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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

SF者には至福の空間……ジュンク池袋の「SFミュージアム」

(以下の記事は、「SFミュージアム」が始まって、割にすぐに書き、ちょっと整理してからアップしようと思ったまま、失念していたものです。同じフロアで開催されていた「どうぶつ社」のフェアも紹介したかったのに、終わってしまいました……。全部書き直すのもなんですし、どうぶつ社のことにもふれたいので、少しだけ手直しして、アップします。2か月前に見たときのことと、ごく最近見たときのことが混じった、妙な文章になっていますが、どうかご勘弁ください。)


今回は、新刊書店のユニークなフェアを紹介します。楽しみにしていたSF好きも多いことでしょう。いよいよ始まりましたね。「SFブックミュージアム」(MARUZEN&ジュンク堂書店)。


SFブックミュージアム チラシ 1SFブックミュージアム チラシ 2SFブックミュージアム チラシ 3

場所は、ジュンク堂書店池袋本店の7階、特設会場。SFのレギュラー棚がある3階ではありませんのでご注意を。いつも「作家書店」をやっている場所ですね。


内容については、上の公式サイトのほか、関連の記事を見ていただくのがいいでしょう。



朝日新聞の記事を引きます。《会場は「日本SF巨匠の部屋」「海外SFスタンダード」「サブカルSFの標本」「SFコミック往年の名作」などテーマごとに陳列され、オンデマンド出版のため書店ではほとんど見られない『小松左京全集完全版』(城西国際大学出版会)や『しずおかSF 異次元への扉』など地方の出版物も並べられている》。記事に、知らない本があがっていたりして、気になります。


《夢枕さんは「これだけSF関連本が集まると壮観です。まだ読んでいなかった名作もあって、改めてSFのすそ野の広さを感じました」と話した。山田さんは「若い世代がSFを読むきっかけになって欲しい」と話した》。


ダ・ヴィンチの記事には、《池袋本店7階特設会場にびっしりとSFの本が並ぶという、点数、量ともに、国内では過去最大規模のSF書フェアとなる》とあります。「過去最大規模」というのがうれしいですよね。


産経の記事からも。《米のロバート・A・ハインラインやフィリップ・K・ディックの近未来SFのそばに、日本の小松左京の長編群や星新一のショートショート。ジュンク堂書店池袋本店(東京都豊島区)に10月から設置された「SFブックミュージアム」には、SFWJ会員らが選んだ約1千点の本が並ぶ。「SFの世界を一望できる品ぞろえ。長時間滞在する熱心なファンも多い」(同店)。目を引くのは、手塚治虫の「鉄腕アトム」といった漫画やライトノベル系の作品まで網羅していること。50周年企画として来年以降、全国の書店を巡回するユニークな棚はそのまま戦後の文化史と重なり合う》。


実際に見てきましたが、7階奥の一角がSFだらけになっていて、圧巻です。SF好きならうれしくなることまちがいなしのスペースになっていましたよ。最近のSF関連刊行物はもちろん、定番を集めた棚もあるし、ビジュアルの棚ももちろんあり。ホラーやファンタジーなど周辺ジャンルへの目配りもきちんとされています。ショーケースがあって、ひと昔前の、ジュブナイルSFの古書が展示されていたりします(展示は非売品)。展示は月代わりだそうですから、一度見たファンも、行くたびにのぞいてみるといいかもしれません。


ぜひ実際の店頭の様子をご覧いただきたいところですが、遠方で見られない方もいるでしょう。開催当初は準備中とされていた電子版もオープンしていて、店頭の様子を見られない方でも、このフェアの雰囲気を十分に味わえる、情報量の多いサイトになっています。こちら。時期をずらして他店舗でも開催されるようです。他店の開催時期などについては、先の朝日新聞の記事のほか、チラシにも詳細があります。サイトからもPDFをダウンロードできるようです。


会場には、SF関連の葉書やらチラシやらがいろいろ置いてあったので、片端からもらってきました。


SF挿絵 ハガキ1SF挿絵 ハガキ2SF装画の時代 書影

↑『SF挿絵画家の時代』(本の雑誌社)の葉書。本(右)も、もちろん並んでいましたが、すみません、ジュンク堂書店ではなく、BOOKSルーエで買いました……。発売前から楽しみにしていた本で、SFアート好きにはたまらない1冊です。ジュンク堂書店のPR誌『書標』12月号の「著書を語る」には、『SF挿絵画家の時代』の著者、大橋博之さんが登場しています。ちなみに、特集は「祝 開店! 大竹聡書店」。


youchan1youchan2

↑写真にも書影が見えていますが、今年刊行された、彩流社の「現代作家ガイド」シリーズ、『カート・ヴォネガット』の表紙イラストを手がけたYOUCHANさんのチラシ。YOUCHANさんのサイトには、「SFと文学」というコーナーもありますよ。


今から未来1今から未来2

↑そのYOUCHANさんが表紙イラストを手がけている、瀬名秀明さんの『SF作家 瀬名秀明が説く! さあ今から未来についてはなそう』のチラシ。ぼくが最初に行ったときにはサイン本が置いてありました。


創元SF50 1創元SF50 2

↑創元SF文庫が50周年を迎えることを伝えるチラシ「創元SFも50周年ですよ、奥さん。」おめでとうございます。


こいこん

「第52回日本SF大会 こいこん」の案内チラシ。詳細は公式サイトをどうぞ。


しずおかSF 書影

↑こういう本が置いてあるところがさすがですよね。先の朝日新聞の記事でもふれられていた『しずおかSF 異次元への扉』(財団法人静岡県文化財団)。今年6月に出た本ですが、地方出版ということもあり、この本も、叢書「しずおか文化新書」の存在自体も知りませんでした。いかめしい版元名ですが、こうした地方で刊行されている地元密着型の叢書のなかにSF関連のタイトルが含まれている、というだけでもめずらしいですよね。


というわけで、ジュンク堂書店池袋本店の「SFブックミュージアム」。SF者はもちろん楽しめると思いますし、SFのことはよくわからない知らない、というビギナーがSFってどんなものかのぞいてみよう、という感じで気軽に立ち寄ってみるにもいいと思います。並んでいる本はもちろんですが、上に紹介したような配布物なども忘れずにチェックしてみてください。池袋店でのフェアは4/30まで。SF者はぜひ、一度と言わず、何度も駆けつけてください。おすすめです。


ジュンク堂書店池袋本店、同じ7階では、もう1つ、気になるフェアが展開中でした。「どうぶつ社の36年」(12/10で終了)



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