昨晩は、ツイッター上の書店員さんたちの間で、雑誌の付録の件が話題になっていました。とても興味深いやりとりがされていたんですが、ツイッターをご覧になっていない方も見られるよう、こんなまとめができています。「「ジョージと付録」外伝~雑誌付録を巡る環境は変わったか~」。これ、雑誌の編集、販売、制作、とにかくなんらかのかたちで雑誌に関わっている版元関係者は全員読むべきだと思います。
ぼく自身は、付録目当てで雑誌を買うことは(ゼロではないし、過去に、実際にそういう買い物をしたこともあるだろうと思いますが)ふだんはほとんどありません。だから、買い手の感覚として、付録が購買動機としてどうなのか、どれだけありがたいもの、うれしいものなのか、はさっぱりわかりません。また、ぼくは出版社につとめる者ですが、雑誌の担当ではありません。過去に雑誌を手がけたときも付録とは無縁の媒体だったので、作り手にとっての付録、のこともよくわかりません。もちろん、売り手ではないので、書店員さんたちの店頭での、付録にまつわる苦労も(想像はできますが)実感としてはまったくわかりません。
そういう意味では、完全な門外漢、部外者なんですが、でも、付録をめぐる書店員さんたちの声を見聞きとしていると、とても自分に関係のない世界だからと、見ないふり、聞こえないふりはできないんですよ。この件に少しでも関心を持たれた方は、とくに、版元関係者は、先のまとめはもちろん、ぜひ、以下のまとめにも合わせて目を通してほしいものです。
- 「このごろの「付録」の話をしよう」
- 「書店員による雑誌付録譚「ジョージと付録」~文藝春秋編~」
- 「書店員による雑誌付録譚「ジョージと付録」(2)~静かなる怒り編~」
- 「書店員による雑誌付録譚「ジョージと付録」(3)~世界観拡大編~」
- 「書店員による雑誌付録譚「ジョージと付録」(4)~付録なぞなぞ編~」
- 「書店員による雑誌付録譚「ジョージと付録」(5)~息つくヒマなし編~」
我々(と、あえて自分も含めます)出版社の作った付録付き雑誌を扱っている書店員さんたちが、これだけ、まさに「悲鳴」としか言いようのない声を上げ続けているんですよ。我々が、それを無視するわけにはいかないだろうと思うのですよ。この声が、できるだけ多くの関係者に届くことを願わずにはいられません。
ところで、先に、付録につられて買ったりしないと書いたくせに、昨日、こんなものを買っていたりすることを、ここで白状します……。

カップヌードル40周年記念キャンペーンの一環で発売された、「ガンプラ&カップヌードル」です。4種あるらしいんですが、ぼくが買ったのは、ガンダムRX-78-2で色違い2種のうち、カップヌードルオリジナルカラーverのほうです。早速作ってみたら、ほんとに、カップヌードルな色味のガンダムができあがったので、なんだか、楽しい気分になれました(笑)。
……まったく。なにが付録に興味ないだよ、ばっちしつられてるじゃん(苦笑)。付録に振り回されてる連中と、おまえもいっしょや!と盛大に突っ込まれてもしかたないと思います。ほんとにすみません……。
しかし、こんな形状のものが雑誌の付録じゃなくて、ほんとによかった。
……すみません。門外漢が自分がよくわかっていない世界の話をするのはちょっとえらそうだし、照れくさいので、ガンダムネタに逃げてしまいました(苦笑)。雑誌の付録については、我々出版関係者でちゃんと考えなくてはいけないませんね。本気でそう思います。