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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

吉祥寺BOOKSルーエで、文春文庫のこっち系フェア、そして辻征夫

最近は本業の仕事が忙しくて、日中、書店を回ったりという余裕がなかったんですが、今日はちょっと用事があったので、八重洲ブックセンターと丸善丸の内本店へ行ってきました。


八重洲ブックセンター、理工書のフロアの壁面では、7月に出た林完次さんのすてきな本、『すごい夜空の見つけかた』と、海野和男さんの『図鑑 世界で最も美しい蝶は何か』2点(どちらも草思社)の写真展をやっていました。『すごい夜空の見つけかた』は新刊案内に書名を見かけたときから気になっていた本ですが、この写真を見るとほしくなってしまうなあ。日高敏隆先生の『新編 チョウはなぜ飛ぶか フォトブック版』が同じワゴンに並んでいたのも、ちょっとうれしい。


そういえば、八重洲ブックセンターでは、岩淵悦太郎『悪文 第3版』(日本評論社)があちこちに並んでたなあ。理工書のフロアの新刊台にもあったよ。お店でプッシュしてる本なんでしょうか。これ、悪文の例がいろいろ引いてある、なかなかおもしろい本で、この古めかしい、雰囲気のある装丁とあいまって、実にいい味を出している1冊です。別に文章の仕事をしている人でなくても、ことばに興味がある人にはおもしろいかも、の本ですよ。


丸善丸の内、1階でフリペBBPをチェック。次の号がそろそろかなと思ったら、ちょっと早過ぎたようで、まだVol.4(9月号)が並んでいました。今日ツイッターでチェックしたら、次号は6日からの配布のようです。


東京駅と言えば、先日の記事で閉店を取りあげた、栄松堂書店ものぞいてきました。平日の午後のお店は、けっこうお客さんも入っていて、貼り紙がされているわけでもなく、棚が空いているわけでもないので、言われなければ、今月中に閉まってしまうお店だとは思えない感じ。こういう機会でもなければ、ということで、レジ脇にある電車グッズなどをしっかり見てきました(と言っても、何があって、どう充実しているのかはさっぱりわからないんですが;苦笑)。大型店とは別に、こういうサイズのお店が駅にあるのって、利用者にとってはうれしいと思うんだけどなあ。


電車グッズと言えば、書店とは直接関係ないけど、東京駅の丸の内側地下に、何かグッズコーナーができてましたね。一時的な、フェアか何かなんでしょうか。平日の午後なのに、年輩の男性客がたくさん集まってましたよ。


さて。昨日、一昨日と書店の話題を取りあげ、リブロが閉店になる広島と、丸善&ジュンクがオープンになる静岡の件を紹介しましたが、関連する新聞記事が出ていましたので、紹介しておきます。




天満屋広島八丁堀店の閉店自体は、9/10前後にすでに報道がされていましたが、このタイミングで続けて記事が出たのは、既報以外の詳細があきらかになった、ということなんでしょうか。同じような記事ですが、微妙にふれている点が違っていたりするところもあるので、3紙のを並べておきました。


まとめると、天満屋の閉店は来年3月、閉店後は複数の店舗が入居する複合商業施設への移行を計画、土地と建物の保有は継続、7~11階の書店はそのまま営業、地下1階~地上6階を新たに貸し出す方針で、賃貸先の有力候補はヤマダ電機、ということでいいのかな。書店、それもジュンクの入っているビルで、大型カメラ店が入る予定で云々と聞くと、東京に住む者としては、どうしても新宿アルコットの件を思い浮かべてしまいますね。


「サバイバル戦」などと記事タイトルにあるのは、静岡の件。記事には、江崎書店パルシェ店の渡部松徳店長と山田康平副社長、戸田書店の長沢宜徳店長、谷島屋の菅桂二郎店長、丸善&ジュンク堂書店の森本究店長の声が紹介され、各店のこれまでや今後などがコンパクトにまとまっています。


記事に引かれた江崎書店渡辺店長の《「合言葉はベストコンパクト、に決めました。」》という台詞が印象的です。こう続きます。《「700坪以上もある大型店が本当に必要なお客さんがどれほどいるのか。うちに来れば読みたい本がすぐに見つかる、という店にします」》。書店好きなら、絶対に行きたくなるようなことばですね。


最後に、昨日寄ってきたルーエのフェアを紹介します。2階文庫売り場で、こんなフェアが展開中です。


文春文庫こっち系1文春文庫こっち系2

↑写真、見えるかな。「文春文庫外文のこっち系大フェア」とあります。


なんか超適当なフェアタイトルな感じもしますが(笑)、でも、同文庫のその手の本をお読みの方ならぴんときますよね。文春文庫の海外文学としては、ジェフリー・ディーヴァーやトマス・H・クックがありますし、ホラー好きならキングやクーンツが入っている文庫というイメージも強いでしょう。そういうエンタメ系のフィクションもたくさん入ってるんですが、良質なノンフィクションもたくさん入っているんですよね。それも、ハヤカワ文庫でもおかしくないような自然科学ものあり、宗教あり、政治ありと、なかなかバラエティにも富んでいます。「こっち系」というのは、そういう一群のことですね。


「あんまり平積みになることがないから目新しいのか、けっこう売れてるんですよー」と担当の花本氏。なるほど、わかる気がします。いつまでか聞いてこなかったけど、しばらく展開していると思うので、ぜひ店頭でチェックしてみてください。


あと、階段あがってすぐ左の棚では、詩人・辻征夫のフェアも継続中。辻征夫さんの本は、どれも造本が美しくて、手にとるだけでわくわくします。名前しか知らない詩人なので、いきなり高い本を買うのは勇気が要りますが、おっ、個人的に大好きな、童話屋の上製文庫本の詩集シリーズがあるではないか。


で、なんとなく手にとったその本の、たまたま開いたそのページに、こんなフレーズがあるのが目に入りました。
《ぼくは月光に照らされた書棚の書物の》
この詩集、別に本や本棚にまつわる作品を集めたとか、そんなんじゃないんですよ。なのに、ほんとに偶然、この1行が目に入ったんですよ。買わないわけにはいきませんよね。辻征夫『船出』(童話屋)。ちなみに、先のフレーズは、集中の1編、「月光」から。


この童話屋の本以外にも、思潮社や書肆山田の美しい本が並んでいますから、あなたが特に詩を読む人でなくても、本という「もの」が好きだったり、美しい版面を目にするだけで幸せな気分になれるタイプだったりするようなら、ぴったりの本に出会えるかもしれませんよ。ぜひこの辻征夫フェアの棚ものぞいてみてください。


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