今回は「線引き本」の話です。
先日、古本屋さんで買った本に、線引き本がありました。「線引きあり」であることは、値札にも記されていたし、買う前に本文をチェックもしましたから、納得のうえで買ったものです。線引き、たしかにあるけど、エンピツ(黒)だし、数も(少なくはないけれど)全ページってわけでもないし、読む分には大丈夫かなあ、と思い。値段も安いし、まあ、いいかと。
ところが。読み始めると、これが想像以上にうるさい! 大変気になるのです。線が色付きではなくて黒でも、数がそんなに多くなくても、他人が引いた線はやっぱり気になるものなんですね。
程度にもよるのでしょうが、線引き本を読んでいると、おせっかいな人に横から、
「ここ、注意して読んだほうがいいよ」
「ここ、要チェックだよ」
「この文章、いいよね」
などと、終始ささやかれ続けながら読書をしているような気分になるのです。
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