空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

JJTシャツ着用で植草甚一で有名な遠藤書店へ……経堂の古本屋さんを回ってきましたよ

今日は、小田急線の経堂にお住まいの知り合いのお宅におじゃましてきました。頼まれていた探求本を見つけたので、それをお届けがてら、お昼をごちそうになってきたのです。


このお宅、一家そろっての特撮好きという大変にうらやましい家庭。なにしろ、お嬢さん(6歳)が、「(ウルトラセブンの)ユートムの次はなんだ?」というクイズを出したら、お父さんもお兄ちゃん(中3)も(当然ぼくも)、順番に、あれだこれだと、次から次に答えたりして、ひとしきりもりあがってしまうんだから、すごい。よほど共通の知識がないと、こういうトリビアって、成立しませんよね(笑)。


ちなみに、このクイズ、お父さんがメインの怪獣(星人)を(ベル星人)、ぼくがサブの怪獣を(グモンガ)、お兄ちゃんがエピソードのタイトルを(「空間X脱出」)順にあてるという見事な連携で解決(笑)。いいなあ、わが家も今からこんなふうにならないかな。



↑これに入ってます。



閑話休題。小田急線の経堂と言えば、空犬通信的には、やはり植草甚一さんの街。当然、今日はJJのTシャツを着て出かけてきましたよ。で、その植草甚一さんといえば、遠藤書店。経堂の北口、すずらん通り沿いにある古本屋さんです。


遠藤書店

小さいなお店は、コミック・アダルトはなし、明るくてきれいで、分類もこまかくされていて、とても見やすい感じです。文庫のレーベル別に分けるだけでなく、さらに「世界のあれこれ」(文言はうろ覚え)のように、さらに下位分類がされています。近くに住んでいたら通いたい店ですね。


同店と植草甚一さんについては、こんな記事がありましたから、ご存じのない方はこちらをどうぞ。「あの植草甚一さんも通いつめた、経堂の遠藤書店」経堂系ドットコム)。ちなみに、上の写真は、今日寄ってきた本店の写真。この記事で紹介されている、南口の農大通りのお店は閉店してしまったようで、現在はありません。残念。


もう1軒、農大通り沿いにある、大河堂書店にも寄ってきました。こちらはアダルトは少し、コミックはけっこう置いていますが、かための本もそろっていて、とくに文庫のコーナーには、ものすごくレアというわけではないけれど新古系の店ではあんまり見かけない、古本屋さんで出会うのがうれしいタイプの古めの文庫がかなりそろっていました。


大河堂書店

↑日の強い時間帯だったので、店頭のワゴンに覆いがかかってますが、ふつうに営業中でした。



気になる文庫はいくつもあったんですが、たとえば。旺文社文庫の尾崎一雄には講談社文芸文庫になっていないものもありますが、それらが並んでいて、ちょっと惹かれたんですが、いつも持ち歩いているチェックリストを持って出なかったので、どれを持ってる持ってないがわからず、断念。ううむ。



もう1軒、これは今日おじゃましたSさん宅で、きっと空犬が好きだろうと教えてもらったのが、ホームランレコード




古本屋さんではなくて、中古レコード屋さんなんですが、このお店、ビリケン商会がやってるお店とのことなんです。サイトのお店案内にも、《その時々に輝きを放っていたミュージシャン達の懐かしい中古レコードやCD/書籍、そして子供時代の懐かしいプラモデルなどを扱っています》とあり、買い入れ対象商品に、レコード、CDのほか、《その他古いおもちゃ類も買入します。ブリキのおもちゃ、絶版プラモデル、怪獣人形、GIジョー、ペコちゃん、超合金、ミニカー、リカちゃん、バービーなど》とあるのが、らしいところ。


ホームランレコード

↑外から見た感じは、ふつうの中古レコード屋さん。


店内は、アナログレコードがずらり。CDよりもアナログの在庫が目立つというだけで、ちょっとうれしくなりますね。壁には、それらしいLPやEPのジャケがたくさん飾ってあります。ふつうのレコード屋さんと違うのは、上の買い取り商品にあるようなおもちゃが、棚や奥のショーケースに並んでいることでしょうか。


