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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

神奈川書店回りレポートです……海老名&武蔵小杉編

遅くなりましたが、先日、一日かけて回ってきた神奈川の書店の訪問レポートです。今回の書店回りは、ふだん「ついで」ではなかなか回れない神奈川の書店を、ツイッターで知り合った書店員さんのいるお店を中心に、1日かけて回ってこようというもの。ふだんもこれだけたくさんの書店に出入りしてるくせに、わざわざ休みをとってまた書店回りかと、あきれられそうですよね(苦笑)。1人で回る予定だったのですが、なんと、この無謀な計画に同行したいという書店員さんが(知り合いツイッター書店員のおひとり、やっすーさん(@snowichi))。神奈川県民の同行者がいれば土地勘ゼロの空犬も安心、というわけで、二人で回ってきましたよ。


以下、そのレポート、簡潔を目指してがんばったんですが、例によって、かなりだらだらと長い記事になっています。(*写真は、外観・入り口をのぞき、店内のものはすべてお店の方に断って撮影したものです。)


最初は、小田急線・相鉄線海老名の三省堂書店海老名店。新宿から小田急で1時間弱ほどの海老名は、東京西部在住者の空犬にとっては、いったい地図・路線図でどこにあるのかもよくわからない、心理的にもリアルにも非常に遠い街。もちろん初めての訪問ですが、今回、もっとも楽しみにしていたお店の1つでもあります。


今回は、店長の比嘉栄さんに店内をご案内いただいたほか、児童書ご担当の山崎さんにもお話をうかがってきましたよ。


同店といえば、コミックに力を入れていることでコミック読みにはつとに有名なお店。予備知識としては知っていましたが、実際に売り場を見たら、びっくりしましたよ。


三省堂海老名フロアガイド

↑お店は商業ビル内のワンフロア。約240坪のうち、なんと3分の1ものスペースがコミックにあてられています。


三省堂海老名コミック平台1三省堂海老名コミック平台2三省堂海老名コミック平台3

↑まずはこの平台と棚をご覧ください。コミックにうといぼくのような者が見ても、なんだかものすごい売り場であることがひとめでわかります。POPが乱立する平台のにぎやかさといったらもう。写真だとわかりにくいかもしれませんが、POPの位置や数のほか、高さも考えられているんでしょうか(右の写真にある通り、ちょっと高めですね)、こんなにPOPが立っているのに、実際の売り場では、POPで本が見えにくい、取りにくいという感じはありませんでした。


三省堂海老名コミックフェア1三省堂海老名コミックフェア2

↑店内数か所で展開されているフェアのなかには、空犬も楽しく読んだ『花もて語れ』のフェアが。作中に出てくる朗読作品がずらり。奥の壁際に並ぶ色紙もかなりたくさんあります。


三省堂海老名コミック壁際1三省堂海老名コミック女子

↑レギュラー棚の品揃えを云々する知識はぼくにはまったくないのですが、とにかく、棚の本数、点数がはんぱじゃないうえ、単にたくさん置いてあるというだけでなく、ディスプレイもにぎやかで楽しいので、ジャンルにうとい者が棚を見て歩いてもあきずに楽しめます。


平成元年にオープンした当初は、コミックにとくに力を入れていたわけではなかったそうで、その後、客層や、本の売れ方を見て、じょじょにコミック増やした結果、このような売り場になったのだとか。


三省堂海老名ツイッターPOP1三省堂海老名ツイッターPOP2三省堂海老名ツイッターPOP3

↑これも同店の名物の1つ、ツイッターPOP。このように、コミック売り場以外の棚やフェア台にも、あちこちにこまかな工夫がこらされています。


三省堂海老名フリペコラボ2三省堂海老名フリペコラボ3

↑そして、同店の名物と言えばやはりこれ、「フリペコラボ!書店」コーナー。三省堂書店の他のお店ということならまだわかりますが、地域もチェーンもまったく異なるよそのお店のフリペまでがずらりと並ぶこの光景、しばらく前なら、考えられないことでしたよね。書店フリペ好きで、ずっと空犬通信でも応援してきた身としてはほんとにうれしい光景です。


