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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

いろいろ変わりました……書泉グランデと書泉ブックマート

先月からずっとフロアレイアウトや商品構成の変更が続いていた、神保町の書泉グランデと書泉ブックマート。営業しながらの作業ということで、途中で見るより、棚が落ち着いてからにしようと思っていたんですが、そろそろフロアの様子も落ち着いてきたようなので、今日の昼休み、ちょっと時間をかけて、2店を上から下まで、じっくり見てきましたよ。


グランデ改装貼り紙ブックマート貼り紙

↑改装に関する貼り紙。グランデ・ブックマート連名で、10月中旬に新装オープン、となっている。右は、ブックマート店頭の貼り紙。


グランデ改装貼り紙2

↑こちらは、グランデ店内にあった、別の貼り紙。ブックタワーも入った3店の連名になっていて、フロアの担当の方だろうか、手書きでいろいろ書き足されて、「教育・保育書・学習参考書の取り扱いを終了することになりました」とある。これは、このフロアのジャンルの話で、グランデ・ブックマート全体では、ほかにも扱いのなくなったジャンルがいくつもあるようだ。


グランデフロアレイアウト貼り紙ブックマートフロアレイアウト貼り紙

↑左がグランデの、右がブックマートの、フロア別の商品構成案内の貼り紙。以前の様子を知る人なら、これを見ただけで、かなり大きな変更・入れ替えがあったことがわかるだろう。


書泉カバーとチラシ

↑今回のリニューアルで、グッズはどうなったかな、と思ったら、人気のカバー・袋・チラシは変わりないようで、ちょっと安心。(いつもは断るカバーを、今日は確認のためにわざわざかけてもらったのでした。)


以前に、新宿のアニメイトのオープンを取り上げた記事で、そのアニメイト傘下になった書泉のことも取りあげ、次のように書きました。


《書泉と言えば、神保町を代表する新刊書店の1つ、ランドマークの1つですよね。神保町の大型書店は、ほかに三省堂書店神保町本店、東京堂書店がありますが、オールラウンダーの三省堂、文芸・人文などの品揃えでうるさがたの本好きに人気の東京堂に比べ、書泉の2店は、コミックや写真集や鉄道関連など、コアでオタでマニアックな品揃えで知られるお店。かわいいしおりやカバー、とってのついた袋も人気がありますよね。3店がそれぞれ徒歩で2、3分ほどの距離にありながら、見事に棲み分けができていたんですよね。》


今回のリニューアルで、グランデ・ブックマートとも、思い切って取り扱いジャンルを絞り、「コアでオタでマニアックな」路線をさらに強化、というか特化した、ということなんでしょうか。たしかに、路線としてはわかる気がしますよね。いくらたくさんの書店が共存している神保町とはいえ、ひと昔前ならともかく、今の出版・書店状況下では、似たような商品構成・規模のお店が同一商圏に並んでいるのは、やはり苦しいでしょうからね。


ジャンルを絞り込んだことで、在庫点数的には相当減少したのでしょう。スペースに対して、商品が少ないからか、以前の、ぎっしり型の棚やフロアレイアウトに比べ、全体にすっきりしたレイアウトになり、面陳の商品が増えた印象があります。元もと、他のお店では、面や平にならない/しないような本をそのように並べていたお店ですが、それがもっと顕著になった、という感じでしょうか。


今回のリニューアルで、グランデとブックマートをもっとはっきり分けるのかなと思ったら、そういうわけでもなく、重なったままのジャンルもけっこうありますね。音楽書は、グランデの2階、ブックマートの地下の両方にありますし、特撮も、グランデの2階、ブックマートの4階の両方にありました。おもしろいのは、量的にはグランデのほうが多いのに、ブックマートにしかない特撮本があったりすること。マニアは両方チェックしなきゃいけない、ってことですね(笑)。


なんか、マニアっぽい、オタっぽいジャンルや本のことばかり強調して書いていますが、でも、ふつうの(という言い方もちょっと変ですが)ジャンルの本もいいんですよ。たとえば、自然科学のうち、(空犬の大好きな)動植物の関連の棚を見てみます。グランデの2階にあるのですが、これがなかなかの充実ぶり。


