新刊書店関連のニュースで紹介しておきたいものが少したまったので、まとめてみます。件数が多いので、ジュンク/丸善関連とそれ以外の書店に分けます(ジュンク/丸善を別にしたのは、たまたま関連ニュースの件数が多かったためです)。今回はジュンク/丸善関連を。
ジュンク堂書店のPR誌『書標(ほんのしるべ)』で連載「往復書簡をはじめませんか」が始まりました。書簡を交わすのは、ジュンク堂書店仙台ロフト店の佐藤純子と、そして吉祥寺の出版&飲み仲間、夏葉社の島田潤一郎さん。サイトでも読めますよ。半年ほど続くとのこと。楽しみですね。
ちなみに、『書標(ほんのしるべ)』のこの号、巻頭の「文学散歩」は「旧江戸川乱歩邸」、特集は「アイドル音楽 in JAPAN!」、「著書を語る」は「ほげちゃん」 のやぎたみこさん、先頃亡くなった「特撮研究家」竹内博さんの『特撮をめぐる人々 日本映画 昭和の時代』の書評も掲載と、何やら空犬が好きだったり興味があったりする記事がいっぱい。連載は、サイトだと本誌にはない写真なども見られていいのですが、サイトだけで済ませずに、ぜひ『書標(ほんのしるべ)』のほうも見てみてください。
さて、佐藤純子さんのいる仙台ですが、現在は、ジュンク堂書店仙台ロフト店(470坪)、7/9に復活したジュンク堂書店仙台店(572坪)、丸善仙台アエル店(606坪)と、同じグループの大型店舗が駅から徒歩数分圏に集中しています。
(以下、いずれも、知り合いから未確定との断りつきで聞いている話です。)うち丸善仙台アエル店は、増床・改装、9/17にリニューアルオープンとなるようですね。什器などにも手を入れ、従来のジュンクのそれになるのだとか。増床は40坪とのこと。また、もと900坪あった仙台店がいまのかたちになったことで、3店が似た規模になるためでしょうか、将来的には、仙台店が、もとのeBeansの耐震工事が終了後に、MARUZEN&ジュンク堂書店ブランドで、もとの規模の大型店として再出店という噂も聞いています。
いつだったかのレポートに書きました通り、仙台は書店が充実していて、本好き書店好きにはとてもいい街でした。ただ、とはいえ、駅周辺に合計で2000坪規模の書店が共存できるような商圏か、と言われるとちょっと疑問です。いろいろ考えがあってのことでしょうから、よく知らないエリアの書店事情に素人があれこれ言うことはしたくないですが、無理な出店や大型化で、当該のお店で働く人たちに負担が増えたり、また同一商圏の同業の方々を圧迫することになったり、本の街としていい具合にまとまっている街のバランスを崩してしまったり、そんなことがないことを祈るばかりです。
ジュンク堂ブランドでは、広島駅前店がリニューアル、8/25にオープンとなったようです。「ジュンク堂書店広島駅前店リニューアルオープンのお知らせ」。棚配置が変更になり、専門書の在庫が充実したとあります。どんなふうになったんだろう。
開店・閉店・改装関係では、残念なニュースも。北海道・新札幌の丸善ブランドの店舗、丸善ら・がぁーる新札幌DUO店が10/2で閉店とのことです。札幌は、昨年末に丸善札幌北一条店がオープン、今年になってからはジュンク堂書店札幌店がリニューアル、名称をMARUZEN&ジュンク堂書店札幌店にあらためるなど、いろいろ動きのあった街。前回、訪問したときも、書店の充実ぶりをたっぷり確認してきたのですが、丸善ら・がぁーる新札幌DUO店は行けなかったので、いつか行きたいなあと思っていたお店でした。残念。
丸善については、名古屋栄店についても話を聞いているのですが、これはもう少し詳細がわかってからふれたいと思います。
閉店の話で締めるのはなんなので、最後は、ちょっと楽しいこの話題で。タイトルを見ただけで、本好き書店好きなら気になるに違いない、こんな記事がありました。「店員になったつもりで本のPOPを自作、ソーシャルサイト「ブクポップ」公開」(9/7 INTERNET Watch)。記事の一部を引いてみます。
【“往復書簡、改装・閉店、ブクポップ……新刊書店関連いろいろ ジュンク&丸善編”の続きを読む】