先日の土日、熊本の本屋さんを存分に満喫してきました。楽しかったなあ、と大量の写真を整理しながら思い返しているところです。
今回訪ねたお店のうち、半分以上が再訪問のお店ですが、今回初めて訪ねたお店も数店あります。写真や資料の整理に少し時間がかかりそうなので、記事にまとめるのは少し先になりそうですが、今回自分の目で見てきた熊本の本屋さんの様子は文章化して、きちんと記録に残しておこうと思います。


先日の土日、熊本の本屋さんを存分に満喫してきました。楽しかったなあ、と大量の写真を整理しながら思い返しているところです。
今回訪ねたお店のうち、半分以上が再訪問のお店ですが、今回初めて訪ねたお店も数店あります。写真や資料の整理に少し時間がかかりそうなので、記事にまとめるのは少し先になりそうですが、今回自分の目で見てきた熊本の本屋さんの様子は文章化して、きちんと記録に残しておこうと思います。
今週末、つまり明日あさってですが、熊本へ行ってきます。
新刊のイベントやフェアの関係ではなく、個人的に熊本を訪ねるだけ、熊本の本屋さんを回るだけの旅です。
現地で(新刊がらみで)何かできないかなあ、熊本や福岡の知り合い書店員のみんなに会えないかなあと考え、知り合いに相談してみたりもしたんですが、諸方面に見事にふられてしまい、ほんとに、ただ単に一人で熊本の街を回るだけの旅になってしまいました。まあ、それもよしということで……。
春の地震の後、いろいろ思うところはあったんですが、自分に何かできることがあるとすれば、それは街が落ち着いたころに訪ねて、現地の本屋さんでたくさん買い物をすること、現地の本屋さんがどんな様子なのかを自分の目で見てきて、東京に戻ってから文章やイベントで伝えること、それぐらいだろうと思ったのです。
なので、長崎書店他、市内中心街のお店を中心に、時間と体力の許すかぎり、しっかりと回ってこようと思います。多くが再訪問ですが、移転で場所が変わっている橙書店や、未訪問のポアンカレ書店など、今回初めての店もありますから、楽しみです。
先日の記事で、BOOKSルーエで開催中のフェアについてご案内しましたが、今度は、愛知・名古屋の本屋さんでこんなフェアが始まりました。
お店のブログからフェア案内の一部を引きます。
《戸川氏が語りかけてくれているような、読みやすく、丁寧な文章。心踊るミステリ作家のエピソード。ミステリマニアだけのものにするのはもったいない!そんな思いから、刊行記念フェアの選書を編著者、空犬太郎氏にお願いしました》
《本に関わるすべての人、すべてのブックラバーへ贈りたい、そんな気持ちになる選書の数々。頂いたコメントがあまりにも素敵だったので、特製の帯を作ってしまいました。ここでしか買えない、空犬氏コメント帯付きの「本の本」 ぜひ見に来てくださいね》。
ルーエのときと同様、選書はミステリ一色ではなく、本のおもしろさ、出版のおもしろさ、編集のおもしろさ、書店のおもしろさを感じさせてくれる本たちを幅広くセレクトしました。ルーエと一部重なっている本もありますが、ルーエとはセレクトを変えてあります。本の世界、読書の楽しみを広げてくれる本たちを、カルロバの店頭で手にしてみてください。
なにしろ、大変なペースで本を買うものですから、すぐに本棚の周囲が大変なことになります。
本がたくさんあるのは見ているだけでもいいものなので、できればそのまま増えるにまかせておきたいところ、放置しておきたいところなんですが、我が家のスペースは独りで使っているわけではありませんから、さすがにそのままというわけにはいきません。定期的に本の整理が必要になります。
で、ここ何度かの休みを使って、本の整理を断行。けっこうな冊数を処分しました。この場合の処分は、古本屋さんに引き取ってもらう、の意です。
こんな本をいただきました。
版元のサイトから内容紹介を引きます。《ライフワークとして出版業界を見つめ続けてきた永江朗が、新しく創業された「小さな」出版社、11社12人にロングインタビューを敢行。硬直化した出版業界のなかでいつしか忘れていた「本」への気持ちを思い出させてくれる一冊。出版社のみならず、書店、取次など「本」を仕事として選んだすべての人たちにおすすめです》。
本書に登場する版元は以下の11社です(サイトから;登場順)
大変興味深く、またおもしろく読みました。およそ出版関連の記事で、「出版不況が叫ばれるなか」といったたぐいの書き出しをもたないものはないのではというほど、出版=不況というのがメディアではもうすっかり定番になってしまった感がありますよね。