三省堂書店神保町本店の自然科学の棚も好きなんですが、あちらとはちょっとノリの違う、濃い棚になっているんですよね。児童書コーナーがないので、児童書に分類されてしまう図鑑類が一般の本と一緒になっているのもいいし、海外文学の棚にあることが多い『ある小さなスズメの記録』が鳥類の本と一緒に並んでいたりなど、他の大型書店でも見かけない本がなにげなく並んでいたりするのもいい。生きもの本のうち、野鳥関係はとくに充実しています。ちょうどフロアの入り口のフェア台で、書籍のほか、カレンダーやらDVDやらソフトやらも合わせた野鳥関係のフェアも展開もされていましたよ。この通り、動物や鳥、魚の好きな向きなら、うれしくなってしまうような品揃えになっているんですよ。


そのグランデ、地下にはアイドル写真集のコーナーがあったので、地下に降りる階段の壁際には、グラビアアイドルたちのポスターやチラシが壁面を埋め尽くさんばかりに貼られていて、ぼくはコミックを/音楽本を/映画本を/特撮本を探しにいくだけなんだけどなあ、困ったなあ、と、ぜんぜん困っていないのに、そんなふうに思わされる、男子的にはすてきな空間だったんですが、今回のリニューアルで、地下は格闘技がメインのフロアになったので(コミックはそのまま)、階段の壁面は格闘技、それもプロレスがメインのポスターやチラシで埋め尽くされていて、以前の様子からのあまりの落差に、思わず笑ってしまいました(笑;長い文章ですみません)。だって、今まで半裸の女性たちがずらりだったところに、ファイティングポーズをとった猪木とかがいるんだよ(笑)。今回のリニューアル、個人的にいちばんツボだったのは、この空間の変わりっぷりかも(笑)。



あと、個人的に気になったのは、ブックマートの4階かな。上にも書いた通り、特撮本のコーナーがあるほか、なつかしのコミックが並んでいて、ぼくのような昭和オヤヂにはうれしい本が集まったフロアになっています。これまで、ブックマートにはあまり用事がなかったんですが、これからはたまにのぞきにくることになりそう。


自分にわかるジャンルのことばかり書いてきましたが、もちろん、鉄道とかミリタリーとか精神世界とか、これまで書泉が得意としてきたジャンルは相変わらず、というか、今まで以上にすごいことに(よくはわからないけれど)なっています。ひとつには、上に書いた通り、面陳が増えたことによる印象の変化もあるのでしょう。とにかく、フロアに足を踏み入れると、うわー、という感じが、以前よりも増しています(頭の悪そうな言い方で、ほんとすみませんが、でも、まさにそんな感じなのです)。


というわけで。神保町の書泉2店、グランデとブックマートのリニューアルは、ようやく落ち着いたばかり、ということで、その効果や是非が問われるのはこれから、ということになるでしょう。長く神保町を、そして書泉の2店(とくにグランデ)を利用してきた者の印象ですが、在庫点数が少なくなって、棚によってはややすかすかした感じが気になるところがないわけではないですが、でも、全体としては、書泉の路線が強化され、客(とくに男性)の煩悩によりわかりやすく、より強く訴えかけるような、そんなお店になっているような気がしました。


書泉の変貌ぶり、昔からの同店の利用者の方はもちろんですが、そうでない方にもぜひ見ていただきたいものです。神保町の、というか神保町だけでなく、他のマルチフロアの大型書店とは、ぜんぜん違う個性的な棚が見られる、貴重なお店だと思いますので。


そして、今回のフロアレイアウト・商品構成の大規模な変更、お店の関係者のみなさんにとっては、大変な作業だったかと思いますが、これまでの書泉のファンが喜びそうな感じになっているように思いましたよ。本当に大変なのはこれから、かもしれませんが、神保町を代表する書店の1つとして、ぜひがんばってください。一利用者として、応援しています。


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