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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

玉英堂の目録にため息をつきながら

以前に数度、文芸書をネットや通販で購入したからだと思うが、神保町の古書店、
玉英堂書店から、毎回、目録が送られてくる。先日は、「日本の筆跡」第285号が送られてきた。例によって、ずっしりと持ち重りのする、たいそう立派な目録だ。

日本の筆跡

造りや中身も立派なら値段も立派で、頒価1,000円也、とある。最近はちっとも目録で買い物をしていないので、このような立派なものがしばしばら送られてきたりするとたいそう申し訳ないのだが、すばらしい目録なので、ここで紹介しておこう。


中身のほうは、まさにこの書名通り。玉英堂書店の2階をご覧になったことがある方ならわかるだろう、自筆原稿や色紙、書簡、書など、お店のフロアに並んでいるようなものがずらり、の目録だ。


有名な作家がどんな字を書いていたのか、どんな原稿用紙を使っていたのか、どんなふうに朱入れしたり修正したりしていたのかが、ほんの一部とは言え見ることができて、実に興味深い。近現代文学好きなら、ただただ見ているだけで楽しい1冊だろう。乱歩のはこんな感じだ。


IMGP2281.jpg

ただ、お値段のほうも当然それなりで、ぼくのような雑本好きに手が出るようなものはほとんどない。葉書一枚ですら買えない値段だ。


玉英堂にはほかにも「近代文学目録」があって、こちらも「日本の筆跡」同様、ずらりと稀覯本が並ぶ中身は圧巻かつ壮観。見ていて楽しいが手は出ない、という点も同じ。こちらも立派な造りで、書影の写真もいいので、名のみ聞き、現物にお目にかかることなどまずないような稀覯本の「顔」を見られるというだけでも、見る価値のある1冊だ。


でも。見ていて楽しい、なんて書いたけど、作家や古書の紹介本でも研究本でもなく、そこはあくまでも古書目録。どうしても値段が目に入ってしまうのである。値段が目に入るとやはり、はあー、と、ため息が出てしまうのは、貧乏古本好きにはどうしようもない、のであった……。


◆今日のBGM◆

  • リトル・フィート『セイリン・シューズ』

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コメント

うわっ

よだれが出ますね~。特に『日本の筆跡』は。

>ただ、お値段のほうも当然それなりで
こういうのをぼんぼん買える方が世の中にはいらっしゃるんですよね~。
すごいなあ。

すみません、ミーハーなコメントで。

  • 2006/09/18(月) 06:37:20 |
  • URL |
  • じっちゃん #4o1CV0zs
  • [ 編集 ]

買う人もすごければ

売る側の人もすごいなあ、とこの目録を見るたびに思います。作家の評価や人気が値段に反映されていて、おもしろいんですよ。
値付けに出るのは古書も同じですが、こちらは原稿や葉書なんで、本よりもなおのことその値段差が「露骨」な感じがして……で、ついついのぞき見趣味的な見方をしてしまんですよねえ。

  • 2006/09/19(火) 23:22:39 |
  • URL |
  • 空犬 #-
  • [ 編集 ]

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