空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

『sumus』晶文社特集号ゲット! そしてアクセスのこと、天牛書店のこと

『sumus』晶文社特集号、本日、ようやく入手できました。やあ、うれしいなあ。




「まるごと一冊晶文社特集」のタイトル通りの内容で、いろいろな方が、晶文社本の思い出を語ったり、好きな晶文社本のアンケートがあったり、社員の方のインタビューがあったり。さらには1973年の目録が丸ごと付録として掲載されていたり、晶文社営業部が発行していたスクラップ通信や当時の新聞広告が掲載されていたりするのも、晶文社のファンにはうれしいところ。『sumus』にはブログもありますから、内容他については、こちらdaily-sumusもどうぞ。


晶文社については、過去にも、こんな記事など、何度か書いていますが、個人的には、大好きな出版社の1つ。植草甚一さん関連の一連の本はもちろんとして、それ以外にも大好きな本がたくさんあります。同社が規模縮小の事態に追い込まれていることは、すでに記事にも書きました。このご時世、小さな良心的出版社にはつらい時期だろうと思うのですが、でも、晶文社にはこれからもたくさん、晶文社らしいすてきな本を出し続けてほしいものです。最近だって、同社らしい、こんなすばらしい本↓を出したりしていますからね。まだまだがんばれるぜ、晶文社




何度も書いてますが、また書いておこう。三省堂書店神保町本店1Fの壁際フェア棚では、晶文社の50周年記念フェア「犀のあしあと」が開催中です。同社の代表的な本が一覧できるほか、在庫僅少本もずらりと並び、さらには、同社以外の関連本もあちこちにちりばめられるなど、見応えのあるフェアになっています。まだ見ていない方は、ぜひ同店に全速力で駆けつけてください。なお、都内では、旭屋書店池袋店でも「晶文社50周年記念フェア 」を開催中のようです。こちらは2/28まで。


ところで。この『sumus』晶文社特集号、なかなか見つけられなくて、twitterで見つからないとつぶやいたら、「書肆アクセス、なくなってしまって残念ですよね」とつぶやき返してくれた方がいました。そうなんですよねえ。『sumus』、かつては、毎号書肆アクセスで買ってたんだよなあ。


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上野で中公文庫フェア「これ、礼賛。」開催中

今日はあったかい一日でしたね。でも、明日の予想気温が前日比、つまり今日のそれからマイナス8とか9とか、冗談みたいな数字になっていて、今から悲しい気分の空犬です。


さて。そんな上下の激しい気候と関係あるんでしょうか、遠足&飲み仲間のBOOK EXPRESSディラ上野店長谷川さんから、ノロウイルスにやられた!とのメールが。しかも、彼女の周りで、ぼくも知っている人が何人もやられているとか。さらに。なんの偶然か、今日帰宅したら、うちの家族も、それらしい症状でダウン中。なんと。そういえば、しばらく前に、小学校のプリントで、ノロウイルスに気をつけようなんてのがあったっけなあ。


少し前の記事にもぼくがダウンしたときのことを書きましたが、このウイルス、どんくさそうな名前からは信じられないぐらい強力で、とにかく症状が激烈なんですよ。短期間でおさまることが多いようですが、その間のつらさといったらもう。しかも、感染力が強くて、うつしうつされ、になる可能性も高い。やっかいなウイルスなのです。はやっているのか、それともたまたまた周りでつづいているだけなのかわかりませんが、みなさんもぜひぜひ、気をつけてください。長谷川さん、お大事に。


さて、その長谷川さんから、BOOK EXPRESSディラ上野店で開催中のフェア情報を教えてもらいましたよ。じゃーん、その名も、「これ、礼賛。」という中公文庫のフェア。


このフェア、ちょっとおもしろいのが、盛岡のさわや書店との共同開催フェアだということ。同じチェーンならともかく、まったく違う系列のお店で、こうして共同フェアが実現するっていいですよね。それも版元が用意したセレクト本をただ並べるだけのフェアじゃなくて、選書もがっちりのタッグ、さらに全点手書きポップまで用意と、お店の関与度合いの高いフェアだというのだから、これはすごい。


フェアに関わっているのは、『思考の整理学』を一躍大ベストセラー文庫におしあげたさわや書店本店の松本大介さんさわや書店フェザン店の方、そして版元中央公論新社の営業担当の方、そしてBEXの長谷川さんの4人。各自15点ほどを厳選したというから、全部で数十点が並んでいるのでしょう。