今日はあまり時間がなかったので、店内をざっと眺めただけで、買い物もできなかったんですが、あらためてゆっくり見に来たくなるようなお店でした。


そうそう、ついでに、同じ沿線の代々木上原のお店のことも書いておこう。代々木上原、仕事の用事があるときにたまに行く程度にしか知らない街なんですが、行くと必ず書店2軒をのぞいてくるようにしています。1つが新刊書店、1つが古本屋さんで、うち新刊書店は、駅前にある幸福書房


ぱっと見は、クラシックな駅前本屋さんなんですが、中に入ると、なんだかただの町の本屋さんらしからぬところがあちこちに目につきます。先日紹介した「本屋の歩き方」の対談中でも、《ここ、いいところですよねえ。ポイントは店主が売りたい本を棚に必ず2冊並べてある「2冊挿し」》と紹介されています。ほんとにそうなんですよね。先日ぼくが訪れたときには、いつだったかの記事で紹介した装丁本、『装丁を語る。』『装丁道場』が、それぞれ2冊挿し、どちらだったか忘れてしまいましたが、どちらかは平積みでした。


もちろん、本好きには興味深い、いい本であることは間違いありませんが、かといって、読者対象が広い本かというとそうではないし、50坪を切るようなお店で、ふつう平積みにしたり、複数取ったりはしないと思うんですよねえ。驚きつつ、うれしくなりました。ほんと、その時点で持ってなければ、ここで買ったのになあ、と残念に思ったほど。


もう1軒は、Los Papelotes(ロスパペロテス)


ロスパペロテス

↑この看板が目印。同じ犬族つながりということで、親近感がわきます。


この話、いつだったか書いたっけかなあ、お店にわんちゃんがいるんですね。で、最初にこの店を訪れたとき、レジの前の台(?)の上に寝そべっていたんです。ところが、ぼくが店内にいる間、鳴きもしないし、身動きもしない。おっきなぬいぐるみか何かかなあ、と思ったら、帰り際にレジで支払いをするときに、動いたので、本気でびっくりしてしまったことですよ。


先日訪れたときは、お店の前にちょこんと座っていました。なでたり、話しかけたりしたいんですが、店主の方の目が気になって、遠慮してたら、ぼくの後から来た女の子たちが、「きゃー、かわいー!」と、でろでろになでまわしてましたが、店主も、当のわんちゃんも何を言うでもなく、されるがままになってました……。


犬の話じゃなくて、お店の話だった。こちらもいいですよ。入ってすぐ左の棚では、フェア棚という位置づけかな。先日訪問したときは、月と猫の本のフェアでした。レギュラーの棚がこれまたいい。全体に、新古っぽい本よりも、あきらかにセレクトされた本が目立つ品揃え。ジャンルがそれほど狭くしぼりこまれているわけではなく、いろいろ置いてあるのに、全体になんとなく流れや統一があるという感じになっていて、端から順に見ていっても、途中で本好きの目をあきさせることがありません。


ただ、惜しむらくは、このお店、テイスト的に近すぎるのか、気軽に買える本があまりないことかなあ。つまり、持ってたり、読んでたりする本が多いのです。この日見かけた本では、みすず書房で復刊された、野呂邦暢『愛についてのデッサン』の元本、角川書店版の初版が気になったけど、もうみすずがあるからなあ、と見送り。同じ棚には、好きな作家の名前がずらりと並んでいるのに、全部持ってる本……。ああ、持ってなければ買うのになあ!と、変な悔しがり方をしながら退散する羽目に(←これ、古本好きなら、ありますよね)。ただ、これはあくまでぼくの趣味と、ということなので、古本屋さんとしては、この店、すごくおすすめですよ。


というわけで、小田急線沿線、古本好きの楽しみもけっこうありそうだなあ。もう少し街歩きがつらくない季節になったら、あらためて沿線の書店めぐりでもしてみたいものです。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/tb.php/1284-6f653e24
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad