空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

『本屋会議』も登場します……小橋めぐみさんの『恋読』に感激

読書日記が好きです。


本や本屋さんが登場しないふつうの日記も読み物としては好きなんですが、読書日記はさらにいい。読書日記のいいところは、書き手の生活や思いに関する記述と本に関する記述が混ざりあっているため、その人の生活のなかに本がどんなふうに溶け込んでいるかが、その人にとって本がどのような存在であるかが、とてもよく伝わってくるからです。登場する本が、自分が好きな作家・作品・ジャンルのものでなくてもかまわない。むしろ、そのほうが読み物としては楽しいかもしれないぐらいです。


さて、そんな読書日記好きが、最近、読書日記形式で綴られた、こんな本を読みましたよ。



恋読 書影

この記事で紹介したとおり、書き手の小橋めぐみさんは、以前に、インターネットの本紹介番組で『本屋会議』について好意的にふれてくださったことがありました。そのときのことはもちろん強く印象に残っていましたから、ツイッターでお名前を見かけたときはすぐに気がつきました。しかも、新刊を出されたとある。これは手にとらないわけにはいきませんよね。


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12月発売予定の『ほんまに』17号に書店関連の記事を寄稿しました

過去に2度ほど寄稿させていただいたこちらこちら神戸の出版社、くとうてん刊行の『ほんまに』。来月刊行予定の17号に、町本会と書店関係の文章を寄稿させていただきましたよ。



ほんまに17 チラシ

特集は神戸生まれの作家、陳舜臣。版元のチラシから特集の紹介文を引きます。《神戸で生まれ、生涯のほとんどを神戸で過ごし、作家活動をされた陳舜臣。死後一年を経て改めて「神戸の作家」としての陳舜臣に焦点を当て、作品の中にある「神戸」を様々な角度から見直しました》。


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beco cafeでのイベント、年内はあと2つ……来年第1回は1/29のbeco talkです

早いもので、今年も残すところあとひと月少し。毎年書いてる気がしますが、12月は誕生月だったりしますし、クリスマスに冬休みにと、楽しいイベントがいっぱいで、子どものころから好きな月なんです。寒いのは苦手だけど。


さて。東京・西荻窪のブックカフェ、beco cafeで、わたくし空犬の企画・主催で不定期に行っているイベントも、年内の開催分はあと2つとなりました。


11/27(金)開催のbeco talk、「ひとりで編んでつくって売る〜ひとり出版社という働きかた〜」。トークは満席ですが、21時からの交流会は予約のない方もご自由に参加いただけます。出演の西山さんと、また「ひとり出版社」に興味のある参加者のみなさんとお酒を飲みながらおしゃべりを楽しみたいという方は、交流会だけの参加も大歓迎ですので、ぜひ遊びにきてください。交流会はサイン会を兼ねたものにしたいと思いますので、西山さんのサインをご希望の方は、ぜひ御本をお持ちください。当日、会場にも少しだけ本を用意します。


12月はbeco talkはお休みとなりますので、2015年のbeco talkは、この会が最後となります。


12/16(金)開催のbeco reco、「この曲からあの本が生まれた?!〜編集者が音楽で語る人生〜」。こちらは、まだ残席ありますので、予約受付中です。

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現代史、70年、殿様、マブヤー……沖縄本を読む

先日、西荻窪のブックカフェ、beo cafeで開催したトークイベント「沖縄の出版社の編集者に、沖縄の本の話を聞こう!(ついでに)沖縄のお酒も一緒に飲もう!」では、沖縄の出版社ボーダーインクの編集者、喜納えりかさんを迎え、沖縄の本の世界について興味深い話をたくさんうかがうことができました。トーク後の交流会にもたくさんの方が残ってくださり、深夜まで、本とお酒と沖縄の話で大いに盛り上がりました。


驚いたのは、20人足らずのお客さんの中に、沖縄出身の方、沖縄に住んでいたことのある方、沖縄の版元で働いていた方、沖縄テーマで論文を書いた方、沖縄本のコレクターの方などなど、沖縄に縁のある人がたくさんいたこと。トーク当日のbeco cafeは、瞬間最大風速で言うと、非沖縄エリアで、もっとも沖縄度の高い空間になっていたのかもしれません(笑)


