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空犬通信

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またもや三つ巴?……この冬、英和辞典がおもしろい!?

昨年からずっと書きたかった辞書の話です。昨年末、『論座』2007年1月号(朝日新聞社)に「辞書が消える日」などと、関係者や愛好者にはショッキングなタイトルの特集が掲載されました。


なかみは、電子メディアにおされて大変な“視界なき”辞書出版社の暗中模索ぶりを紹介するルポ、もういいよという感じがしないでもない「紙派か電子派か」を識者に語らせる記事、それに永江朗の「辞書の本質を受け継ぐ器の行方」の3本。ルポはまっとうかつマジメな内容で、よく調べて書かれている感じはするのですが、特集全体に、辞書界・出版界を心配してくれてるんだか、不安をあおってるんだかわからぬような、なんとも言えぬあいまいさが満ちていて、読んでいて、妙にイライラさせられました。この読後感は出版関係者だから、なのかもしれませんが、関係者でないふつうの読者の方は、こうういう記事を読んだら、どんなふうに思うものなんでしょうか。


大メディアは、こういうよその危機をあおるようなノリが好きなのか、本気で心配してるのか、よくわかりませんが、本がらみの「なんとかが苦境」みたいな記事、ちょっと多い気がします。朝日新聞には、昨年、書店、特に街中の書店がきびしい、があり、年末には「2006 出版界この1年」でも「雑誌は依然不調、書店経営苦境に」が。さらに、一昨日紹介したばかりですが、年が明けて1週間もたたぬうちに、早速スポーツ誌が苦境の記事。辞書については、やはり昨年12/9の朝日新聞夕刊に「辞書ネット化 書籍版ピンチ」なんて記事が載ってました。


いずれも苦戦、苦境は事実でしょう。おっしゃる通りです。でもさ、なんか腹立つんだよね。先日も書いたことですが。何百万も出している大新聞様が、苦しい苦しい、ピンチだ、苦境だって、こうも書店業界、出版界の苦しさをたびたびアピールしてくれちゃったりすると。妙に腹が立つのですよ、わけもなく。


……ちょっとクールダウン。とにかく。辞書の周辺は暗い話ばかりのようですが、それでも、辞書出版社はあきらめずにがんばっています。それが象徴的にあらわれたのが、この秋冬に重なった英和辞典の新刊ラッシュでしょう。


  • 『ウィズダム英和辞典』第2版(三省堂)
  • 『ジーニアス英和辞典』第4版(大修館書店)
  • 『ロングマン英和辞典』(桐原書店)

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