それでも本をつくりたい、本を届けたいという志を持つ人たちがいなくなったわけではありません。そんな志ある人たちがおこした小さな出版社を紹介する本書は、出版にできることはまだまだたくさんあるのだということを実感させてくれる1冊だと言っていいと思います。小さな出版社の活動、その出版物に興味のある方にはおすすめの1冊です。
東京・吉祥寺の本屋さん、BOOKSルーエで、こんなフェアが始まりました。
担当のルーエ花本氏が用意してくれたフェアの案内文を引きます。
《日本ミステリ界の名伯楽、戸川安宣氏の仕事を空犬太郎氏がみっちり取材した大著『ぼくのミステリ・クロニクル』が刊行されます。これを記念して空犬氏による選書フェアを行います。
書店のパソコンのお気に入りにリストされている確率が異様に高いウェブサイト「空犬通信」の管理人としてもおなじみの空犬氏。日々、書店、出版、特撮などの情報発信を怠りません。そんな空犬氏に選んでいただいた本の並びを一望すれば『ぼくのミステリ・クロニクル』がいわゆるミステリマニアだけに向けられた本ではないことが伝わってくるはずです。
戸川氏は吉祥寺でミステリ専門書店を営んでいたこともある異能の編集者。
吉祥寺の本屋が売らんでどうする!?》
選書のほうも、ミステリ一色ではなく、本のおもしろさ、出版のおもしろさ、編集のおもしろさ、書店のおもしろさを感じさせてくれる本たちを幅広くセレクトしたつもりです。どんな本が『ぼくのミステリ・クロニクル』と一緒に並んでいるか、ぜひルーエの店頭でご覧いただければと思います。
刊行記念トークのほうも引き続き同店にて予約受付中です。よろしくお願いします。
『ぼくのミステリ・クロニクル』の刊行記念イベント、すでにいくつか開催が決まり、この空犬通信でも順次ご案内しているところですが、うれしいことに、我が町、吉祥寺でも、こんなイベントを開催していただけることになりました。
(開催までひと月を切りましたので、10/12の記事に情報をいくつか追加して更新、再掲します。)
こんな内容のイベントです。
《かつて、吉祥寺にあったミステリ専門書店「TRICK+TRAP」(トリックトラップ)。編集稼業の傍らその運営に関わった、元東京創元社の名編集者、戸川安宣。武蔵野在住で吉祥寺の書店事情にくわしく、『本屋図鑑』の書き手の一人でもある編集者・ライター、空犬太郎。『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)を上梓したばかりの本屋好きの2人が、本屋の歩き方、本屋の楽しみ方、本屋の現在(いま)を縦横無尽に語ります》。
当方が企画したわけでも、また出演するわけでもありませんが、『ぼくのミステリ・クロニクル』関連のイベントが11月に開催されますので、ご案内します。
本日、11/14(月)の発売(取次搬入)です。
東京創元社の名編集者、戸川安宣(とがわやすのぶ)さんのミステリ編集者人生を、空犬が取材してまとめた(書いた)本です。本屋さん関連の話題もたくさん出てきます。
本書の内容については、こちらの記事もご覧ください。また、「あとがき」を公開しておりますので、よろしければそちらも併せてご覧ください。
『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)の「あとがき」を公開します(版元の許可を得ています)。
本書がどのようにしてできたのか、そもそも、なぜこの本を世にといたいと思ったのか、本書で空犬は何をしたのか(当方の著者表記に「編」とあるのがまぎらわしいのか、単に「編集」をしただけだと思われることが複数ありましたので)、なぜミステリ畑の人間ではない空犬がミステリ界の名編集者と知り合い、その編集者人生を本にまとめるという大役をつとめることになったのか……それらすべてについてふれています。
『ぼくのミステリ・クロニクル』がどのような本なのかが、版元の用意した内容紹介や帯の惹句とは別の意味でよくわかるものになっているかと思います。本書に興味はあるけど、でも、高いからなあ、厚いからなあ、ミステリはあまり読まないからなあ、というような方は、ぜひこの一文をお読みいただければと思います。
東京・神保町の東京堂書店、左側入り口を入ってすぐ脇のスペースで、『ぼくのミステリ・クロニクル』刊行記念フェアが始まっています。