会が大成功に終わったこともあり、準備段階から高まっていた沖縄本への興味がますますかきたてられてしまいました。イベント前後に続けて沖縄関連本を手にしましたので、未読のものもありますが、手にしやすい新書を中心にいくつか紹介したいと思います。



沖縄本礼賛 書影沖縄新書2点 書影沖縄現代史 書影

『沖縄本礼賛』、トークイベントの予習というか参考にと読み始めたら、これが滅法おもしろい。途中でやめられなくて、一気に読んでしまいました。ぼくも典型的な本から入るタイプなので、何かに興味を持ったらまず本から入る、100冊そのジャンルの本を買う、というまえがきから共感全開。ユーモアあふれる本文も個人的にとても好きなノリでした。


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くまざわ、啓文堂、貫井北分室……武蔵小金井の本屋さんと図書館を(ほんの少しだけ)のぞいてきました

先日、仕事の用事があって久しぶりに武蔵小金井へ行ってきました。JR中央線沿線で当方の利用駅から数駅先と、すぐ近くながら、ふだん降りる機会のあまりない駅。これはいい機会と、行き帰りのわずかな時間を使って、周辺の書店を少しのぞいてきました。


まずは、南口駅前の商業ビル「セレオ武蔵小金井」の2階にある啓文堂書店武蔵小金井店へ。フロアの角に位置するため、窓が広くとられ、商品のヤケが心配になるくらい採光の充分な明るいお店です。窓のある壁側の棚は、棚の一部の背板を抜くなど、窓からの光をうまく活かした工夫も。全体に、すっきりし過ぎかなと感じさせるほど整然とした印象のお店でした。


オープン直後に訪問した印象が強く、できたばかりのお店ぐらいの感じでいましたが、オープンは2009年ですから、もう5年以上になるんですね。南口側には、イトーヨーカドー武蔵小金井店内に入っている、くまざわ書店 IY武蔵小金井店もありますが、そちらは今回はスルー。


北口の駅前には、西友とMEGAドンキホーテが並んでいます。セレオ、小金井宮地楽器ホールとこぎれいな建物が並ぶ南口側、nonowa小金井ができた駅ビルと比べると、北口側は昭和な雰囲気が濃厚ですね。昔ながらの飲み屋街もありますし。


で、その駅前のMEGAドンキホーテに、たしかいけだ書店が入っていたはずと思って寄ってみたら、いけだ書店は地下にフロアを移し、この10月に、くまざわ書店武蔵小金井北口店としてリニューアルオープンしていました。


151121くまざわ武蔵小金井1151121くまざわ武蔵小金井2

お店は350坪と、かなり広め。アクリルの什器をふんだんに使いったくまざわらしい店舗デザインのお店で、上がドンキホーテだということを忘れそうになるぐらい、かための本にも目配りのきいた幅広い、かつしっかりした品揃え(といっても、時間の関係でざっと1周しただけの「印象」ですが)。上のフロアとの雰囲気の違いがすごい(笑)。このような書店の登場は近隣の本好きに歓迎されそうです。


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野球本を読む【更新】

いかにもインドア派なことばかり書いているせいか、野球本(とくに、「昭和の」とつくものや歴史もの)と野球映画は好きで、ときどき読みたくなったり観たくなったりする、などというと、意外だと言われることがあります。リアルの野球はぜんぜん観ませんからね。どれぐらい観ていないかというと、プロ野球の全チームの正式名称と本拠地の球場名ですらちゃんと言えなかったりしますしますから(苦笑)。小学生のころはあんなに熱心な野球少年だったのになあ。V9時代のプロ野球チームなら全部言えるし、チームによってはナインまで言えるのになあ……。


さて。最近、いくつか野球本を続けて読みました。初読のもの再読のもの両方ありますが、うち以下の3冊を紹介したいと思います。



『八月からの手紙』は、書名だけだとわかりませんが、野球ものの小説です。舞台は戦後すぐの日本とアメリカで、ニグロリーグの話が出てきます。版元の内容紹介によれば、こんな話。《一九四六年、戦後間もない東京で野球の力を信じた男がいた。復興への期待を胸に、「日本リーグ」を立ち上げようと走り出す日系2世の元ピッチャー矢尾。戦時中、カリフォルニアの収容所で絶望の日々を送る彼を支えたのは、ニグロリーグのスター選手ギブソンとの友情だった。構想10年、渾身の感動作!》