三省堂海老名フリペコラボ1

↑同店で入手してきた書店フリペたち。今回の楽しみにと、他のコラボ店で手にしないようにしてきた海老名店の「えびやきコ通信」をゲット。初めて目にするフリペもありました。


今回の書店回り、知り合いに会えたお店では必ず1冊本を、それも、書店員さんのおすすめ本で、さらに、ふだん自分では手を出さないようなものを選ぼうと、そんなふうに決めていました。


三省堂海老名水域三省堂海老名カバーはんこ

↑このお店で買うとしたら、コミック以外にはありえません。比嘉店長におすすめしてもらったのがこれ。カバーにはんこも捺してもらいましたよ。


というわけで。東京からわざわざ行くにはさすがに遠いのでしょっちゅうは行けませんが、またぜひ訪問したくなるような、超楽しいお店でした。神奈川の本好き、とくにコミック読みはぜったいに楽しめるお店だと思いますよ。おすすめです。


……1店で、こんな長くなってしまった。すみません、以降は、もう少し短めに。次は、武蔵小杉の中原ブックランドTSUTAYA小杉店へ。同店は、南部線・東急東横線武蔵小杉駅から徒歩数分、商店街に面した路面店です。文庫担当の長江さんにお話をうかがいました。


中原BL外観

↑ご覧の通り、そして店名の通り、ツタヤのなかにあるのですが、ツタヤとは組織的には別なんだそうです。2階建ての1階が書店部分になっていて、100坪強ぐらい(書店部分のみで。後述の通り、文庫棚周辺中心に見てきたので、広さについては、かなり適当な印象です)でしょうか。


中原BL平台1中原BL平台2中原BLエンド平台

↑文庫売り場の第一印象は、とにかくにぎやか! ご覧ください、この平台。平台に積まれた本のでこぼこぶりがすごい! そして、このPOPとコメントカードの数! 実に元気でやんちゃな平台で、これは見ていて楽しいなあ。整然と本が積まれた美しい平台もいいけど、担当の方の思いがあふれまくったこういう売り場もいいですよねえ。



文庫棚の棚前平台は、棚に並んでいるレーベルの本を並べることが多いのですが、このお店では、棚前に同じレーベルの文庫を並べることは原則しないそうです(たとえば、この日も、講談社文庫の前に、中公文庫の『ジウ』がずらり、など)。そのかわり、書名指定で探しているお客さんが困らないよう、平にしている本は必ず棚に入れるようにしているとのこと。


中原BL POP1中原BL POP2中原BL POP3中原BLコメントカード

↑POPが多い店自体はめずらしくないですが、でも、版元の用意したものだったり、他店でも見かけるものだったりも多いですよね。その点、このお店は、お店独自のPOPとコメントカードがとっても目立ちます。しかも、図画工作的に手のかかったものがあちこちに。いやはや。これらを拾って見て歩くだけで楽しめそう。


中原BL 手作りPOP1中原BL 手作りPOP2中原BL 手作りPOP3

↑POPとコメントカードだけでもこの数を用意するのは大変だろうと思うのですが、さらに帯まで。この3種で全部ではないのですよ。いったい何種類あるのかよくわかりませんが、とにかく、あっちにもこっちにもお店の独自帯がかかっていて、よく見ると、それぞれの帯には、さらに手書きで何か書き足してあったりすることも。


中原BLぶらさがっているもの1中原BLぶらさがっているもの2

↑POPやコメントカードだけではなく、天井からもこのように、いろんなものがぶらさがっていて、にぎやかなことこのうえない。しかも、版元からもらったポスターをそのままぶらさげてるとか、そんなんじゃないですからね。どこまで手をかける人たちなんだ(笑)。