戸川安宣さん、北村薫さんがそれぞれ35冊をセレクト、小さなスペースではありますが、ボリューム感たっぷりの見応えのあるフェアになっています。
↑こちらが店頭で配布されている選書リスト。
第二弾ということで、途中で選書の入れ替えも予定されているようです。11/11(金)の刊行記念トークイベント(終了しました)と合わせて、ぜひチェックしてみてください。
吉祥寺書店員の会「吉っ読」の参加5店で、合同で発行しているフリーペーパー「ブックトラック」。6号を2014年に発行したまま、少し間が空いてしまっていたのですが、久しぶりに発行しました。
「吉っ読」参加書店の書店員有志が本の紹介やエッセイを寄せているほか、夏葉社の島田潤一郎さんも寄稿しています。
「ブックトラック」は、以下の「吉っ読」の参加書店の店頭で、無料配布しています。
電子ファイルでの配布、WEBなどへの掲載はしていませんので、ぜひ配布店の店頭で現物を手にしていただければと思います。先日の記事でご案内しました「吉っ読」の忘年会でも配布予定です。
本屋さんのフリーペーパーを紹介する版元ドットコムの連載「本屋フリペの楽しみ方」、次回、11月掲載の第8回でも「ブックトラック」を取り上げる予定ですので、よろしければそちらもご覧ください。
まもなく発売の『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)、今日、見本ができてきました。
やっぱり、初めて見本を手にするときの気分はなんとも言えないものがありますね。編集担当者としての経験はたくさんありますが、書き手として、自分の関わった単行本ができてきたのを手にするのはまだ3回目。しかも、自分の名前が表紙に出ている本としては初めて。ああ、うれしいなあ。
これからがんばって宣伝しないとなあ、売らないとなあ、と、本を片手にあらためて気を引き締めているところです。
沖縄書店回り+ブックンロールのレポート、まとめるのに時間がかかって、何日もにわたっての掲載になりましたので、ロンドンの書店回りレポートのとき同様、一覧にまとめておきます。
これから沖縄に行こうという方の、また、来年はぜひブックパーリー/ブックンロールに行ってみたいという方の参考に多少なりともなれば、とてもうれしいです。
沖縄書店回り+購入本レポートが先になってしまいましたが、今回の沖縄訪問の目玉、ブックンロールのレポートを沖縄訪問レポートの最後にお届けします。
ブックンロールについては、自分が企画者だということもあり、過去の経緯も含めて書き出すと長くなってしまいますので、今回は、当日の様子に絞りたいと思います。
ブックンロールオキナワ2016、会場は、那覇のライブハウスバンターハウス。ジュンク堂書店那覇店から徒歩ですぐのところにある地下のお店です。
キャパは50人ほどだといいますから、偶然にも、吉祥寺で開催した第1回のブックンロールの会場とほぼ同じサイズです。
当日の構成は、オリジナルのブックンロール同様、ライブの部とトークの部の2本立て。最初がライブの部です。
ライブの部に登場したのは、このイベントのために結成されたバンド「やぎ」。最初のブックンロールも同じく、イベントのために当方以外は楽器歴ゼロみたいな書店員が集まって結成したバンドのライブでしたから、ブックンロールの趣旨というかスピリットというか、そのようなものがあるとしたら、それは正しく継承されたといっていいんでしょうね(笑)。
まもなく岡山でこんなブックイベントが開催されるそうですよ。
吉祥寺書店員の会「吉っ読(きっちょむ)」では、12/9(金)に吉祥寺で忘年会を予定しています。
「吉っ読」、ふだんの例会はメンバーのみの内輪の会ですが、忘年会は、ゲストのみなさんを交えてのにぎやかな会にしたいと思っています。参加ご希望の方は空犬通信のコメント欄にてご一報ください。(お名前・所属・連絡先をお知らせください。その際、コメント欄の「管理者にだけ表示を許可する」にチェックするのをお忘れなく。)
吉祥寺に直接ご縁のない方でもかまいませんが、書店員の会の忘年会ですので、出版社・取次・書店の関係者、作家・ライター・翻訳家・イラストレーターなど、本に関わる仕事をされている方にかぎらせていただきますので、ご了承ください。
ご参加のご連絡、お待ちしております。
沖縄で買ってきた本の紹介、続きです。
●沖縄の怪談・ミステリー