フィクションですが、「黒いベーブ・ルース」の異名をもつニグロリーグ最高の強打者、ジョシュ・ギブソンをモデルにした選手など、なかには実在のニグロリーグの選手が重ねられた登場人物も出てきます。


『八月からの手紙』を読んだらニグロリーグのことがもっと知りたくなります。そこで、手にしたのが『黒人野球のヒーローたち「ニグロ・リーグ」の興亡』。特定の選手の話ならサチェル・ペイジの自伝が出ていますし、野球の歴史をまとめた本にニグロリーグにふれたものはありますが、ニグロリーグだけで1冊にまとまったものはこれぐらいでしょうか。残念ながら現在は品切れ。


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文教堂JOY、くまざわ書店……仙台の本屋さんを(ほんの少しだけ)のぞいてきました

先日、東北方面に出張に行く機会がありました。ふだんなかなか機会のない北への独り旅だったんですが、今回の出張は日帰り。早朝出発で、日中はすべて仕事の用事、東京に戻るのは夜。自由時間はほぼゼロだったため、残念ながら、旅先の楽しみである書店回りはあきらめていました。


実際、旅先ではまったく書店回りはできなかったんですが(というか、近くに書店がなかった)、乗換駅が仙台で、帰りの乗換にわずかに空き時間ができましたので、2店だけ全速力でのぞいてきました。セレクトしたのは、前回仙台訪問時にはなかった駅近の2店です。


まずは、文教堂JOY/B's Hobby/アニメガ仙台ロフト店へ。仙台駅前のロフトには、ジュンク堂書店仙台ロフト店が入っていましたが、昨年、閉店になっています。同店は、ジュンク閉店後、昨年秋にオープンしたお店。正確な坪数はわかりませんが、お店が入っている7階のフロアの8割方を占めています。


151118 文教堂JOY

↑店内は撮影できないので、すみません、入り口のところだけぱちり。


3つが合わさったような形態ですが、レジは共通ですし、店内に仕切りもありません。後者に重点のある店づくりがされているようで、コミックやホビーの品揃えは圧倒的という感じでしたが、一般書籍・雑誌はごくわずか。そんななか、学参にけっこう棚が割かれているのが目を引きましたが、これは客層に合わせたシフトなんでしょうね。アニメ・マンガ好きの中高生がアニメ・マンガ目当てにやってきて、ついでに学参を見ていくのはもちろん充分に想像できる組み合わせですが、フロア全体のバランスでいうと、ちょっと妙な感じもしました。


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さわや書店の新店がオープン……フェザンのリニューアルで「ポルタマジカ」が登場

前回の記事では、岩手県・盛岡の名店、さわや書店フェザン店の店長、田口幹人さんの新刊と刊行記念イベントの紹介をしました。今回も同じさわや書店関連のニュースです。なんと、新店を出店したとのことです。関連記事を見てみます。こちら。



さわや書店フェザン店が入っている盛岡の駅ビル「フェザン」が、2010年以来、約5年ぶりとなる大規模改装を行い、リニューアルオープンするとのこと。記事によれば、《フェザン本館2階ハイフロアゾーンは「個性を大切に、こだわりを持つファッションフロア」をコンセプトにリニューアルオープン》とのことです。


その2階には、《約320坪に8店舗が新規オープン、2店舗がリニューアルオープンする。さわや書店が丸の内リーディングスタイルとコラボした「ポルタマジカ」や雑貨店「サルデバル」が東北初出店する》とあります。さわや書店のファンとしては気になりますよね。


フェザンの店舗紹介サイトによれば、Porta Magica(ポルタマジカ)はこのようなお店なんだそうです。《さわや書店が丸の内リーディングスタイルとコラボします。本で街を豊かにしたい。新しい“リーディングスタイル”を提案したい。異次元のドアーから、ディープな世界を覗く。インディペンドなショップで本屋です》。(「インディペンド」は原文ママ。「インディペンデント」でしょうか。)


さわや書店の新店「ポルタマジカ」、オープンは10/30。どんな店なのか、見に行きたいなあ。しばらくは東北に行く機会はつくれそうにないのですが、もし同店訪問のチャンスをつくれたら、空犬通信でご報告したいと思います。