中原BL 4点積み

↑平や面での多面展開はしないのだそうです。で、その代わり、ということでもないのでしょうが、このように、ぜひ推したいという作家さんは別の作品4点をこのように重ねて積んだりします。しかも複数箇所で。お店によってはNGだったりする手法だと思いますが、これはこれでおもしろい見せ方ですよね。


中原BLその他新刊

↑その他文庫の新刊を集めた棚。「1か月間ずっとは置いておけないのでご了承下さい」とあります(笑)。


中原BL 時代

↑時代ものの平台。時代小説はシリーズものが多いのに、ものによってはシリーズの巻数や位置付けがわかりにくかったり、場合によってはレーベルをまたいでるものがあったりするそうで、これからの人が迷わないよう、また間違って買ってしまったりしないよう、このようにシリーズ第1巻であることを明記しているそうです。また、発売日を明記しているのも、シリーズもので、どれが新しい巻なのか、持っているかどうかを、お客さんがすぐ判断できるように、とのことから。これは後で紹介するブックポートさんから学んだ手法だとか。


中原BL おすすめ本

↑担当の方々の売りたい推したい愛があふれたPOPやカードがこれだけたくさんある文庫売り場ですから、ぜひそのなかから1冊抜きたい、ということで選んだのが、ツイッター書店員さんたちの間でも話題になっていたこれ。フリペも一緒にゲット。


見た目がツタヤさん、ということで、もしかしたら印象だけで、利用していない方もいるかもしれませんが、そうだとしたらもったいない。とにかく、この文庫売り場は本好き書店好きは必見ですよ。地元の方はもちろんですが、近隣の方も、わざわざ見に行く価値ありだと思います。想像していたのとはぜんぜん違う、とっても楽しいお店でした。


武蔵小杉を離脱する前に、7/26に閉店予定のブックスサガ武蔵小杉店ものぞいてきました。


ブックスサガ武蔵小杉

駅ビル内、東横線と南部線の連絡通路の途中にあるこのお店、一見、よくある駅ビル書店なんですが、中に入ってみると、あちこちに異色な点が。壁面の使い方がユニークで、棚とは言えないレールのようなものに、おすすめの文庫がずらりと並んでいたり。また、コミックの売り場が棚でまとまっていなくて、入り口から見た正面の壁に、横に長く広がっていたり。売上ランキングに並んでいる本が、他のお店のランキングに入っていないような本ばかりだったり(実際、この日見たどのお店ともまったく違った、かなり異質なランキングになっていた)。


あとで聞けば、ある種の本を全国ランキングの上位に入るほどに売ることもあったお店なんだとか。人通りもかなりありそうな立地にある、こんなユニークな感じのお店が閉店とは……。武蔵小杉の駅は周辺のあちこちが工事中で、再開発の関係なのかなんのか事情はよくわかりませんが、ちょっと残念な感じですね。幸い、武蔵小杉には、中原ブックランドが3店もありますから、同店を利用されていた方は、閉店後は、中原ブックランドをぜひよろしくお願いします。って、地元でもなんでもないぼくが推薦するのも妙な話ですが(苦笑)。


……うわ、まだ3店なのに、この長さ。いったん記事を分けます。以降はもう少し簡潔にしなくては……がんばります。

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コメント

おはようございます!Twitterで知った海老名三省堂さんには是非行きたいと思ってたのですごく楽しかったです。わりと近所なので近い内に行こうと思います。ありがとうございます

  • 2011/07/25(月) 07:50:41 |
  • URL |
  • ステラ #-
  • [ 編集 ]

とてもすてきなお店ですよ

ステラさん>
訪問&コメント、ありがとうございます。

三省堂書店海老名さん、ご近所なんですね。うらやましい!
であれば、ぜひ一度訪ねてみてください。記事にいろいろ
書いた通り、店内のあちこちを見て回るのがとても楽しいお店なので。

  • 2011/07/25(月) 20:42:18 |
  • URL |
  • 空犬 #-
  • [ 編集 ]

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