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空犬通信

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竹中英太郎生誕100年記念画集が刊行

たあやんさんのブログ「古本で毎日元気」を拝見していて、驚きのものを見つけてしまいました。




竹中英太郎画集

これは、竹中英太郎の生誕百年記念として湯村の杜 竹中英太郎記念館が刊行したもの。もちろんぼくは即購入、今日本が届きました。この手の情報には常にチェックを怠らないでいたつもりなんですが、たあやんさんの記事がなければ気がつかずにいたかもしれません。たあやんさん、ありがとうございました。



竹中英太郎は、大正から昭和初期にかけての探偵・怪奇小説につけた、特異きわまりない作風の挿絵の数々で知られる画家。特に『新青年』に連載された乱歩の「陰獣」は名作の誉れ高い。ほかにも、大下宇陀児、横溝正史、浜尾四郎、夢野久作といった、戦前探偵小説の人気どころの挿絵が多いため、探偵者にとっては、松野一夫と並んで特別な名前でしょう。


ところがそんな特別な画家なんですが、まとまった作品集が手に入らない。これまでのところ唯一のまとまった画集『百怪、我ガ腸ニ入ル』(三一書房)は、実子でルポライターの竹中労が編んだ力作なのですが、入手困難で、古書価も決して安くはないため、おいそれとは手が出ません(しかも、残念なことに、記載事実に間違いが多いことが、多くの読者・ファンから指摘されていたりもします)。


ほかに、竹中の作品が見られるものには以下のようなものがありますが、いずれも『百怪』ほどではないにせよ、入手困難で、値段も安くはありません。


  • 別冊太陽『探偵・怪奇のモダニズム 竹中英太郎・松野一夫』(平凡社)
  • 『名作挿絵全集8 昭和戦前・推理怪奇小説篇』(平凡社)
  • 『夜想 参』特集「夢野久作・竹中英太郎」(ペヨトル工房)

探偵・怪奇のモダニズム

名作挿絵全集

夜想

ファンならこれらもまとめておさえたいところですが、まずは、今回の画集をゲットでしょう。分量は100ページ足らず、カラー図版はわずかしかなく、造りは並製、そんな図録が3,000円なり。ファンにはこの値段は高くないはずです。購入方法ほか詳細は、湯村の杜 竹中英太郎記念館購入手続きページにどうぞ。


なお同館では、「竹中英太郎生誕百年記念特別展」として、12/25(月)まで「妖美と幻想の挿絵展」を開催。竹中の原画の一部(昭和10年までのもの)が展示されているそうです。


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