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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

『日販通信』の最新号で、書店フリーペーパーの特集

今日は新宿他で書店回りをしてきました。前回の記事で紀伊國屋書店新宿本店の改装の様子をお伝えしましたが、そのとき、棚にまったく本が入っていなかった2階文芸のコーナーは、本が入って、すっきりした売り場ができあがっていましたよ。レジの位置が変わり、フェアスペースなど、フロア中央あたりのスペースの使い方が変わったので、フロアに足を踏み入れたときの印象がけっこう変わりました。


フェアが熱いと一部で話題を呼んでいるらしいジュンク堂書店新宿店にも、もちろん寄ってきましたよ。知り合いの書店員さんに会えたので、しばしおしゃべり。こんなふうに店頭でおしゃべりできるのも、あと少しのことかと思うとさびしいなあ……。『3.11キヲクのキロク 市民が撮った3.11大震災 記憶の記録』の他、山ほど買い物をしてきました。


同店のフェアについては、こんなまとめや記事もあります。ぜひ閉店前の様子を実際に見ていただきたいと思いますが、駆けつけるチャンスのない方は、これらをご覧ください。「閉店する「ジュンク堂」書店員の最後の本気」(NAVER)、「3月31日に閉店する新宿ジュンク堂がアツイ! 書店員が「本当に売りたかった本」を売っている」(3/9 Pouch)。


同店のフェア、多くは3月末か閉店まで継続のようですが、7階の洋書バーゲンは3/20まで。洋書好きはお急ぎあれ。ちなみに、その後、洋書は片づけてしまうようで、閉店までの10日ほどは、洋書棚のエリアはがらんと空いてしまうことになるみたいです。閉店前の光景としてはしかたないものなんですが、棚の数があれだけありますから、あの一角の本がごっそりなくなっている様子を想像すると、それだけでさびしさが増しますよね……。


ジュンク新宿 フェア一覧ジュンク新宿 洋書フェア

さて。先日の記事で少しふれましたが、あらためて。一般誌ではありませんが、書店フリーペーパーの特集雑誌が出ましたよ。


  • 『日販通信』2012年3月号(日本出版販売)

日販通信 フリペ特集

特集は「PR誌・フリーペーパーをつくろうよ」。書店フリペについては、これまでに、ベレ出版の書店向け通信「ベレベレ通信」(2011年9月号;サイトからPDFをダウンロードできます)、光文社の書店向け通信「鉄筆」などで特集として取り上げられたことがあるほか、一般誌では『散歩の達人』の記事で取り上げられたこともありました。いずれも、あちこちの書店のフリペを幅広く取り上げ、実際の紙面を写真で見せるなどした、力の入ったものでしたが、今回の『日販通信』は20頁を超えるもので、これまででもっとも本格的な書店フリペ特集といっていいかもしれません。


特集は大きく2部に分かれていて、前半は書店フリペに関するインタビューが2本、後半はいろいろな書店のフリーペーパーの事例紹介。で、そのインタビューに、自分で紹介するのはちょっと図々しいというか、はずかしいというか、なんですが、わたくし空犬が登場、書店フリペについて、あれこれ話しております。しかも、「空犬」名義で。ほんと、すみません……。大手取次のオフィシャルな出版物に、こんなハンドル、そしてこのアイコンで出てしまって大丈夫だったんでしょうか(苦笑)。


インタビュー、書店からは、三省堂書店有楽町店のお二人、杉山さん、新井さんが登場しています。「ブンブンコ通信」や「LOVE三省堂書店!」など、フリペ作りについて、詳細に語ってくれています。フリペの紙面だけでなく、店頭の写真も複数掲載されていて、お店でのフリペの利用のされ方、配布方法がわかるほか、POPやパネルなど、他の拡材との組合せ方もよくわかるので、同店の店頭を実際に見るチャンスのない他地域の方は必見だと思いますよ。


