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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

弘栄堂、紀伊國屋、アダノンキ……札幌の書店を(超駆け足で)見てきましたよ

今回の留萌行きは、別項の記事(まとめるのに時間がかかって、まだ書けていませんが、明日あさってにアップします)に書きました通り、なにしろ遠くてアクセスに時間がかったものですから、途中、時間の余裕はほとんどありませんでした。自由時間と言えば、乗り継ぎのため、札幌で少し時間がとれた程度。そのわずかな時間を書店回りにすべてあててしまうあたり、我ながらどうかと思わぬでもないんですが、まあ、本屋好きというのはそういう人種ですから(苦笑)


札幌はそれなりに縁のある街で(親戚がいたりします)、たまに来ていたりするものですから、ここはやはり、これまでに行ったことのないお店や、前回訪問時から変更があった店などを見たい。ということで、こんなお店を回ってきました(写真は6/2〜6/3の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)


まずは、札幌弘栄堂書店。


札幌弘栄堂書店 140602 1札幌弘栄堂書店 140602 2

ここは、「これまでに行ったことのないお店」でも「前回訪問時から変更があった店」でもないのですが、吉祥寺で長らく弘栄堂書店を愛用してきた身には、はずせないお店です。


札幌弘栄堂 書皮 1札幌弘栄堂 書皮 2書影 コーヒーと恋愛

↑この書皮は吉祥寺の弘栄堂書店利用者にはなつかしいですね。同店は、本のカバーを書皮で折り込むかけ方。買ったのは、イチオシ文庫の棚から抜いてきた、獅子文六『コーヒーと恋愛』。同店は、イチオシの文庫のPOPや並べ方にものすごく力が入っていて、店頭でのそれぞれの本のアピール力がなんだかすごいことになっています。


札幌弘栄堂書店 140602 3札幌弘栄堂書店 地下 2札幌弘栄堂書店 地下 3

↑岡山の地下街にあった弘栄堂書店は閉店になってしまいましたが、札幌の地下街では、弘栄堂書店がこのようにがんばっています。


紀伊國屋札幌 入口1紀伊國屋書店札幌 140603
紀伊國屋札幌 入口2紀伊國屋札幌 スタバ

↑紀伊國屋書店。この3月に、2階のカフェがスターバックスコーヒーに変更になっています。どんなふうに変わったのか、のぞいてきました。


このお店、以前に札幌書店訪問記で取り上げたことがありますが、店内の什器の配置やデザインが洒落ていて、紀伊國屋書店の支店のなかでも、個人的にもっとも印象に残るお店の1つとなっています。おしゃれに走りすぎると一般書店としては使いづらいものになってしまったりもするんですが、このお店は、棚の配置の妙やお客さんの動線も考えられているし、棚の高さもおさえめで開放的な造りになっているしで、とにかく居心地がいいのです。棚が何本も並ぶ北海道本の充実も見逃せません。


書影 野生の猛禽

↑その北海道本の棚から抜いてきたのがこちら。『野生の猛禽を診る』(北海道新聞社)。帰りの飛行機の中でずっと読んでいたんですが、とてもいい本でした。


カフェがある2階も同様で、フロアを1周すると、自然に主要ジャンルがひと通り目に入るようになっていて、このあたりの店作りはさすが紀伊國屋書店という感じで、来るたびに感心させられます。改装前のカフェを使ったことがないので、違いがよくわからないのですが、窓ぎわに席の並ぶカフェスペースはとても居心地がよくて、お客さんが切れない人気ぶりでした。


大丸とステラプレイスにそれぞれ入っている三省堂書店2店を大急ぎでチェック。三省堂書店札幌店は、今回の取材対象である留萌のお店とも関わりが深いのですが、それはまた別の機会に。


三省堂書店札幌 140603

知り合いの書店員さんからすすめてもらっていた古書店「古本とビール アダノンキ」へ。大通駅の先、東急ハンズのすぐそばで、ふつうなら札幌駅から余裕で歩ける距離ですが、なにしろこの日は、北海道にいることが信じられないほどの陽気、まさかの30度超え。まだこの後、新千歳へ移動し、飛行機に乗り、成田空港から武蔵野の我が家まで帰らなければいけないことを考えると、さすがに足が鈍ります……。


……などと一瞬迷ったくせに、結局、歩きで行ってしまいました。


アダノンキ 1アダノンキ 2アダノンキ 3

↑表に大きく看板が出ていないので、知り合いから話を聞いていなかったら見つけられなかったかも。


アダノンキ 4アダノンキ 5アダノンキ 6

お店は、カウンターのある部屋と、半分は倉庫になっているような、でもちゃんと本棚もある小さな部屋の2つに分かれています。店名にある通り、ビールも出しているお店です。買った古書を片手にビールが飲めるというのはなかなかすてきで、この日はなんといっても麦酒日和だったので、麦色の液体を摂取したくてしかたなかったんですが、時間的にあまりゆっくりできなかったので、ビールはあきらめ、本を買うだけにしました。


札幌古書組合80年史 書影札幌古書組合80年史 表紙

↑買ったのはこちら。『札幌古書組合八十年史』。表紙はクロス装に箔押し、本文は2段組で、A5判400ページ超と、ずいぶん立派な造りの1冊です。「札幌古書組合」の歴史なんて、札幌に住んでいないうえに、古書関係者でもないお前が買ってどうするんだ、といろんな人から言われそうですが、ぼくは地方の出版文化にも興味があるので、まあ、何かの資料にはなるのではないかと。おそらくは、新刊書店の話なんかも出てくるでしょうし。確認してないけど……。


カウンターのあるほうの部屋は、平台があったり、本棚にも整然と本が並んでいたりと、セレクト系の古書店らしいたたずまいですが、もう1つの部屋は、本棚こそありますが、値付けがされているのかなんなのかよくわからない本が積み上げてあったりして、部屋の半分ほどはカオスな状態になっていました。お隣とのギャップがおもしろくて、個人的にはけっこう好きな感じでした。本棚には一部、新刊も並んでいて、夏葉社の本、それこそ『本屋図鑑』も並んでいて、うれしい発見でした。


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