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空犬通信

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ディック、久しぶりのSF長編「本邦初訳」、『未来医師』が出ましたよ

夏に予定しているイベントの件で、急な変更があり、どうしたものか気が気でなくて、本も落ち着いて読めずにいる空犬です。今日はその打ち合わせもあって、会社帰りに吉祥寺へ、BOOKSルーエに花本氏を訪ね、おしゃべり&お買い物。


偶然というか、そこに、本件に関係のあるP社のIさんもふらりとあらわれて、店内でいきなり三者会談。いやあ、活動エリアが同じだと便利ですねえ(笑)。


さて、今日はBOOKSルーエで買った本を紹介する前に、まずはこれをあげなくては。久しぶりすぎる長編邦訳新作、お待ち申し上げておりましたよ。


  • フィリップ・K・ディック『未来医師』(創元SF文庫 )



ディック、理屈抜きで好きなんです。だから、名作駄作の別なく、出たら全部即買い。で、買ったら即読み。ダメなのもたくさんあるのはわかってるけど、そのダメぶりも含めて好きなんですよ。だから、これ、うれしいなあ、ディックの新刊。ほくほく。


ところで、これっていつ以来ですかね。いま、調べてみたら、創元の前回刊行作「テ-18」、『最後から二番目の真実』は2007年3月。でも、これはサンリオSF文庫がありましたからね。創元は、その前も「新訳決定版」が続いたしなあ。




ハヤカワ文庫も、ディック傑作集、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』などの新装版、『スキャナー・ダークリー』の新訳が出てますし、論創社の「ダーク・ファンタジー・シリーズ」1冊として『髑髏』『人間狩り』などが出ていますが、いずれも純粋な新作ではない。ってことは、本邦初訳の新刊って、いつ以来なんだろう。




「テ-16」の『あなたをつくります』までは巻末に「フィリップ・K・ディック著作リスト」がついてましたよね。これで、未訳作品や旧訳絶版作品の刊行予定をチェックして、楽しみに待っていたディックファンは多いはず。これによれば、長編SFで現時点で未訳で残っているのは、Vulcan's Hammer、The Crack in SpaceThe Ganymede Takeoverの3冊。





サンリオSF文庫など他社で出ていてその後、創元またはハヤカワで復刊・新訳刊行がされていないのが、『シミュラクラ』『時は乱れて』『怒りの神』『ニックとグリマング』。この著作リストの情報によれば、これらのうち、『シミュラクラ』と『怒りの神』の2冊以外は未訳3点含めすべて「創元SF文庫・近刊」となっています。




創元SF文庫とハヤカワ文庫とで、ディックの主要著作がほぼ網羅できる状況まで、あとちょっとではないですか! ぜひここは東京創元社さんにがんばっていただき、残りのディック関連文庫を、一刻も早く刊行していただきたいものです。ぜひとも空犬がおじいさんになっちゃう前にお願いします。さらに、2冊だけ残っちゃうなんて、気持ち悪いじゃないですか、ぜひついでに『シミュラクラ』と『怒りの神』も創元SF文庫で引き受けてください! よろしくお願いします!



というわけで、話がちょっと脱線しましたが、ディック者のみなさんは、近隣の書店で、即お買い上げ願います。だってね。いつまでもあると思うな、なんとやら。ディック作品をこれだけたくさん出してくれた創元SF文庫ですが、今回の『未来医師』のカバーそでにリストアップされたディック作品、たったの6冊ですよ。ディックの創元SF文庫、「近刊」たちが出そろうまで、はたしてどれだけ生き残っていることやら……。


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