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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

地震、絶版文庫、ブロンディ……新宿で書店さん巡り

今日は仕事で、新宿の書店さん数軒を回ってきました。ひとくちに新宿と言っても、南に東に西にと、主要なお店はそれぞれ離れています。この暑さのなか、短時間で複数の店を回るのはけっこう大変でした。ふう。


ただ、書店回りといっても、ぼくは営業ではないので、重い見本を抱えて回るわけでも、注文取りのノルマがあるわけでもなんでもないので、その点、営業の人に比べればラクちんです。それに、なんといっても、自分の手がけた本や、自分が好きな本を、実際に書店で売ってくれている人たちと話をするのは、刺激にも励みにもなります。だから、大変は大変、だけど、ほんとに楽しいです。



そういえば、今日17時半ごろ、地震がありましたね。ぼくはそのとき、ちょうど紀伊國屋書店新宿南店で打ち合わせの真っ最中。グラっときたとき、地下の事務所にいたのですが、そのとき話をしていた方が「ちょっと待って」というや否や、あっというまに携帯を片手に駆け出します。売り場がだいじょうぶかのチェックにいくわけです。事務所のあちこちから、人が売り場に飛び出していきます。そして、携帯で連絡をとりながら、全フロアを手分けしてチェック。幸いトラブルはなし(エレベータが緊急停止した程度)。その間、わずかに数分のこと。いやー、見事でした。


これが特別なことなのか、「そんなの客商売ならどこでもやってるよ」レベルのことなのか、ぼくにはわかりません。が、偶然にも、書店の危機管理態勢をごく間近で目にすることになり、しかもそれがこのような見事なものだったので、書店好きとしてはなんだかとてもうれしくなったのです。


本は重い。重力が加われば十分に凶器になりえます。そんな重い本がぎっしり詰まった棚、それが店じゅうにたくさんあるのが書店という空間です。特に、背の高い棚のある書店にとっては、地震は、下手するとお客さんの生死の問題になりかねません。やはりぼくのような版元の人間というか我々一般人とは危険に対する感覚がまったく違うのでしょう。ぼくの職場も、仕事がら周りは資料本やゲラの束が満載の棚だらけでそれなりに危険な空間ができあがっているというのに、地震があっても、「あれが倒れたら確実に死ぬな。はははー」なんて、軽口が飛び出すくらい、いたってお気楽なもの。今日の紀伊國屋さんの様子を思い出すと、なんだかはずかしいです……。


今日回った書店さんで目に付いたことを、ほかにも紹介しておきます。紀伊國屋書店新宿南店では、「絶版文庫街byふるほん文庫やさん」なる期間限定フェアが予定されています。先日訪れた紀伊國屋書店新宿本店の文庫売り場にも、絶版文庫棚ができていましたが、ごくわずかなもの。南店のほうは、催事場を使ったフェアなので、それなりの点数が並ぶのでしょう。東京堂書店ふくろう店のようにふるほん文庫やさんコーナー常設しているところやありますが、まだまだ一般的とは言えない、新刊書店と絶版文庫という組み合わせ。売る側にすれば、新古本と違って、商品のバッティングはないし、買う側にすれば、古本者はもちろん、ふだん古本屋さんに行かないような読書人にも、絶版文庫が見つけられるかもしれないチャンス。こういう試みは大歓迎です。期間は、2006年9月8日(金)~28日(木)、場所は南店3階の催事場です。


有隣堂書店ルミネエスト新宿店では、空犬いち押しの癒し系(?)フリーペーパー「う~りん新聞」の第4号(平成18年8月10日発行)を配布中です。ルミネエストの屋上ビアガーデン「新宿夜市」も紹介されてます(「ルミネ」のイメージと「ビアガーデン」が合わないのか、けっこう存在を知らない人が多いんですよね、ここ。新宿駅から(たぶん)いちばん近いビアガーデンなのに)。


ジュンク堂書店新宿店では、7Fエスカレーター脇で、翻訳家金原瑞人のプロデュースによるフェア「金原書店」が開催中です。翻訳文学、ファンタジーなどがずらりで、その手のものが好きな方にはおすすめですが……あれ、といっても、ああ、これ今日までだ。残念。


◆今日のBGM◆

  • ブロンディ『オートアメリカン』


この前、某書店にいたときのこと、BGMに「夢見るNo.1」がかかったんです。好きな曲、知ってる曲が流れてくると、つい無意識に、足や体でリズムをとったり、ふんふん鼻歌を歌ったり、その場で踊ったり、こういうことは音楽好きならよくあることでしょう。


このとき流れたのが、オリジナルじゃなくて、お店のBGMによくある、有名曲をイージーリスニング風インストにアレンジしたもので、つまりカラオケ状態。あー、なつかしいなあ、これ、ってんで、頭の中で歌ってるぐらいのつもりだったのですが、そばで棚を眺めていた女性の視線を何やら感じるので、はっと気がつくと……《The tide is high but I'm holding on. I'm gonna be your number one. Number one...》声、出てました……いい年したおっさんが、いくら小声とはいえ、ブロンディ、しかもよりによって「夢見るNo.1」をばっちり歌詞丸暗記で歌うなよ!、って……。せめて、「コール・ミー」にしとけよ!。って、そういう問題ではないか。たいそうはずかしかったです……。ああ、でも、ノーランズの「ダンシング・シスター」じゃなくてよかった。(って、そういう問題じゃないってば。)なまじフルコーラスで歌えるちょっとはずかしい曲があったりすると、ほんと、書店巡りの最中も油断できませんね。


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