後半の事例紹介で取り上げられているお店とフリペは、さわや書店フェザン店「月刊文庫の歩き方」、啓文堂書店多摩センター店「クロネコ通信」、三省堂書店海老名店「えび通(えびやきコ通信)」、八重洲ブックセンター京急上大岡店「こどもの本」、有隣堂「私がおすすめする本たち」+「コミック編」、精文館書店中島新町店「勝手に課題図書新聞」「次読むならコレにしやあ~!」の6店8種。それぞれ紙面の紹介はもちろん、担当されている方の、きっかけ、こだわり、制作・配布方法などについて、非常に具体的な話が掲載されています。これから始めようと思っている方にとっては、とても貴重な情報になりそう。


書店フリペがどういうものなのか、どんな人が作っているのかがよくわかる、貴重な記事だと思いますので、自分が出ているから、ということとは関係なく、書店好き、書店フリペ好きの方に広くおすすめしたおと思います。


ところで、この『日販通信』、書名の通り、大手取次の日販が出しているものですが、一般の書店では売られていないとのこと。入手方法についてたくさん質問をいただきましたので、日販の担当の方(@NIPPAN_senden)に教えてもらった入手方法を書いておきます。日販以外の帳合の書店さん、個人のお客さんは、直販・郵送で買えるそうです。電話かメールで日販に連絡し、在庫の確認をしてください。在庫ありなら、入金方法などの詳細の連絡があるそうです。連絡先はこちら。
03-3233-4788
senden@nippan.co.jp
興味はあるけれどお店では入手できない、という方は、ぜひ連絡してみてください。


さて。インタビューの内容について、ちょっとだけ、言い訳的な補足をしておきます。



文中でいくつかの書店フリペにふれていますが、現在発行中のフリペについては、あまりふれていません。この空犬通信では何度も書いてきましたが、ぼくは書店独自の情報発信自体に興味があるもので、書店フリペはどれも応援したい。多くが恵まれているとは言えない制作環境のもとで作られていることも知っていますから、なおのこと、どれがいい、あれとこれを比べてどうだ、といった話はしたくないのです。


なので、インタビューのときも、その旨をお断りして、個人的に思い入れがあるものをあげるのは、残念ながら今は発行されていないものからだけ選ぶことにしました。「毎号送ってやってるのに、言及すらないじゃないか」などと思われた方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、そういう事情だということでご勘弁ください。(ちなみに、実際のインタビューのときは、インタビューや紙面で取り上げられていないものも含めて、集めてきたフリペを山のように持っていって、インタビュアーの方に紹介、まとめて差し上げたりしたんですよ。)


今回、たまたまチャンスをいただいて、えらそうにフリペの話をしちゃったりしましたが、それはただ好きだから、というだけで、もちろん、書店フリペ通を気取るつもりはまったくありませんし、実際、「通」どころか、知らないフリペはたくさんありますしね。何しろ、この号に取り上げられたフリペにも知らないものがあったほどですから(苦笑)。


そうそう、知らなかったフリペといえば、先日、本の雑誌の杉江さんからいただいた、これを紹介しておこう。


津田沼コラボ新聞

「津田沼コラボ新聞」。A3判、カラーで、本物の新聞の体裁をまねた、実にしっかりした造りのもの。「コラボ」しているのは、丸善書店津田沼店とTSUTAYA津田沼店で、この新聞を作ったのはTSUTAYAの白倉さんだそうです。2店の取り組みについては、写真入りでくわしく紹介している記事があるので、こちらをどうぞ。「ライバル書店が手を握り1冊の本を熱烈プッシュ!(WEB本の雑誌)。


読書日和 vol3, 4川崎、本の森へ4

↑こちらは、コラボ店の1つ、丸善書店津田沼店発行のフリペ、「読書日和」。元ラゾーナ川崎店の沢田さんが手がけたもの。そのラゾーナ川崎店でも、「川崎、本の森へ」が発行されています(右)。これらはそれぞれの店頭のほか、都内では、三省堂書店有楽町店の店頭にもありましたよ。


TSUTAYA有楽町 フリペ1

↑そうそう、有楽町で、TSUTAYAで、知らなかったフリペ、と言えば、これもありました。「TSUTAYA有楽町マルイ FREE PAPER 文庫版」。No.1とあるから、これが最初の号なのかな。A4判カラー両面で担当の方のお名前や発行年月日の記載はありません。おすすめ文庫とランキングなどが掲載されています。



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