そして、先にも書きましたが、全点に手書きポップ、それも、コピーではなく、ちゃんと手書きしたものがついているというのです。さわや書店といえば、地元では、いや、書店業界ではよく知られたお店。ぼくも書店好きとしてはぜひ行ってみたいのですが、なかなかチャンスがありません。そんな、東京者がふだん行けない有名店の書店人による「書き下ろし生ポップ」(by長谷川さん)が、東京のお店の店頭で見られることになるわけです。書店好きにはうれしいことではないですか。


もちろん、逆も実現していて、一度目にしたら絶対に忘れない豪快な長谷川さんの手書きPOP(余談だけど、お世辞抜きで、長谷川さんは、いまの書店業界で、最強最高の「書き文字書き」の1人だと思う。その手書きワールドの真骨頂は「めくる」でぜひ)が、さわや書店店頭に並んでいるわけです。店頭を見てないので、どんな様子なのかわかりませんが、これはわくわくする話ではないですか。ねえ。


というわけで。上野駅をご利用の本好きの方はもちろん、近隣のの本好き、中公文庫ファンは、全速力で、BOOK EXPRESSディラ上野店に駆けつけてください! フェアは、今月の28日まで。


もちろん、わたくし空犬も近く同店を訪れて、店頭の写真を撮らせてもらったり、このために用意したというオリジナル拡材をゲットしたりして、この空犬通信で報告・紹介したいと思います。同店に地理的に、時間的に行けそうにないという方は、楽しみにしていてくださいな。


『新潮』の日記特集がおもしろい

昨年からずっと楽しみにしていた映画『パラノーマル・アクティビティ』を観るも、期待ほどではなくて、ちょっとしょんぼりしながら帰宅した空犬です。


帰りに、駅でオリーブとアンチョビを購入、それをつまみにビールを飲みながら、今日買ったこんな本を読んでいます。


  • 『新潮』2010年3月号(新潮社)



特集は、「【100年保存大特集】小説家52人の2009年日記リレー
」。52人のメンツと、日記の一部はこちらで見られます。


この空犬通信にも何度も書いてますが、日記ものって好きなんですよ。日記は基本的には身辺雑記なんですが、公開が前提の(そうでない日記ものにも、いいもの、好きなものはあるんだけど、ここではおいておくとして)、プロによる日記の場合は話が別。やはり、日常の切り取り方って、フィクションとは違う技術やセンスが要るんだと思うのですよ。だから、小説やエッセイとは違う楽しみがあるんですよね。


お酒片手にゆっくり読んでるのと、気になる記述があった日は、自分の手帳やblogを見てみたりしてるもので、時間がかかってしかたない。まだ半分も読めてないんですが、いやあ、これ、おもしろいなあ。ふだん興味ない作家の手になる日記が意外におもしろかったり、ふだん書くものはけっこう好きなのに日記はさっぱりおもしろくなかったり。日記が短篇小説みたいになってしまっている人がいたり。創作日記あり、ただの新編雑記あり。とにかく、同じ年の日記を同じ分量で同じように書いてもこれだけ違うのだから、やっぱり本物の書き手が書くと「日記」っておもしろい読み物になるんですよね。あらためて確認。blogやtwitterとの違いを考える意味でもおもしろい記録になっていると思うのですよ。


空犬通信的に気になる記述を拾うと、たとえば、よしものばななさん。《書店員さんに接していて思うことは、ほとんどの熱心な書店員さんが「これだけ本というものに貢献し、毎日地道にいい仕事をしているのに、裏方すぎる」と感じているという事実だ。これは、そのうち書店員さんの意見が主体のおもしろい本屋さんが今以上に生まれてくる可能性を示していると思う。》書いていることに全面的に同感できるわけではないですが、作家の立場から見た書店感としてはおもしろいですね。


そして、桐野夏生さん。《吉祥寺サンロードのスーパー「三浦屋」が閉店しているので仰天した。駅ビルにあった「弘栄堂書店」ともども、四十年以上馴染んだ店である。》桐野さんが弘栄堂を利用していたことは何度も聞いていましたが、こうして、ご本人に手で活字になると、なんだか、一昨年の一連の閉店騒ぎのことや、今の吉祥寺の新刊書店事情のいろいろが思い出されて、なんだか感慨深いですね。


というわけで。深夜の独り読書にぴったりの日記特集。まだ半分以上残っているので、これからビール片手にがしがし読むのです。


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