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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

不満の残る芥川賞受賞作、それに分厚すぎる文庫たち

  • 伊藤たかみ『八月の路上に捨てる』(文藝春秋)
  • 都築響一『賃貸宇宙』(ちくま文庫)


おもしろくなかったり気に入らなかったりする本についてわざわざ取り上げることはしない……このことは、本日記の一応の原則ということにしています。書きたい本、取り上げたい本、紹介したい本はいくらでもあるからです。



なので、この作も本来なら取り上げなくていいんですが、なるほどなあ、これでは選評がとても受賞作に対するものと思えないぐらい厳しいものだったのもしかたないかなあ、でも、それならやっぱり該当作なし、がよかったんじゃないのかなあ、そんなことを思わざる得ない読後感でした。


モブ・ノリオのときもがっかりさせられたものですが、これに賞をあげてしまう今の芥川賞ってなんだかなあ、などと、過去の芥川賞作家や受賞作のなかには好きなものもけっこう混じっている1人の小説好きとして、なんとなくさびしい気もするのでありました。


元々社交的ではないし、根っからのインドア派なもので、自分の部屋は大好きです。本、CD/レコード、楽器……好きな物たちに囲まれてる感じが好きなんです。なもので、昔から他の人の部屋にも興味津々。お洒落なインテリア、に興味があるわけではないのです。どんな物があるのか、ということに興味があるんです。


同じような部屋好きの人、特に賃貸暮らしをしたことのある人がいたら、この2冊はおすすめです。おしゃれな部屋紹介とは極北の世界ですが、名作『TOKYO STYLE』(ちくま文庫)が好きな人なら間違いなく「買い」です。



ところでこの本、2冊並べると背幅が約58ミリもあります。写真メインということで通常の文庫本よりも厚めのいい紙を使われていて、ある意味、文庫としては製本の限界でしょう。一読して終わり、というより、ぱらぱら何度も見返したくなる本なのに、一回の読書で背のノリが割れてしまって、今にもこわれそう。


分厚い、といえば、京極夏彦の文庫もすごいですが、『文庫版 陰摩羅鬼の瑕』(講談社文庫)など、1200ページを超えているというから大変です。手元にあるもので分厚いものは、と探せば、たとえば山田正紀『ミステリ・オペラ』上下巻(ハヤカワ文庫)を発見。各600ページ前後で、合わせると京極クラスですが、2冊合わせての背幅は約49ミリで意外に薄い。


光文社文庫の江戸川乱歩全集はすごくて、背幅25~30ミリクラスがごろごろ。『探偵小説四十年』上下巻は2冊で背幅約67ミリ、『わが夢と真実』にいたっては、単独で背幅約38ミリ! これらは、手元の愛用文庫革カバーにおさまりません。しかも鞄の外ポケに入れると鞄が傷みそうな具合で、外出本にはまったく不向きです。なんだかいつのまにか、厚い文庫の話になってしまいました。



◆今日のBGM◆

  • スーザン・テデスキ『ホープ・アンド・ディザイヤー 』


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