックしてみてください。


旭屋書店本店は閉店になってしまいましたが、梅田から旭屋がなくなってしまったわけではありません。もともとすぐ近くにあった梅田地下街店、堂島の地下街にある堂島地下街店は元気に営業中。とくに後者は、ジュンクの本店のすぐ近くという立地のせいか、独自色を出そうという工夫の目につくお店です。一見、地下街にある典型的な小規模店なんですが、POPがにぎやかな文庫や文芸書、雑誌などの見せ方も目を引きますし、周辺の会社事情や客層に合わせてのことでしょうか、広告関連の雑誌や書籍が目についたりなど、印象に残るお店です。


旭屋書店本店のそばで、地下の書店で、印象に残るお店で、ということでは、このお店もありますね。地下鉄東梅田駅の改札すぐにある清風堂書店


清風堂書店 1清風堂書店 2清風堂書店 3

これまでのレポートであまり取り上げたことはないのですが、けっこうユニークなお店なんですよね。ふつう、地下鉄の改札近くの地下街の書店、それも中規模以下のお店なら、雑誌・新刊など、だいたいラインナップが想像できますが、こちら、上の写真にもありますが、教育書に力を入れているお店なんですよね。コミックだけが地下1階で別になっていて、それ以外のジャンルは、地下2階のお店にまとまっていますが、お店の半分ぐらいが教育書という、ふしぎなバランスになっています。この立地で、「先生のための本屋さん」を名乗る、半専門書店的な品揃えになったのがどういう経緯によるものなのかはわかりませんが、大都市圏でもめずらしいケースかもしれません。ちなみに、同店には出版部もあり、自費出版も手がけています。


で、旭屋書店の話に戻ります。


大阪では、あと、上に紹介したなんばCITY店のほかに、天王寺MiO店があります。商業施設内のワンフロア店ですが、それにしては、芸術書や専門書の割合も比較的高めで、大型書店と中規模書店のいいところをぎゅっとまとめたような、幅広いお客さんが楽しめそうなワンフロア店になっています。


天王寺の周辺は、いろいろ再開発が進んでいるようで、今回も、近鉄百貨店へのコンコースが工事で使えなくなっているなど、駅の外の風景が前回訪問時からけっこう変わっていたので、とまどってしまいました。


近鉄百貨店 天王寺 工事中1近鉄百貨店 天王寺 工事中2

書店にもけっこう動きがありましたね。2010年には、リブロあべちか店アベノ地下街にでき、2011年にはくまざわ書店阿倍野店にできています。くまざわは、駅ビル(天王寺Mioプラザ館)内にも天王寺店がありますから、距離の近い競合店が複数あるエリアに、2店体制ということになりますね。一方では閉店も。昨年12月には、創業83年の老舗、ユーゴー書店が閉店となってしまいました。


リブロあべちか

↑リブロあべちか店。


……やっぱり長くなってしまった(苦笑)。というわけで、その他の書店レポとフリペの紹介は稿をあらためます。

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  • 2012/10/19(金) 23:52:36 |
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